たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

心に沁みる言葉たち

2016年06月04日 10時53分48秒 | 日記
若松英輔 ‏@yomutokaku · 5月29日

悲しみを生きる者たちににどう寄り添うかを考える者は、何をどう語るかよりもまず、沈黙の意味と働きを十分に感じてみなくてはならないだろう。自分の信じる学説やケアを方法を苦しむ者に押し付けるようなことがあっては絶対にならない。同じ悲しみは二つない。そのことを現代は忘れているように思う。

若松英輔 ‏@yomutokaku · 5月29日

もし、同じ悲しみが二つあり得るなら、この世にはそもそも悲しみなど存在しないだろう。固有な悲しみを信じることができない世界は、いずれ個々の人間の絶対的意味を軽んじるようになるだろう。大きい悲しみも小さな悲しみもない。あるのは常にかけがえのない、ただ一つの悲しみだけなのではないのか。

若松英輔 ‏@yomutokaku · 5月29日

耐えがたい悲しみを経験した者の眼に世界はもう、それ以前のように映ることはない。ひとたび闇を生きた者は、一条の光を見失う事がないからだ。その光が、自分以外の悲しみと苦しみを生きる者たちから発せられているのを見過さない。悲しむ者たちよ。語らざる者たちよ。ああ、世を照らす者たちよ。

若松英輔 ‏@yomutokaku · 6月1日

「私たちは、力を礎にした西洋的社会を拒否する。その社会はテクノロジーの方法的確立に掛かり切りになっていて、むしろ、霊性の次元に〔spiritual dimension〕おいて大きな損失を被っているように思われる」スティーブ・ビコ、この男からアパルトヘイトを脱する革命がはじまった。

若松英輔 ‏@yomutokaku · 6月1日

ネルソン・マンデラの名前を知る人は多いがスティーブ・ビコの名はそうではないかもしれない。30歳で獄死したこの男によって反アパルトヘイトの運動が本格的に始まった。ビコが訴えたのは黒人の権利の獲得よりも先に黒人自身の意識の変革だった。誇りを取り戻すこと、ここに彼は運動の基点を据えた。

若松英輔 ‏@yomutokaku · 8時間8時間前

あなたと出会って私が最初に手にしたのは悲しみの種子でした。あなたに出会うことができた日に、いつか必ずやってくる別れもまた、与えられたのです。あの日から私は、出会えた喜びと別れを想い、胸を流れる見えない涙で、その一粒の種に水を注いできました。ああ、こんなにきれいな花が咲いています。

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 もう少し断捨離が進んで落ち着いてきたら、若松さんの著書『悲しみの秘儀』をゆっくり読みたいです。読むと書くの講座にも行きたいですが、出勤日にあたる第四土曜日。一度思い切って休みを取り行こうかな・・・、と考えながら時は過ぎていきます。