たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』-「19世紀の世紀末の混沌とした時代と少年労働者」(4)

2021年11月19日 16時31分21秒 | ミュージカル・舞台・映画
ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』-「19世紀の世紀末の混沌とした時代と少年労働者」(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fc8a8c02e64348b25a1d66391831406d

(公演プログラムより)

「『ニュージーズ』-19世紀の世紀末の混沌とした時代と少年労働者 君塚淳一(筑波大学アメリカ文化)

-子どもたちのストライキとニュージーズ-

 南北戦争後に続いていたアメリカの”金ぴか時代”は、1893年の恐慌で一気に冷え込んだ。その原因には様々な要因が重なった。海外投資が止まり、企業倒産が続き、農家では作物価格の下落が起き、そして様々なレベルでの労働者のストライキも頻繁に起きていた。

 そんな時代だったからこそ、1899年の子どもたちによるストライキは、実は、ニュージーズだけの話ではない。スーザン・キャンベル・バートレッティ著『ストライキをした子供たち!』(1999)では、同年に起きたそれぞれのストライキの様子を詳しく解説している。特に「みんなで団結すれば勝てる-電報配達人、靴磨き、新聞売りがニューヨークを熱くした(1899)」という章の中では、ニュージーズは取り上げられた職種の中で一番多く説明されている。構成年齢は8歳から15歳で、1899年時点で100部買い取るのに50セントを払い、1部を1セントで売っていたという。お客が読みたいと思うような事件やスキャンダルの”見出し”がついていればありがたいが、なければ売ってしまえばこちらのものだと、勝手に「自分ででっちあげる」とこもある。また、買ってもらうために同情を引くには、貧しく、病気で怪我をしているふりなど何でもする、と同書にはある。本ミュージカルにも同様な場面が出てくるのでご覧いただきたいと思う。」

 2021年『ニュージーズ』、11月17日(水)に梅田芸術劇場で無事大千穐楽を迎えました。公心からおめでとうございます。京本大我君ジャック、松岡広大君クラッチ、加藤清史郎君ディヴィというキャスティングが素晴らしすぎました。カーテンコールで、大我君から3人のフォーメンションが令和の少年隊みたいということばが出たとか、清史郎君が泣くまいと決めていたと挨拶したのに石川新太君から怪我で出演叶わなくなったキャストの名前が出ると号泣してそれに気がついたゆうみちゃんが大我君にアイコンタクトで知らせて大我君もほほえましく清史郎君をみつめたいたとか、弟のレス君をぎゅっと抱きしめていたとか。1年5カ月前の無念から、無事に千穐楽の幕がおりて本当によかったです。会員サイトの日記の更新待っていますね。

 ハードなダンスシーンが続くのでずっと同じキャストで続けていくというのはむずかしいかもしれませんが、これからも上演されていってほしい作品。多くの方に届いてほしい。







 
鮫島拓馬さんのツィッタ-
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松岡広大君のインスタグラム
https://www.instagram.com/koudai_matsuoka.official/


花組『ハンナのお花屋さん』-オンデマンド配信中

2021年11月19日 00時54分53秒 | 宝塚
花組『ハンナのお花屋さん』を振り返ってみる
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b74f56381a4212a2b173484766985baa


 タカラヅカ・オン・デマンド15周年を記念した動画配信祭り、花組のリクエスト30本、1か月限定で配信されました。

https://www.tca-pictures.net/vod/15th-fes/#request_hana



 2017年赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん』、パソコンで流し続けたDVDはみることができなくなってしまったので、久しぶりにみています。DVDの所在は引っ越しばっかりでちょっとわからなくなってしまっています。優しい植田景子先生ワールド、やさしく清涼感あふれる舞台、幕開きの水の音が懐かしいです。疲れた心に沁みます。これもまたこんな時こそたくさんの人に届いてほしい作品。4年の歳月が流れ、主要キャストのほとんどが退団と組替えで花組にはもういません。みりおちゃんクリスはやっぱり素敵、瀬戸かずや氏男役ダンディのきわみ、キキちゃん花組生として最後の作品、この作品で舞空瞳ここにありと存在感を示したひっとんはこっちゃんのお嫁さん、あかさんも花組生でした。友の会のネット予約がつながり一度だけですが劇場で観劇することができたこと、今となっては二度とない一期一会の奇跡、ライブビューイングでもみました。フィナーレでみりキキが踊っている。いろいろなことがありすぎて、遠い日のことのようです。お姿はみえませんでしたが生演奏でした。このあと鎌倉の葉祥明美術館をかなり久しぶりに訪れたりしました。

「Listen to your voice
 (心の声に耳をすませて)
  作詞:植田景子

 Listen to your voice
 心の声耳すませ
 Listen to my heart
 自分の心 信じるまま
 目を閉じて 聞いて
 木々のざわめき
 目を上げて 見つめて
 優しい木漏れ日
 Believe in the Miracle
 生きてる奇跡を
 Believe in the Life
 信じよう この世界


 聞こえる 森の妖精が囁きかける
 心の扉開き 歩き出せば
 手を広げ 感じて
 吹きわたる風 自分らしく生きたい
 心のまま

 自分の心見失い 
 深い闇に閉ざされても
 霧は晴れる いつか
 信じ歩き出せば
 見つかるさ 幸せが」

 思いきって宝塚大劇場、『ポーの一族』のチケットを入手してはじめて本拠地に遠征したのは2018年のお正月。お城のような大劇場の建物に感動して、はじめて歌劇の殿堂にもはいり、衣装と小道具も夢中でみました。二度と戻らないかけがえのないとき。一期一会の出会い。












 10数年ぶりで宝塚に戻り生徒名を認識できないままライブビューイングで衝撃を受けた『金色の砂漠』、リアルタイムでは出会っていないみりかのの『仮面のロマネスク』、蘭蘭コンビの『愛と革命の歌-アンドレアシニエ-』、みりおちゃん中大兄皇子の『あかねさす紫の花』などなど、歴代『エリザベート』も配信中なので忙しいです。1,650円(税別)でありがたい。ホムシューのナウオンステージ、今月いっぱいで配信が終了するので書き留めておかなくちゃ・・・。

若松英輔さんのツィート
https://twitter.com/yomutokaku

「ヘルニアになって痛感したのは、世の中には平気な顔をして、苦しい日々を生きる人が沢山いることだ。むしろ苦しいときだからこそ、平常を装うことすらある。何もないようにしている方が楽だということもあるのかもしれない。しかし、どこかでは弱音を吐いてよい。それが人間の暮らす世界だと私は思う。」

 生まれる前からの右足股関節脱臼により、頭と手はまだ動くなれど往復するのが過酷過ぎて残念ながら週に3回が限度だと感じる、定期的な通院も身がすりへっていくような思いでどうすればいいのかわからなくて、まだ終わりませんが終わりなんだあと思うと涙が出て、鎮静剤をのまないといられなくなるのはいつ訪れるのかと考えると、直接命とられることではないけれどなんでこんな試練が与えられたのかなと思って、こんな夜に沁みる。