行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

都知事選雑感

2014-02-11 23:20:39 | Weblog

都知事選挙、結果は無難な舛添ということになった。1月20日前後だったが、細川が立ち、小泉が応援するという元首相コンビが名乗りを上げたとき、あるベテランの政治記者は細川200万票、舛添100万票、宇都宮60万票と予想した。得票数は舛添211万票、宇都宮98万票、細川95万票と予想が大きくはずれた。

一番大きな要因は脱原発の単独イシュウの選挙ではなかった点だろう。このブログでも書いたが、世論調査でも明らかに福祉問題を選挙民は重視した。
http://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/4b7cab58710fc79540a4acd612ffa944
小泉が立っていたら風が吹いたが、細川では街頭演説の迫力もなかったし、老殿様という印象で、激務の都知事が務まるのか、下々のことが判るのか、とマイナスイメージも出た。

次に自公は舛添候補に及び腰だったが、元首相コンビのインパクトにむしろ組織を引き締めないとという力が働き、組織選挙に徹したことが幸いした。選挙当日の大雪で46%という低い投票率で、無党派層が棄権した中、組織はフルに機能した。宇都宮候補が細川を上回る予想外の結果も、共産党を中心とする組織票が生きた結果だ。反対に細川はあまりにも風を当てにしたのではないか、かつて日本新党を立ち上げたときの旋風は凄まじく勢いで首相になった成功体験が逆になり、民主党が支持してもその組織を当てにもしなかった。選挙戦の初日、我が家の近所では3人の候補者のうち細川のポスターだけが張られてないのを見てああダメだと思った。

アンチ安倍票が細川に流れるのではという予想も、東京連合が支持するなど、舛添が必ずしも安倍べったりではないような雰囲気を出したのも舛添にはプラスになった。

コメント
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