宙組『MAKAZE IZM』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fd640ea005d1dd38f63dee23b14c972c
石田先生演出のショーは、いっちゃんのトップお披露目公演『TAKE OFF』、亡き小原先生からひきついだ、ともちゃんの退団公演『コート・ダジュール』、麻路さきさんの『ジュビレーション』以来でしょうか。最新の映像演出とデジタル音源を駆使したスタイリッシュなショーとは異なり、手作り感あふれるあったかい舞台でした。同世代なので波長が同じと感じます。終盤の娘役さんたちが真っ白なミニスカートにブーツはたしかに石田先生あるある、じゅんはなちゃんの、筋肉がきれいにしまった美脚がよりひきたちました、峰里ちゃんはスタイルよくて可愛かったです。
真風さんの歴史をたどるショーですが、ずんちゃんの『カルトワイン』、キキちゃんの『プロミセス・プロミセス』も登場し、ひとりひとりに見せ場がありました。真風さんが着用した衣装を着まわして歌い継いでいくところ、衣装がみんなぶかぶかなのも含めてとてもよかったです。大劇場では演じていない『風と共に去りぬ』が登場したところもよかったです。「バトラーはタカスペに続いて二度目」で笑いが起きるのはもうみんなわかっています。大きなスカーレットでしたからね。お化粧がいつもと違っていたのは、みなさま勉強されたみたいで男役さんたちに、素の女の子の表情が垣間見えるのはコンサートならではと思います。
全てを記憶できずメモをとれた範囲で備忘録。
🌸ダンディーコーナー
『シトラスの風』より、すっしーさんの、ダンスの名手だったMr.Bojanglesの場面、
(トップコンビと共に退団を発表したすっしーさん、初演『エリザベート』で黒天使のお一人でした。)
『オーシャンズ11』より、ジャックポットの場面、
『ロミオとジュリエット』より、ティボルトの歌、
『アクアヴィーテ』より、スモーキーナイトの場面、テーマソング、
=MC=
三三七拍子で参加してください(ずんちゃんの音頭)
『風と共に去りぬ』より、
ワッカドレスのじゅんはなちゃんがスカーレットで「明日になれば」
真風さんバトラーで「さよならは夕映えの中で」
フィナーレ、ハットの男役さん群舞ダンス
真風さん&じゅんはなちゃんで「ナイト&ディ」
🌸ジャポネスクコーナー
お祭りの場面、『エルハポン』の曲と熊本の民謡のミックス
=MC=
真風さん、すっしーさん、
レット・バトラーは演出家がみんなにきいたら真風さんにいちばんやってほしい役だった。
タカラヅカスペシャルに二度目、タカラヅカ~のスカーレットは大きかった、という話。
男役全員で吉田拓郎の「人生を語らず」
じゅんはなちゃんを中心とした娘役全員で「ソーラン宙組!!」
🌸芝居仕立てで真風さんが演じてきた作品をたどるコーナー
『天は赤い河のほとり』ずんちゃん、峰里ちゃん
『ランスロット』優希しおんくん
『ヴァンパイア・サクセション』若翔りつくん、水音志帆ちゃん
『異人たちのルネサンス』
『アナスタシア』
『黒い瞳』秋音光くん
『NEVER SAY GOODBAY』しどりゅー
『シャーロック・ホームズ』じゃんはなちゃん
全員で『NEVER SAY GOODBAY』より「ONE HEART」
『アナスタシア』より、真風さんとじゅんはなちゃんアーニャとデュエット、
小池先生のお名前が登場して『カジノ・ロワイヤル』の宣伝、
娘役さんメドレー、
=MC=
じゅんはなちゃん考案の真風さんへのサプライズコーナー、盛りだくさんで忙しい内容に頭がついていかず、自分のおばさん度を自覚しました。タカラジェンヌに年齢はありませんが、じゅんはなちゃん若い!エネルギー爆発!ニカニカ笑顔全開で大きな声で笑ってキャッ、キャッ、キャッと大騒ぎ。とっても楽しそうにみんなを振り回していました。
ひと言ずつ順番にいってくださいが、潤花⇒松風輝⇒桜木みなと⇒寿つかさ(敬称略)で、「マ」「カ」「ゼ」「イ」「ズ」「ム」「さ」「い」「ご」「ま」「で」「ぶ」「ち」「あ」「が」「小さい"っ"!」「て」「い」「く」「ぜ」「イェーーーーーーーーーイ!!!」
わたしが「イェーーーーーーーーーイ!!!」っていいながら走りますので客席のみなさまはペンライトを黄色から青色に?だったかな?変えてください。
「元気が出る体操」で右向いてツンツン、左向いてツンツン、お腹をかかえてワッショイ、ワッショイ!
