池袋で87歳が運転する車による痛ましい事故が大きな波紋を呼んでいる。こうした事故は近年繰り返されてるにも拘わらず、対策が遅れている。この事故をきっかけに高齢者にはカメラやソナーなど安全対策を備えた車だけに運転できる限定免許制度を早急に導入し、悲劇は何とか避けたい。
大手カーメーカーを卒業した私の友人も70歳を過ぎ、大型車の運転は無理と、コンパクトな安全車に乗り換えた。先日のこと、彼が交差点を発進した直後に自転車が目前に飛び出し、慌ててブレーキを踏んだがぶつかったと認識したが、彼のブレーキより早く安全車の急ブレーキが先に作動して事なきを得たと経験談を聞いた。
我が家は細君がアッシーだが、その話を聞いて同じ安全車に乗り換えた。急発進対策はもちろん、衝突防止、人の飛び出しも感知、車庫入れはドローンも飛ばさないのに上からの映像?が画面に現れ、少しでも壁に接触しようとするとソナーで警告する。このような機能は今や軽自動車も含め殆どの安全車には装備されているようだ。
警察庁によると、75歳以上の運転免許保有者は18年時点では563万人、これから高齢化社会で年々増加していくだろう。2018年に死亡事故を起こした75歳以上のドライバーは前年比42人増の460人で全体に占める割合は14.8%と過去最高。しかも、事故原因を分析したところ、ブレーキやアクセルの踏み間違いなど「操作不適」が136人と30%にも上っている。
高齢者は安全車を運転していれば精神的にも安全だ。