行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

正月ぐらいは休みませんか

2009-12-29 23:25:22 | Weblog
スーパーやデパートが正月営業をやり出したのいつ頃だったか?かつて正月営業は伊達政宗が始めた仙台に限られていた。高度成長が終わり石油ショック後、売り上げが伸びない中、流通革命でスーパーが気を吐いていて競争が激化し、正月営業を開始したのが嚆矢だったと記憶している。デパートがそれに続いたが当初、元旦営業は避けていた。

正月営業の影響は物流業や卸に及び、31日出勤、そしてやがて元旦出勤につながっていった。消費者は便利かもしれないが関係するところで働く人は正月を家族で過ごせないことになる。最近では飲食店も正月営業が当たり前になって多くの労働者が正月に働いている。

限られた成熟社会のマーケットではボリュームは限られている。正月営業は需要の先食いの面が強く、ようやく最近それに気がついて、元旦営業は避けようとする動きが出てきたのは喜ばしい。下記のように普段から満足に休暇も取れないのだから元旦ぐらいは家族と一緒に過ごしたいものだ。

厚労省の調査によると、昨年、有給休暇の取得日数は8.5日、取得率は47.4%自分の有給休暇さえきちんと取れてない。特に飲食・サービス業は取得率29%、小売業34%と世界でもまれな実態で、外国人にどう説明するかいつも困る。先進国はもちろんアジア諸国でも有給休暇は100%取ることは常識だからだ。

この不況の中、有給休暇を取らないことは誰かの失業につながっていると考えて貰いたい。外国並みに100%有給休暇を全員が取れば雇用も生まれてくる。
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