ロンドンの中心街、ホルボーン駅でラッシュ時の混雑緩和のためエスカレータで歩行禁止の実験を始めた。たびたびロンドンを訪れたが、ホルボーン駅はLSE(ロンドン大学経済学部)の最寄り駅で深く長いエスカレーターには思い出がある。日本のエスカレータよりスピードが速く、私には怖くて登れなかったが、左側は空けて乗るのが慣習で英国人はそこを早足で登っていた。
ロンドン地下鉄の調査によると、ホルボーン駅は乗降客が年間56万人、エスカレーターの高さは23.4m、調べると左側を登る人は限られていて、空いててスペースができている。しかもラッシュ時にはエスカレーター下部では右側に乗るために長蛇の列ができている。3週間の試験では、エスカレーターの両側に乗ることで30%程度の混雑を緩和できた。ラッシュ時では以前の片側通行ではエスカレーターは12747人を運んだが、両側に乗せたら16220人運んだ。
日本でも東京駅の中央線ホームなどホルボーン駅並みの高いエスカレーターが稼働し、一応歩かないでとなっているが、右側を登る人のために空けてあり、エスカレーター乗車口では左側に行列ができている。大阪駅となると東京と逆で、登る人は左側となる。最近はスマホを見ながら登る人もいて危険だ。
エスカレーター自体人が歩くことを前提に設計してない。20mを超える高いエスカレーターは歩行禁止にしたらどうだろうか