前回の続きです。
そういうわけですので、その中身を細かく確かめないまま、単に個別指導を謳った塾であるというだけで選んだのでは、その後「こんなはずじゃなかった」ということが少なくないということです。
保護者の方、あるいは子供自身が個別という名称にどんなイメージを抱いているかは様々かと思いますが、失敗しないため、「こんなはずじゃなかった」と言うことにならないために、入会説明時には次のような点を直接確認するとよいでしょう。
● 授業は講師1名対生徒1名なのか
● 或いは上に関してはいろいろなパターンがあるのかどうか
● 仮に1対複数の場合、何をもって「個別指導」というのか
● 授業形式以外に、何をもって個別と言うか
これらを一言でまとめると
●単に一人の講師が一人の生徒を教えるだけのことを「個別指導」というのかのYes or No に関わってきます。
結論を言えば、これは個別であって個別でないといえるでしょう。
ここで原理主義的に個別指導を定義すれば、
● 指導形式
● 成績管理
の両方をどこまでも細分化して個人別にこれを推し進めながら個別の目標達成を図ること
であると思います。
正直な話、これは極めて難しい話であって、こうした原理原則に則って個別指導を追求していくことは、そこにかかる諸々の手間を考えると、時間や費用などの面で大変になっていくでしょう。
それでも構わないから、うちはやはりそういう路線を選びます、という場合にはそうされるとよく、このときは問題が無いと思いますが、そこまでのものをお求めにならない場合に、ではどのあたりまで個別或いは個別「的」要素を取り入れた指導であればようかという、ここから先はある程度選択の問題になってきます。
こうした様々なポイントや要素をどのように考え、どうやったら最も確実性の高い目標達成への道を辿っていかれるかについて、その方法や手段の選択です。
卑しくも個別指導を標榜する学習塾であるなら、個別というネームが与えかねない誤解をしっかりとした言葉で保護者の方にお伝えし、そこで行っている個別指導の形態を明確にすることが欠かせません。もしもそれを怠って、大した意味もない個別のネーミングだけで押し通そうというのなら、保護者の方は高く張ったアンテナでそれを察知して熟考されることです。