行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

大きすぎるからつぶせない?AIG

2008-09-19 00:17:19 | Weblog
AIGに対しては9兆円融資という判断で世界最大級(総資産105兆円)の保険会社はなんとか破産しなっかた。ここまで追い込まれたのはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とか言う商品が原因、格付けの低い証券化商品を保証して売れやすくするものでその代わりがっぽり保証料を取るビジネス。これがなんと50兆円もあるらしい。連帯保証みたいなもので証券が不良化すると当然代行して払うことになる。とにかく数字が大きすぎてついて行けない。
市場はリーマンブラザーズは見捨てたがつぶすには大きすぎるAIGは救済という方針のぶれに対して不信を抱き、さらに株は大幅に下げた。つまりまだ今後破綻する金融機関が出てくるとの思惑が払拭できないのだろう。
信用は急速に伸縮し、ドルの調達が逼迫、ついに米欧の主要6中央銀行は18日、協調して総額1800億ドル(約19兆円)のドル資金を供給する緊急対策を発表し、ブッシュ大統領も自らテレビで発表した。
リーマンブラザーズの会長の前年度の報酬は40億円、メリルリンチの前会長の退職金も100億円を上回る。この数字も大きくて信じがたい。一方100周年を迎えたGMは青息吐息で政府に資金援助を訴える状態、下請け部品会社の労働者は失業保険でなんとか食いつないでいるが仕事が見つかる保証はない。
来月は米国銀行の決算が発表されるがどうなることか
もう米国ビジネスモデルなど礼賛したり唱道したりしないでほしい。途上国も日本も充分被害を受けている。
コメント
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