日中友好ムード歓迎だが、唯一の棘
私が電機産業労使訪中団で初めて中国を訪れたのが1989年4月29日、中華全国総工会の招きであった。今では考えられない北京空港からパトカー先導付き、通る信号はいつも青といった歓迎ぶり......
顔認証技術はついに英国のジョージ・オーウェルの小説「一九八四年」に登場する架空の独裁者ビッグ・ブラザーが、国民を全て監視しようとする政府を14億人の中国で実現した。日本でも成田ではパスポートの写真と顔認証によって簡単に出入国管理が可能となっている。その写真は記録され、どう使うかは政府次第だ。中国では監視カメラ網を完備して、国民の顔認証によって行動を把握可能になっている。銀行取引も買い物も医療もすべて顔認証で済ませることにより、自然と国民の顔データは回収できる。薄気味悪い社会へと突き進むのだろうか?途上国の独裁者はこの中国のシステムを導入したがること間違いない。歯止めが今のところ掛かる様子はない。
庶民の対抗策は、以外と香港のマスク禁止令の中にヒントがある。監視カメラ網下、政府が困るのはマスクやゴーグルで顔をおおってしまうことがマスク禁止法で暴露された。シリコンを使えばいろいろな仮面が作れる。この週に始まるハロウィーンを見れば判る。監視社会では各種の仮面を用意し、別人になることでビッグ・ブラザーの監視からのがれることができる。せめてもの対抗策だが、監視社会はそんなに甘いものではないかも