男子日本オープンは東北福祉大4年の蝉川泰果が並み居る強豪プロを抑え、1927年の第一回大会以来、95年ぶりのアマチュア優勝となり、男子ゴルフ界に衝撃が走った。
厳しいセッティングと深いラフでアンダーで回れたのはたった5人、内プロは3人のみ、これまで日本オープンを制したアダム・スコット、チャン・キムでも2オーバー6位タイという有様。それだけに10アンダーで昨日から独走した蝉川の凄さが印象的だ。アマで4アンダー3位にくい込んだ杉浦悠太も蝉川に食い下がり自信を得て、これから活躍するだろう。
先月の「パナソニックオープン」でアマチュアVを遂げた蝉川は、国内メジャーの舞台で史上初となるアマチュアでツアー2勝を達成した。不甲斐ないプロに活を入れた新星が現れ、男子プロゴルフも面白くなってきた。プロで頑張ったのは大学の先輩比嘉一貴、終盤2つのバーディで8アンダーとし、一時は8打差までリードされたが蝉川を追い上げた。
男子プロの面白さはその豪快なショットにある。昨日の第3Rでの9番(303ヤードパー4)林越え、池越えのホールを蝉川は3番ウッドで1オンしイーグルをとり、観衆の度肝を抜いた。