ウサギと亀の話はやはり真実を多くはらんでいるのだと思います。
日曜の今日も、昼から受験生たちの後期選抜仕上げ対策を行いました。
各自が苦手とするものを申告し、なるべくそれらに細かく対応すると共に、講師たちが「この子はこれ」「あの子はあれ」というように、個別に抱える課題に照準を当てて、とにかく入試本番までの日数の全てを完全燃焼させ、間違っても後悔が残らないようにするのが目標です。
そして、おのおのがこれに応えてしっかりと取り組むその姿勢は大したものですし、必ずや試験の結果が成功で終わることを信じています。
その中で、何人かの生徒がこんなことを言っていました。
「中2の頃にあれだけ言われていたのに、それでもタカをくくってまじめにやり切れていなかった自分が心底もどかしい。出来ないこととは思うけれど、それでも過去に戻れたら絶対に真剣に勉強する」
毎年聞かれる言葉です。
彼等が過去に返ってやり直すことはできなくても、しかし、この思いを将来に活かすことは出来ます。
即ち、高校入学後は、こんどこそ「過度に今に浸りきるのではなく、そこで確実にやるべき事をやる」ということです。
それが出来たら、彼らの高校生活は、少なくとも勉強の面では充実したものとなる筈ですし、来る大学受験においても、高校で勝ち取った好成績を引っさげて有利な戦いをし、見事な合格切符を手にすることでしょう。
受験をしている、今まさにその最中の彼らにはまだそういったことまでは考えも及ばないでしょうが、しかし、確実にやってくる高校生活と、その後に続く大学受験が、私にははっきりと見えています。