月組『桜嵐記』『Dream Chaser』-東京宝塚劇場公演
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a83608f49ffc8084f03046db473fdeec
組子全員そろっての出演、生演奏、指揮はいつ以来かな、お久しぶりの佐々田愛一郎先生、感染症対策でオーケストラボックスの様子は見えませんでしたが、幕間に音合わせの音がきこえてくるだけで嬉しくなりました。ライブ配信ありがたいことですが、劇場での観劇にまさるライブ感はないのだと実感しました。だからといってライブ配信を否定するものではありません。遠くない将来のいつか、劇場に行くことができなくなる時もライブ配信が続いていれば、クレジットカードとパソコンを持つことができていれば舞台を楽しむことができます、続けていってほしいです。

『桜嵐記』
北朝で権力を笠に帝をかろんじて暴虐のかぎりをつくし、好色な人物として描かがれた高師直、紫門ゆりやさんのなりきりぶりがお見事でした。鬘と髭とお化粧でキャスティングを知らなければ、どなたか演じているのか全くわからない。高師直が濃くていやらしければいやらしいほど、対極にある楠木正行(まさつら)@珠城りょうさんの、父の遺志をつがんとする生き方の崇高さが際立ちます。専科へと異動するさすがの芝居力。ナウオンステージでのたまきち、高師直に対して「メラメラしてくる」と。
楠木正成@輝月ゆうまさんも学年、まだ若いのに専科へと異動するさすがの芝居力、正行の前に常に現れる今は亡き存在として貫禄十分でした。ライブ配信で視聴した大劇場の千穐楽で「わたしのような小物が・・・」って話した時、いやいやまだ入団5年目?ぐらいで『月雲の皇子』で夏美ようさんと並んで髭つけて貫禄ありりましたよねってなりました。
楠木正行の力量を見抜き、負けるとわかっている南朝のために戦って命をおとさんとするのを惜しむ足利尊氏@風間柚乃くんも存在感ありました。芝居力が作品ごとにあがってきていてこれからが楽しみな若手。ハードル高い役所だと思いますが、貫禄すら感じさせます。まだ若いんですよね。
ジンベエ@千海華蘭さん、40年後の、南北朝動乱の時代を生き抜いた楠木正儀(まさのり)@光月るうさんと弁内侍@夏月都さんが過去を語り合うところに白髪で登場した瞬間、こうしてずっと弁内侍に仕え続けてきたのかとしみじみ心の中に暖かいものが流れます。時の経過を感じさせる存在と芝居力、さすがです。
正儀と弁内侍の回想として最後に描かれる四条畷の出陣式、正儀と正時が銀橋に登場、そして正行が弓を背に登場する姿は宝塚でしか出会えない男役最高峰の美しさ。
第15場
「満開に花の咲き誇る吉野川。正儀、正時が勇壮に舞い、郎党たちが重々しく居並ぶ中、正行が別れを告げる。正行は、後村上天皇、弁内侍らに見送られ、桜嵐の中を去っていくのだった。」
後村上天皇@暁千星さんの「戻れよ」を背に、全員に見送られながら舞台左手へと消えていく正行、退団公演なんだなあと。出陣式、すごく好きだとナウオンステージでたまきちが話しています。これはなんどみても素敵なシーン。
ポスター画像の美しい仕上がり、撮影の時ウエクミ先生から渡された脚本の第一稿を読んでいるうちに本当に涙が出てきたところでのショットだとのこと。


『Dream Chaser』,
舞台装置も衣装もシンプル、公演プログラムに紹介されている場面設定の解説は短め、ストーリー性のある振付、あるいはそれぞれの設定を自分でつくりながらダンスの表現力でみせるショー。2階席てっぺんからみると、群舞の場面のフォーメーションがいずれも美しかったです。『霧深きエルベのほとり』からの『エストレージャス』のように、芝居の余韻が強く残る中で、余韻をこわすことなく楽しめる安心して楽しめるショー。
「第6章 Hymnof‘life(生命の賛歌)
時代の不安を、明日への希望・輝きに変えてゆく・・・ライフ男女による壮大な生命のうたが響き渡る。」
「Hymnof‘life(生命の賛歌)♪
作詞/中村暁 作曲/青木朝子
君に出会えて気付く
信じ続ける輝き
迷いの中 見つけ出した
ひとかけらの 明日の夢
たとえ深い闇 君を襲っても
運命なんか 負けやしない
決して話さない 決して忘れない
強い絆 胸に今
たとえ深い闇 君を襲っても
運命なんか 負けやしない
決して離さない 決して忘れない
強い絆 胸に刻んで
小さな 心を繋いだ
その輝き
ここに ここに
ここに あるから」






https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a83608f49ffc8084f03046db473fdeec
組子全員そろっての出演、生演奏、指揮はいつ以来かな、お久しぶりの佐々田愛一郎先生、感染症対策でオーケストラボックスの様子は見えませんでしたが、幕間に音合わせの音がきこえてくるだけで嬉しくなりました。ライブ配信ありがたいことですが、劇場での観劇にまさるライブ感はないのだと実感しました。だからといってライブ配信を否定するものではありません。遠くない将来のいつか、劇場に行くことができなくなる時もライブ配信が続いていれば、クレジットカードとパソコンを持つことができていれば舞台を楽しむことができます、続けていってほしいです。

