行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

キャッシュレス時代に新紙幣を発行する愚、国民負担増に

2019-04-10 18:43:07 | 経済
安倍内閣はまたもや人気取りか、レジェンドになりたいのか??新紙幣を2024年度に流通させると正式発表した。マスコミは改元の時と同じようにはしゃいでる。やれ渋沢栄一は日本資本主義の父だの、津田梅子の墓は津田塾にあるだの、また出身地はお祭り騒ぎだのと報道している。しかも、ATM,券売機、自販機のメーカーの株が上がったと経済にプラスになるような報道もある。
 
頭を冷やして考えれば、券売機(5.5万台)や自販機(全国で421万台)を使用している側から見れば、膨大な費用がこれから掛かることも報道しなければならない。これらのコストは全て機械を設置している側が負担出来るわけがない。利用者たる国民、消費者に付けが回ってくる。JRの料金も上がるかもしれない。自販機の缶コーヒーも値上げするかもしれない。必要も無い新紙幣発行は何のメリットもない。
 
一方日本は世界に類をみない現金大国で、政府は25年に現金を用いないキャッシュレス決済の比率を欧米並みの40%に上げる方針も掲げており、場当たり的で当に人気取り政策で、余裕のない人口減少社会のなかでさらに国民負担を強いることになる。今の紙幣で徐々にキャッシュレス時代に入り、券売機や自販機など古いものを大切に長く使うという価値を見直したいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする