行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

今年こそは有休消化率100%へ

2016-01-09 18:52:18 | Weblog

経営者3団体が安倍首相の意向を受けて、賃金一時金、子育て手当などで年間所得が確実に上げるよう加盟企業に通達する旨を新年会で発表した。大変結構なことだが肝心なことを忘れて貰ってはこまる。それは有給休暇をきちんと消化して貰うことだ。このブログで何回か取り上げた旅行会社のエクスペディアの調査によると、世界最低の消化率から一つランクアップしてワースト2位になったとのこと。韓国と最低争いをしているとは情け無い。安倍首相は気がつかないが、働き過ぎの日本人が有給休暇を取れば、家族と旅行したり、ファミレスで食事をしたり大きな経済効果があり、デフレ脱却への一助となるし、労働者の心身の健康にも良く、一石二鳥となる。

エクスペディアは、世界26ヵ国、18歳以上の有職者(フルタイム、パートタイム、自営業)男女9273名を対象に行ったインターネット調査の結果を2015年12月に発表した。それによれば、日本人の有休消化率は60%。調査対象の26ヵ国中、80%を超える国が多い中、40%の消化率でワースト1位になった韓国に続き、ワースト2位という結果だ。この中には東南アジア諸国が抜けているが、これらの国では有給100%はほぼ常識だ。以前ブログ(2015・11・4)でも書いたが、日本の大企業でもホンダは有給消化率92.7%と労使がその気になればできる例で今年こそは賃上げと有給消化率100%を目指して、世界平均の80%を先ず達成して貰いたい。
今回の調査では、自分の有給休暇日数を知っているかという問いもあるが、53%もの日本人が、支給されている有休日数を把握していないという。2位は韓国の23%、3位は米国の16%と続くので、日本はダントツの1位で、先ず自分の有給休暇日数(新人を除けばほとんどの人が10日、勤続16年以上だと20日以上)を把握しよう。特に非正社員の人は把握してないと思う。

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