『桜嵐記』
北朝で権力を笠に帝をかろんじて暴虐のかぎりをつくし、好色な人物として描かがれた高師直、紫門ゆりやさんのなりきりぶりがお見事でした。鬘と髭とお化粧でキャスティングを知らなければ、どなたか演じているのか全くわからない。高師直が濃くていやらしければいやらしいほど、対極にある楠木正行(まさつら)@珠城りょうさんの、父の遺志をつがんとする生き方の崇高さが際立ちます。専科へと異動するさすがの芝居力。ナウオンステージでのたまきち、高師直に対して「メラメラしてくる」と。
楠木正成@輝月ゆうまさんも学年、まだ若いのに専科へと異動するさすがの芝居力、正行の前に常に現れる今は亡き存在として貫禄十分でした。ライブ配信で視聴した大劇場の千穐楽で「わたしのような小物が・・・」って話した時、いやいやまだ入団5年目?ぐらいで『月雲の皇子』で夏美ようさんと並んで髭つけて貫禄ありりましたよねってなりました。
楠木正行の力量を見抜き、負けるとわかっている南朝のために戦って命をおとさんとするのを惜しむ足利尊氏@風間柚乃くんも存在感ありました。芝居力が作品ごとにあがってきていてこれからが楽しみな若手。ハードル高い役所だと思いますが、貫禄すら感じさせます。まだ若いんですよね。
ジンベエ@千海華蘭さん、40年後の、南北朝動乱の時代を生き抜いた楠木正儀(まさのり)@光月るうさんと弁内侍@夏月都さんが過去を語り合うところに白髪で登場した瞬間、こうしてずっと弁内侍に仕え続けてきたのかとしみじみ心の中に暖かいものが流れます。時の経過を感じさせる存在と芝居力、さすがです。
正儀と弁内侍の回想として最後に描かれる四条畷の出陣式、正儀と正時が銀橋に登場、そして正行が弓を背に登場する姿は宝塚でしか出会えない男役最高峰の美しさ。
第15場
「満開に花の咲き誇る吉野川。正儀、正時が勇壮に舞い、郎党たちが重々しく居並ぶ中、正行が別れを告げる。正行は、後村上天皇、弁内侍らに見送られ、桜嵐の中を去っていくのだった。」
後村上天皇@暁千星さんの「戻れよ」を背に、全員に見送られながら舞台左手へと消えていく正行、退団公演なんだなあと。出陣式、すごく好きだとナウオンステージでたまきちが話しています。これはなんどみても素敵なシーン。
ポスター画像の美しい仕上がり、撮影の時ウエクミ先生から渡された脚本の第一稿を読んでいるうちに本当に涙が出てきたところでのショットだとのこと。


『Dream Chaser』,
舞台装置も衣装もシンプル、公演プログラムに紹介されている場面設定の解説は短め、ストーリー性のある振付、あるいはそれぞれの設定を自分でつくりながらダンスの表現力でみせるショー。2階席てっぺんからみると、群舞の場面のフォーメーションがいずれも美しかったです。『霧深きエルベのほとり』からの『エストレージャス』のように、芝居の余韻が強く残る中で、余韻をこわすことなく楽しめる安心して楽しめるショー。
「第6章 Hymnof‘life(生命の賛歌)
時代の不安を、明日への希望・輝きに変えてゆく・・・ライフ男女による壮大な生命のうたが響き渡る。」
「Hymnof‘life(生命の賛歌)♪
作詞/中村暁 作曲/青木朝子
君に出会えて気付く
信じ続ける輝き
迷いの中 見つけ出した
ひとかけらの 明日の夢
たとえ深い闇 君を襲っても
運命なんか 負けやしない
決して話さない 決して忘れない
強い絆 胸に今
たとえ深い闇 君を襲っても
運命なんか 負けやしない
決して離さない 決して忘れない
強い絆 胸に刻んで
小さな 心を繋いだ
その輝き
ここに ここに
ここに あるから」





