行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

公的年金の財政検証結果、若い人はただちに行動を

2019-08-30 21:32:50 | 生活
27日、3か月遅れで5年に一度の財政検証結果が公表された。新聞各紙は100年安心年金とはかけ離れていると報道し、参議院選挙後に発表したといわれても仕方の無い結果だった。しかし、内容は現実を直視したもので、若い20代、30代の人達はできるだけ早く自分のマネープランを立てることが必要だ。幸いNISAとかiDeCoといった制度が充実しているのでこれを利用することを薦める。
 
日本の公的年金制度は少子高齢化社会下では、2115年所得代替率(夫婦2人の年金÷現役の平均手取り)が現在61.7%から経済成長率が実質0.4%のケースで50.8%になる。0.4%以下だと50%を切ることになり一方0.9%の成長では51.9%になると予想している。これを改善するには経済成長率を上げるか非正規社員を加入させ年金対象者を増やすことだ。しかし、かなりの移民を増やすなど、構造的な改革が必要だ。
 
また、違う角度から見ると、今の65歳と同水準の年金をもらうためには、長く働くこと(支給開始年齢を延ばす)が必要で、今30歳の人で、68歳4か月まで働かなくては成らない、40歳の人ではこれが67歳2か月という試算だ。日頃の健康管理をきちんとすればこれは十分達成できる。
 
いずれにしても現状より厳しくなるが、自助努力が必要なことはこの検証結果で再確認できた。老後の安心生活のためには、コツコツ息の長い積立が必要で、積立NISAとiDeCoでの投資信託では世界に分散された商品を選ぶことが肝心だ。いずれこのブログ「年金生活者のマネー」で紹介したい。
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