ゆりかさんに愛のビームを送る、画面の向こうのみなさまは、伝わりますので腕を頭の上を挙げて上半身だけ揺らして「愛のビーム」を送ってください。
(じゅんはなちゃんの元気が出る体操、これを参考にしながら一人で一生懸命考えたのかな。)
ヘンテコな動きをすると落ち込んでいても元気が出る
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277178
下手から登場したようとしていた真風さんを一度戻したじゅんはなちゃんのパワーにみなさんタジタジ。すっしーさんの「ご理解いただけましたでしょうか?」が冷静でした。これしか記憶に残らなかったらどうするの?テーマソングおぼえてます?と真風さん、販売用映像収録も兼ねていたので証拠映像が残りましたと。ちょっとパニくったじゅんはなちゃん。笑いがとまらなくなったじゅんはなちゃん、リアクションが古いねとずんちゃんにツッこまれていました。ずんちゃんが椅子と水をもってきた鳳城(ほうじょう)のあんくんを紹介した時名前をちょっと言い間違えてしまいました。嬉しそうにニカニカニカニカ笑うじゅんはなちゃんでした。
🌸フィナーレ
真風さん、米津玄師「Lemon」
じゅんはなちゃん、「君に贈る歌」
『ホテルスヴィッツラハウス』より「Lives in the theatre」
🌸アンコール
真風さん、山下達郎「希望という名の光」、3.11のあとパリ祭で歌ったという話。
最後は全員が真風さんのもとに集まってギュッ、ギュッ、ギュッとハグ。真風さん、暑いから解散、解散。うるさいのは一人でいいよ、と。
めっちゃ密でしたね、これでいいんですよ。体を寄せ合うことで強毒なウィルスに感染してバタバタと人が倒れて死ぬわけでなし、むしろこうして密になることでおのずと互いに免疫力を高め合いながら私たちは生きてきたはずでした。お互いの息を感じながら生きてきたはずでした。劇場は生の感覚をなによりも大切にする空間のはずでした。
『TCA PRESS 2023年3月号』より、
「宙組トップスター真風涼帆が、東京国際フォーラムで宝塚生活最後となるリサイタルを開催した。
弾けるビート、近未来的なコスチュームで華やかに幕を開けた『MAKAZE IZM』は、まさに真風の男役人生が凝縮されたステージだ。
海外ミュージカル、オリジナル、ショー作品・・・、真風が全身全霊で務めあげたこれまでの舞台作品からの懐かしいメドレーで、会場の熱気は早くも最高潮に。ここで『風と共に去りぬ』のレット・バトラーに扮した真風が「♪さよならは夕映えの中で」を。スタッフに尋ねた真風に歌ってほしい曲でダントツだったのが当公園曲だったそうで、確かに真風には大人の男の哀愁がよく似合う。「♪NIGHT AND DAY」では真風の原詞歌唱に続き、同時退団となるトップ娘役の順花と共にエメラルドグリーンの衣装に身を包み息のあったデュエットダンスが披露された。
「ジャポネスク」コーナーでは、故郷・熊本の民謡「♪田原坂」や、潤の故郷・北海道からの「♪YOSAKOIソーラン」で息の吞むほどの迫力を見せた。続くコーナーでは、ポスターを飾った爽やかな衣装に着替え、宙組生たちと「危険な男メドレー」を展開の後、全員の想い一つに「♪ONE HEART」を熱唱した。
潤、桜木みなと、組長(寿つかさ)、副組長(松風輝)が観客の協力を得て、真風への対をにぎやかに告げる和気あいあいトークを経て、フィナーレへ。ファンがリクエストしたJ-POPに応えて多くの曲を歌いあげ、最後は「Hotel Svizra Houseホテルスヴィッツラ・ハウス」から「♪Lives in the theatre」(劇場ここに人生が)の合唱で幕は下りた。客席ではファンが色の変わるペンライトを揺らして愛と応援を送り続け、真風たちもその姿に励まされ力の限りの歌唱で応えた心温まるラストリサイタルとなった。」
(画像はキャトルレーヴオンライン公式ツィッターより)
『カジノ・ロワイヤル』東京宝塚劇場、友の会は全滅。阪急交通社でも当選できず、キャンセル待ち。真風さん、じゅんはなちゃん、しどりゅう、秋音くん、すっしーさん、卒業の日まで無事舞台に立てるようにと祈っています。あぶないワクチン打っていないですよね、もし打っていたらなにも起こりませんように・・・、こんな心配しているの、宝塚ファンでおそらくわたしだけでしょう。ナウオンステージをまた全員で収録したみたいで、エセセンモンカたちにやらされてきた無意味なアクリル板はガイドラインに残ってしまっているから5月7日までやめることはできそうにない劇団の姿勢は残念なかぎりですが、ジェンヌさんたちを応援する気持ちにかわりはなく、宝塚だけはもう少し信じていたいと思います。
ほとんど書けなくなった観劇録、ひととおりなんとか、ようやくまた書くことができました。