9月の日本女子プロ選手権でルーキー川崎春花が初優勝し、驚かせたが、雌伏1ヶ月、4日間競技で賞金が3600万と高いマスターズGCで熾烈な競り合いを制した。あどけない顔立ちのどこに勝負強さがあるのか不思議な19歳だ。
大会初日から首位をキープしてきた河本結は通算14アンダーで終え、1打及ばずに3年ぶりの優勝を逃した。最終日前半、河本は2番でボギーを喫したが、バーディを3つ重ねて首位をキープ。川崎がバーディを取れば河本も奪い返す、マッチプレーのような戦いを繰り広げた。後半、河本、川崎、そして同じルーキー佐藤心結が65と追い上げ、三つ巴の優勝争いとなった。
佐藤は14アンダーで先にホールアウト、同じ14アンダーの川崎と河本の闘いを待った。河本は緊張したのか13番でグリーンエッジからの寄せに失敗、ボギーとし、15番バーディで戻し、14アンダーキープ、一方川崎は12番でボギーとしたが河本がミスった13番でバーディ、14アンダーとし、15番で勝負のバーディパットを決め15アンダーとした。
同期の川崎をよく知る佐藤心結は、プレーオフを待っていたが川崎のそつの無い安定したプレーぶりから、16,17,18を落とすことはないと思っていたと言っている。しかし、佐藤は5打差10位から出て7バーディ「65」をマークし、1打差河本と2位タイ、彼女も恐るべき19歳といえよう。