人間は、特に子供のうちは、いちいち細かい説明をしたり何かにつけて納得してもらうべく顔色をうかがう必要は無く、時には強制力を思い切り発揮して力ずくでやらせることも必要だと思います。
受験生相手の冬期講習はまさにそういう場であって、土曜日から始まった講習は、とにかく上から目線で
「やれと言ったらやれ!」
式に進めています。
するとどうでしょう、それまで何のかんの言ってはサボタージュの姿勢を垣間見せていた生徒たち(←ごく一部ですが)が、まるで軍隊の行進のような感じでとにかく前を向いてまっすぐ進んでいくのです。
思わず、私自身の昔を思い出しました。
大学を卒業して入った企業で、とにかくそれまでの学生気分を片っ端から木っ端微塵に砕かれて、そしてその上で企業精神や社会人としての気構えや常識などを、説明や理論ではなく、とにかく一方的に注入されたのです。
それが良いことかどうかという価値判断は別として、私は、人生の中においてこういうことが必要なときというのは確かにあるのだと思います。