行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ルネサス高知工場縁起

2012-07-07 16:25:50 | Weblog
業績が悪化している半導体大手ルネサスエレクトロニクスがリストラの一環で高知工場(正式には高知事業所)の売却するとの報道を見て時代の流れを感じざるを得ない。かつて高知工場を建設する時、関わっただけに誠に残念んだ。

当時の関係者は故人となってる方が多いので高知工場の誕生経過を記憶から呼び戻し、売却しても半導体工場として残ることを願う。今は部外者だが、後輩が踏ん張っているので期待したい。

1970年代後半、半導体は産業の米とその将来性を疑うものはいなく赤字を出しても毎年設備投資は優先された。あるパーティの席で当時の三菱電機進藤社長に高知県知事から「岩崎弥太郎は高知の出身で三菱の創業者なのに三菱グループの工場がない何とか三菱電機の工場をお願いしたい」と要請された。社内で検討したが、何より半導体に力を入れてる進藤社長の強いリーダーシップで組立工場を高知に造ることとなった。高知県も税金などの優遇策を採ってくれた。

青写真の段階で、基幹社員は既存の半導体工場から転勤してもらうので労組の了解が必要だった。担当役員の説明を受け所定の手続きを私が担った。

数年前、国際労働財団で招待した外人を連れて高知工場を訪れて発展した姿を見て喜んだものだ。工場には進藤社長ご夫妻の銅像もあり、売却後はどうなることか
コメント
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