20日日曜日、日本中がラグビー南ア戦で沸き返った日、その数時間前にゴルフファンとしては歴史に残る一戦を味わった。
兵庫の高校を今春卒業した19歳アマ古江彩佳が史上7人目のアマチュア優勝を飾った。プロの先輩と堂々渡り合い、67、65、67と60台をそろえる圧勝だ。これがフロックではないことは、今シーズンの成績を見れば判る。これまでプロの試合に10試合出場、予選落ちは2回だけで3戦トップ10入り。そのうちリゾートトラスト女子では2日目で単独首位に立ち、最終組でまわり優勝争いも経験済みだった。この日も最終組をともにした黄金世代の高橋彩華、先輩の三ヶ島かな3人が初優勝を狙うというデッドヒートで、4つあるパー5では果敢に2オンに挑んで3バーディーを稼いだ。153cmの小さな体のどこにパワーがあるのか、当に女子プロ界に新星現れた瞬間だ。
2000年生まれのミレニアム世代ではアジアパシフィック女子アマ優勝で女子アマ世界ランク6位の安田祐香もいる。今回の優勝で古江はプロ転向の資格を真っ先に得たことになり、ミレニアム世代を大いに刺激したことは確実で、畑岡、渋野の黄金世代との競り合いも興味津々だ。ちなみに、ミレニアム世代はそろって11月にプロテストを受けることになっている。来年は賑やかなことになる。
古江プロの登場は11月2日からの樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントになる予定だが、このトーナメントには渋野は出ないので残念ながら直接対決はお預けとなる。できたら、渋野選手が出るように協会として働きかけて貰いたい。第一ラウンド1組青木愛、渋野ひな子、古江彩佳となれば最高なのだが・・・