美 少年・岩崎大昇、主演ミュージカル『ニュージーズ』開幕に「時は来た」
NEWSIES JAPAN 2024 Official Trailer【舞台映像Ver.】
2024年10月16日(水)18時~日生劇場『ニュージーズ』
激しく体がだるかったですが杖に頼りながらなんとか無事に観劇することができました。客席、圧倒的に若い女性が多かったですがおじさん、おばさんもちらほらみかけたし、優しい雰囲気で特に居心地悪いということはありませんでした。きっと主演の岩崎大昇君がきっと優しいからファンも優しいのかなと思いました。日生劇場2階ロビーの椅子、ちょっと食べるためにもう腰がちがちなのでドスンと座ったら長椅子が倒れそうになってびっくり、危なかったです。こんなに軽かったのですね、次回から気をつけます。
主演の岩崎大昇君、オーディション?小池修一郎先生の抜擢?ごめんなさい、キャストが発表された時名前を認識できず全く期待していなかったのですがミュージカル向きの素晴らしい舞台役者だと思います。体つきがしっかりしていて、歌がうまいし、ダンスではアンサンブルキャストをひっぱってガンガン踊っていて、なによりボロの衣装着ていても真ん中に立つ人だけが持ちうる華があると感じました。星風まどかちゃんが宝塚退団後も変わらずキラキラプリンセス。3年前の京本大我君と咲妃みゆちゃんの並びも素敵でしたが、大将君とまどかちゃんの並びが想像を上回るキラキラプリンスとキラキラプリンセス感満載声の相性もよくて息ぴったりでした。大将君、遠くない将来、ヴォルフガングをやれませんかね、やってほしい、やれる舞台役者に成長していってほしいです。
星風まどかちゃん、宝塚の退団公演はチケット入手できなかったので、昨年9月の『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』以来でした。素では金髪から見事な黒髪へとなりましたが、舞台上の金髪ロングヘアの似合いぶりはさすがです。衣装はゆうみちゃんから引き継いだもの?同じデザインであらたに仕立てたもの?どの衣装もよく似合っていて変わらずキラキラプリンセス。2幕最初のタップダンス、3年前ゆうみちゃんが頑張っていましたがまどかちゃんも相当お稽古したのでしょう。ダンスのプロたちに囲まれて女性一人、テーブルの上で踊るの緊張するだろうし、そろってタップを踏むところは男性と筋肉ちがうので相当大変だろうと想像します。お見事でした。ソロの歌、日本語の歌詞で歌うにはすごく難しいメロディラインだと思いますが歌詞がきれいにききとれて、無理に高い声を出す必要がなくなったので地声が生きてきたとうことでしょうか。宝塚とは全く別物だろうと思いますが素敵にうたいこなしていました。退団後の初舞台として上場の船出。楽しそうにやっていたのが何より。加藤清史郎君と一緒に舞台に立っているのが不思議でした。子どもルドルフ仲間なんですよね。
初演から続投の加藤清史郎君、3年と顔つきが変りました。もちろんこの3年の間に出演した舞台を観てきているし、ドラマも会員向け配信も視聴していますが、同じ役を演じているのをみると年月を感じました。役者として、生きるということの経験が積み重なった顔つき。3年前より主演のジャック役と実年齢が近くなり、どこがどうとかは言えませんが関係性が少し変わったように見えました。主演した『未來少年コナン』が大きいでしょうか。どんどん味のある役者に成長中。宝塚でいえば二番手スターのようなポジションの役。クラッチが感化院に送られてしまったあと姿を消したジャックにかわって舞台を支え、再会したジャックに寄り添い、ジャックがストライクを煽動するとジャックを立てながらニュージーズたちを支えと、親なし子たちの間で家族のため新聞を売る清史郎君のディヴィ、どう役を生きるかむずかしいところだと思います。清史郎君、舞台職人。岩崎大将君、星風まどかちゃんと一緒の場面が多くて、初演の時一緒だった京本大我君、ゆうみちゃんとの絆が続いていることにあらためて納得。タップダンスを今回もがんばっていました。舞台の上では披露する場面ありませんが実はバック転もアクロバットもできる身体能力の高さ。プロのダンサーたちと共に朝の日比谷公園第二歌壇があったところにつくられた芝生広場でアクロバットをやっている動画をインスタグラムにあげてくれました。福岡公演では博多座の『モーツァルト』チームにも差し入れをするという心づかい。振り返れば『エリザベート』から『LUPIN』まで、芸歴長いので知り合い、お世話になった方々がたくさんいますね。
あちこちの劇場、ホールが建て替えやら修繕やら。日生劇場はいつまでこの佇まいのままであるでしょうか。このままでいられる社会であってほしい。