時折、柄にもなく知った風なことを生徒に向かって言うことがあります。
「卒啄同機」とは、ヒナが内側から卵の殻をコツコツつつくこと。
"啄"とは、親鳥が外側から殻をつついて割ることだそうです。。
この意味は、卵が孵化するときは、卵の中のヒナが殻を自分のくちばしで破ろうとし、また親鳥も外からその殻を破ろうとする。
そのタイミングがピタッと一致するからこそ、ヒナ鳥はこの世に生を受けて外の世界に出ることができるという、そんな意味だそうです。
ヒナが殻を内から破ろうとする、また親鳥が殻を外から破ろうとするのが早すぎても遅すぎてもいけません。
その絶妙な自然の摂理。
まさにその時を「卒啄同機」というのだと。
生徒が、今それを求められている時に勉強に精出すこと。
それがうまく行くように保護者や教師・講師などが手を差し伸べる。或いは共に歩む。
こういうことも「卒啄同機」と全く同じですよね。