視聴率最高だったNEC軽井沢72、最終ホール、バーディパットこれを入れれば全英と同様渋野の優勝というところ、大きく外し、返しのパーパットが入らず、優勝を逃した。全英女子オープンを制した時は、残りのバーディパット同じ距離だったが、スライスラインだった。今回はフックラインが残った。同じスライスラインだったら入っていたかもしれない。優勝はプレーオフを制した穴井らら、17年のセンチュリー21女子以来のツアー3勝目、ツアー屈指の飛距離を武器に精進し、31歳のベテランが久しぶりの優勝に歓喜していた。こうしたことは神様の絶妙の配慮と感じる。
渋野は最終日2位から出て5バーディー、1ボギーの68で通算13アンダー。最終18番のボギーが響き、プレーオフ(PO)まで1打及ばず3位、立派な成績だ。押しかけた大勢のファンも満足しただろう。渋野は試合後、クラブハウス内でくやし涙、だけど良い経験を積んだ。強気が裏目に出ることもあるが、そのスタイルは継続して貰いたい。もしこの大会で優勝となれば同じ組で回り、優勝を最後まで争った同期の原英莉花はどう思っただろうか。まして穴井や上田といったベテラン勢の思いは?今日の新聞ではかつてバルセロナオリンピックで14歳で金メダルを獲得し、一躍ヒロインになった岩崎恭子の思い出話が載っていたが、帰国してからの競技者からの風当たりが強く悩んだことを述べていた。渋野も42年ぶりの快挙でゴルフ関係者やマスコミは逸材と称えたが、ゴルフは4人でやる競技、心理面での闘いもある。
今後直面する難しさを克服して成長して貰いたい。渋野の強い体幹なら可能だ。