たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月19日帝国劇場(5)

2021年05月30日 08時24分47秒 | ミュージカル・舞台・映画
ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月19日帝国劇場(4)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/d27ab299e11439958fffe4fc45a911db

「破滅への道♪

コロレド;神の祝福授けられし者 最後のチャンスを与えてやろう

ヴォルフガング;僕の音楽は僕だけのものだ

コロレド;過去の全て忘れてやろう
     新しいオペラを 私の為に
     お前はどこへ向かうのか
     進む道を見誤るな
     楽に見える道の行方には 破滅だけが待ち受けている

ヴォルフガング;僕が書くのは市民の為だ

コロレド;「何だと!?」

ヴォルフガング;僕のメロディーを待ち望んでる

コロレド;市民が求めるのは芸術ではない

ヴォルフガング;彼らがモーツァルトと呼ぶ声が
        僕に勇気を与えてくれる

コロレド;お前はどこへ向かうのか
     進む道を見誤るな
     お前の行方
     破滅だけが待ち受けてる

     その才能を浪費してはならない
     お前の理解者は
     私しかいないのだ
 
ヴォルフガング;お前が示す道の果てには
        破滅だけが待ち受けてる

        僕の理解者
        あなたではない
        みんな待っている僕のオペラ
        ああ!
        僕はどこへ向かうのか  
        僕が決める
        お前が示す道の果てには 
        破滅だけが
        待ち受けてる

コロレド;お前はどこへ向かうのか
     進む道を見誤るな
     お前の行方
     破滅だけが待ち受けてる

     その才能を浪費してはならない
     お前の理解者は
     私しかいないのだ

ヴォルフガング/コロレド;破滅だけが待ち受けてる

ヴォルフガング;進む道は僕が決める」

 2018年の公演から歌われるようになった「破滅への道」、自分の権力を誇示するためにヴォルフガングの才能を独り占めにして利用しようとするコロレド大司教と、権力に屈することなく市民のためにオペラをかく姿勢を貫こうとするヴォルフガングとの最終対決。コロナ禍で稽古場ではマスクをしながら歌われていたからでしょうか、コロレド大司教の山口祐一郎さんも14日のゆんヴォルフガングも19日の育三郎さんヴォルフガングも、2018年よりも歌の力が何倍にも強くなっていたように感じました。オーケストラボックスの上にかけられた橋の上で繰り広げられた、まるでエコーがかかっているような祐一郎さんの歌声に、真っ向から向かっていった感のあるWヴォルフガングの力強い歌声、エピローグに向けて大きな盛り上がりをみせた緊迫感のある場面でした。帝国劇場の壁が震えていました。世渡り下手で生きていくには危なっかしすぎるヴォルフガングの、市民のための音楽をつくるのだという瞳はキラキラと輝いていました。この世が終わらない限り続いていくであろう奇跡。日本のWヴォルフガングの体を通して体現された、神様に与えられた大いなる才能の、奇跡の煌きに出会えたような感覚になりました。ゆんヴォルフガングは1階席後方で、育三郎さんヴォルフガングは2階席後方で、なんとはなしに手を握りしめていました。

 緊急事態宣言の延長に伴い、梅田芸術劇場公演、6月の土日は中止と発表されました。土日しか観劇できないとようやくチケットを手に入れた方々にはつらいお知らせ。6月7日の大千穐楽は月曜日、みなさまのご苦労を思うと、2021年『モーツァルト』、大千穐楽が無事に迎えられることをただただ祈るばかりです。そしてまた、今度はなんの憂いもなく会いたいです。 

ミュージカル『モーツァルト!』大阪公演の一部中止について 5/29改
https://www.umegei.com/system/information/detail/231



4月19日のキャストボード



4月14日のキャストボード


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