ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』-帝国劇場10月31日(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/57abbe48ef291fd8f407eb539f16ff65
ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』、演劇キックに橘さんのレポートが掲載されました。
2021年11月6日付
「堂本光一&井上芳雄 二大スターがより深い信頼で紡ぐ『ナイツ・テイル─騎士物語─』レポート!」
http://enbu.co.jp/
「(2020年夏の)コンサートバージョンを経て1年、作品は更に前へと進んでいた。非常に乱暴なまとめ方をするなら、初演の『ナイツ・テイル』は、名誉に囚われ、それのみに命を賭ける男の単細胞さを、女性の機智と愛が救い、幸福な大団円をもたらす物語だった。その根本が変わった訳ではないながら、この再演の舞台では二人の騎士アーサイトとパラモンをはじめとした男性たちも複雑さを増し、それぞれに悩み、考えながら新たな価値観を見出すに至る面が深まっている。これによって男性が、女性がではなく、人が闘いを捨て愛によって連帯していくという、新たな価値観を共有していく世界観が広がったのは大きな深化だった。それはパンデミックによって引き裂かれた世界の断裂にとって、もっとも必要な視点で、2021年の世界を想像すらできなかった2018年に生まれた作品が、時代を生きていることの尊さを表出したものだった。」
「初演でやや日本人の美意識とは離れるかもしれないと思わせる部分もあった美術面も、非常に観易く変化していて、日本、英国、米国のパフォーミングアーツの才能が揃って生み出した作品が、確実に時代を共に生きながら深化していることに熱い感動を覚えるステージになっている。」
一度の観劇ではストーリー展開が十分に理解できたとは言い難かったので、あの場面はこういうことだったのかと細かいところまでよくわかりました。物語の始まりで戦に敗れたのは大澄賢也さんが二役で演じたテーベ王クリオン、クリオンに仕えていたアーサイトとバラモンはクリオンを倒したアテネ大公シーシアスに捕らえられたということでした。三人の王妃の中で、折井理子さんが最後に真ん中で黄金をまとって?登場しましたが、物語が進んでいく間、折井さんが後方の鳥の巣のように?なっている舞台装置にたびたび坐って物語を見つめている姿をなんどかオペラグラスで確認しました。そこにはどんな演出の意図があるのだろうかと想像するのも楽しいものです。七瀬りりこさんもオペラグラスで確認しました。森の中で牡鹿を踊っていた松野乃知(まつのだいち)さん、調べてみると東京バレエ団に在団中国内外で数々の主演をつとめたバレエダンサーですね、素晴らしい身体表現でした。こうして帝国劇場で名前を冠してダンサーをつとめることができるということはすごいことなんでしょうね。歌、芝居、ダンス、殺陣、衣装、舞台装置、照明・・・、全てにおいてクオリティが高い作品。ジョン・ケアードさん、さすがです。
明日、帝国劇場の千穐楽、無事に幕がおりることを祈っています。
今日は夜公演もあったので帰りに有楽町駅まで足をのばして公演プログラムを買うことも考えましたが業務中はほとんど坐っているとはいえ疲れたし、おサイフを考えて自粛しました。この世にいる間にたぶん最初で最後、こうして井上芳雄さんと堂本光一君が共演する舞台を観劇することができたのは十分に贅沢で幸せなことでした。星組の観劇予定は12月後半なので今月中に一度また有楽町駅まで足をのばせるといいかな。できれば一週間後とか。日比谷イルミネーションは11月18日から、歩くと足に痛みと痺れがきてしまいますが楽しみです。
劇場には夢と希望がある、夢と希望があると思える場所、日比谷は心のよりどころ。
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/57abbe48ef291fd8f407eb539f16ff65
ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』、演劇キックに橘さんのレポートが掲載されました。
2021年11月6日付
「堂本光一&井上芳雄 二大スターがより深い信頼で紡ぐ『ナイツ・テイル─騎士物語─』レポート!」
http://enbu.co.jp/
「(2020年夏の)コンサートバージョンを経て1年、作品は更に前へと進んでいた。非常に乱暴なまとめ方をするなら、初演の『ナイツ・テイル』は、名誉に囚われ、それのみに命を賭ける男の単細胞さを、女性の機智と愛が救い、幸福な大団円をもたらす物語だった。その根本が変わった訳ではないながら、この再演の舞台では二人の騎士アーサイトとパラモンをはじめとした男性たちも複雑さを増し、それぞれに悩み、考えながら新たな価値観を見出すに至る面が深まっている。これによって男性が、女性がではなく、人が闘いを捨て愛によって連帯していくという、新たな価値観を共有していく世界観が広がったのは大きな深化だった。それはパンデミックによって引き裂かれた世界の断裂にとって、もっとも必要な視点で、2021年の世界を想像すらできなかった2018年に生まれた作品が、時代を生きていることの尊さを表出したものだった。」
「初演でやや日本人の美意識とは離れるかもしれないと思わせる部分もあった美術面も、非常に観易く変化していて、日本、英国、米国のパフォーミングアーツの才能が揃って生み出した作品が、確実に時代を共に生きながら深化していることに熱い感動を覚えるステージになっている。」
一度の観劇ではストーリー展開が十分に理解できたとは言い難かったので、あの場面はこういうことだったのかと細かいところまでよくわかりました。物語の始まりで戦に敗れたのは大澄賢也さんが二役で演じたテーベ王クリオン、クリオンに仕えていたアーサイトとバラモンはクリオンを倒したアテネ大公シーシアスに捕らえられたということでした。三人の王妃の中で、折井理子さんが最後に真ん中で黄金をまとって?登場しましたが、物語が進んでいく間、折井さんが後方の鳥の巣のように?なっている舞台装置にたびたび坐って物語を見つめている姿をなんどかオペラグラスで確認しました。そこにはどんな演出の意図があるのだろうかと想像するのも楽しいものです。七瀬りりこさんもオペラグラスで確認しました。森の中で牡鹿を踊っていた松野乃知(まつのだいち)さん、調べてみると東京バレエ団に在団中国内外で数々の主演をつとめたバレエダンサーですね、素晴らしい身体表現でした。こうして帝国劇場で名前を冠してダンサーをつとめることができるということはすごいことなんでしょうね。歌、芝居、ダンス、殺陣、衣装、舞台装置、照明・・・、全てにおいてクオリティが高い作品。ジョン・ケアードさん、さすがです。
明日、帝国劇場の千穐楽、無事に幕がおりることを祈っています。
今日は夜公演もあったので帰りに有楽町駅まで足をのばして公演プログラムを買うことも考えましたが業務中はほとんど坐っているとはいえ疲れたし、おサイフを考えて自粛しました。この世にいる間にたぶん最初で最後、こうして井上芳雄さんと堂本光一君が共演する舞台を観劇することができたのは十分に贅沢で幸せなことでした。星組の観劇予定は12月後半なので今月中に一度また有楽町駅まで足をのばせるといいかな。できれば一週間後とか。日比谷イルミネーションは11月18日から、歩くと足に痛みと痺れがきてしまいますが楽しみです。
劇場には夢と希望がある、夢と希望があると思える場所、日比谷は心のよりどころ。