人気のというと最も買われている投信かブロガーの投票で最も評価の高い投信ということになると思う。前者だと、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、7月末時点の純資産総額(残高)首位は前月に続き「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だった。残高は9970億円と前月末から424億円増加し、1兆円に迫る人気だ。何故人気かというと、毎月分配でしかも10%を超える分配金が貰える。この低金利時代、株では4%の配当が貰えれば上出来で、年金生活者となればほしくなる。1年前との比較では現在の基準価格2633円-0.75%で安定している。但し、信託報酬も昔の投信だから1.81%と割高で、10年前の基準価格は5486円だからかなり無理して分配をしている。
次にブロガー投票第1位の「eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)」で、これ1本で全世界の優良株式に投資が出来る。年金生活者は残りの人生の時間を絶えず意識しなければならない時が来る。認知症まで行かなくとも、分散投資の運営自体が思うように行かなくなるときだ。そうなると、ほったらかしても大丈夫なのはこうした全世界の優良株式に投資する投信と全世界の投資適格債券の投信2本だけに資金を集中することになる。eMAXISSlim全世界株式が人気があるのは日本のこうした投信の中で信託報酬が0.1144%と最も安いことと、銀行でも購入手数料が掛からず買えるからだろう。パフォーマンスは本日現在1年2.55%とまずまず、2018年設定でまだ分配金がないのが気になる。
全世界の優良株式に投資するETFで有名なのは、米国バンガードのVTでこれと較べると、残念ながら見劣りする。VTの信託報酬は0.08%、パフォーマンスは7月末で1年7.13%、となっている。投資対象はベンチマークが違うので米国の比率を見ると、eMAXISSlim全世界株式が55%に対し、VTは59%、日本の比率は双方とも7%強で同じだ。好調なGAFA+M(マイクロソフト)の組み込み率は双方とも10%強と変わらない。VTは古い歴史があり、年2%程度四半期毎に分配をしている。
eMAXISSlim全世界株式は簡単に買えるが、VTはオンライン証券や大手の証券会社でしか買えない上,為替の手数料が掛かるのでハードルがやや高い。しかし最近の情勢は米国株取引をしてないとかなり不利だから、年金生活者もVTを緒として米国株、ETFを始めたら如何。米国株、ETFは米国市場が開く22時半ぐらいから値動き(マネックス証券のトレイドステーションは便利)を見ながら即買える。仕事を持ってる人もゆっくりと対応できる。
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