あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

青森旅行(20) 尻屋崎コンブ

2012-02-20 | 国内・青森

 

 

  尻屋崎から太平洋側沿いの道を進むと 民家には
 軒を並べてコンブが干されている。

 その一軒にお邪魔して コンブのことを尋ねてみた。

 「このコンブは根コンブで硬いが 血圧によく ダシによく
 削ってとろろコンブとしても 高く売れる。
」とのことだった。

 この地区でのコンブ取りは海岸に打ち上げられてものが
 多く 厳冬の海に浸かりながらでも採取するそうだ。

 昆布の名前の由来は、コンブの古語「ヒロメ=広布」

 音読では「コウフ」 これが訛って「コンブ」になったという説や
 
アイヌ語の「クンプ」が「コンブ」に転じた説もある。


            
               端切れコンブは仕分けされる


青森旅行(19) 寒立馬

2012-02-19 | 国内・青森

                    昼寝の馬もいる

  

今まさに 雪の吹きすさぶ中 寒さや風雪に耐えていることだろう
   「寒立馬」(かんだちめ)

  南部馬を祖先にもち 改良を重ねた田名部馬をブルトン種などと
   交配し この尻屋地区独自の農耕馬にしている。粗食や寒さに
   強いのが特徴。

  一時期9頭まで激減したが その後の保護により現在は40頭
   ほどに回復しているそうだ。



  
おとなしい馬だそうだが 寒立馬の出産時期は4~7月で
  訪ねたときは子馬が親馬に寄り添い授乳最中 気が立ってはと思い
  車から降りての撮影は遠慮した。

  この地域は 普段ゲートで仕切られて保護されており
   2002(平成14)年には青森県天然記念物に指定されている。

   「下北かるた」は   

    風雪に 耐える岬の 寒立馬


青森旅行(18) 尻屋崎

2012-02-18 | 国内・青森

 

  昔から難破岬と呼ばれ 本州最北東端に位置し
 岬の北側は津軽海峡 東側は太平洋に面する 

 東通村の「尻屋岬」へ

 1876(明治9)年から130年以上の歴史ある
 
レンガ造りの 尻屋崎灯台
 潮の変わり目の激しいい津軽海峡の道標だ。

 この灯台 レンガ造りでは 日本一の高さ(地上32.8m
 海面高45.7m)を誇るとともに 国内最大級のレンズを
 使用し 英国人が起工した 東北最古の洋式灯台として
 知らている。 
 また 「日本の灯台50選」にも選ばれ
 日本で初めての
 霧信号所となったところから 12月20日が「霧笛記念日」に
 もなっている。

 、

青森旅行(17) 恐山温泉

2012-02-17 | 国内・青森

       うっすら緑がかったお湯の底には 湯花が見える「古滝の湯」

   

  境内を一巡りして 参詣者は無料で利用できる温泉へ
  湯は少々熱く 水道水でうめながら 夏の汗を流す。

  ここ地は 宇曽利カルデラにあるため 各所に噴気活動や

  温泉の湧出して 四つの温泉湯小屋が設けられ
  共同浴場として利用できる。 総じて”恐山温泉”。


  温泉は 白濁した硫化水素含酸性緑ばん泉で 
    冷抜の湯(男湯) 神経痛 リウマチなど
    古滝の湯(女湯) 胃腸病などに
 、  薬師の湯(男女入替制) 眼病など
    花染の湯(混浴) 吹き出物 切り傷など
   
    
 

                        薬師の湯


青森旅行(16) 恐山・宇曽利湖

2012-02-16 | 国内・青森

 

 岩場地帯の賽の河原を抜けると前方に”宇曽利湖”が見えてくる。
 手前の砂浜は”極楽浜”と呼ぶ。
   山影を映す湖面は エメラルドグリーン
       静寂さが神秘的だ ほっと 一息つく。
 
 
 この湖はカルデラ湖で 標高214m 周囲12.5km
 
面積2.5km2、最大水深20mほど。
 水質は強い酸性 ウグイなどがわずかに生息している。 
  
 ここから北東に流れ出ている三途の川には 
 朱塗りの太鼓橋が架かっている。

  
 

青森旅行(15) 恐山・地獄

2012-02-15 | 国内・青森

 、                     ”修羅王地獄”

  人は死ねば お山(恐山)さいく」と
  下
地方では 恐山が”死者の霊が集まる山”と信じられている。

  恐山がもっともにぎわうのは「恐山大祭」(7
月20日~24日)と
  「恐山秋詣り」(10月)
で ”イタコ”の口寄せなき肉親や友の
  ことばを求める人々が多く集まる。

  「イタコ」とは 盲目の女性が修行によって霊媒の能力を備え
  神おろしの儀式後 神の花嫁としてイタコとよばれている。
  しかし 恐山菩提寺とは関係がなく イタコが境内を利用して
  いるだけのことだそうだ。 

  霊を呼ぶ様子は 映画「飢餓海峡」でも 画かれている。
  バックミュージックに御詠歌が流れ 
  白黒反転した画面は その雰囲気が漂ってきたが。

  境内には
   ”重罪””修羅王””金堀””どうや””無限””血の池” と
  地獄の名のつく所がある。 地獄に行くにも迷いが生じます・・・

  また どこの”地獄”もガスが噴出して「危険」の立て札と縄張りが
  文字どおり”危険な場所”でした。 
   

  
       
            巨大な卒塔婆も異様な雰囲気 

 


青森旅行(14) 恐山

2012-02-14 | 国内・青森

 

   恐山は前々から訪れてみたかった地
    日本三大霊山(高野山、比叡山)
    日本三大霊場(白山、立山)
    日本三大霊地(立山、川原毛)
  の一つと言われ 霊地の中でも代表格だろう。

  862(貞観4)年に 慈覚大師円仁 が開山したと言われる 天台宗の
  修
験道場として栄え 1457(長禄元)年一端廃寺となったが 
  1530(亨禄3)年に再興された。

  恐山の由来は 慈覚大師が発見した湖を「宇曽利湖(うそりこ)」
  と名付け この地を「ウソレヤマ」とし「恐山」となったという説や
  アイヌ語の「ウッショロ(湾)」とか「ウサツオロヌブリ(灰の多く
  降る山)」が語源という説などがある。

  霊界と俗界を隔てる”三途の川”に架かる朱塗りの太鼓橋は
  罪人にはここが針の山に見えて渡ることができないといわれる。

  一歩境内に入ると 荒涼とした岩場と硫黄臭が漂い 
  一種独特な ”地獄的な”雰囲気が感じられる。

  


     境内入り口にある 三途の川を渡る赤い太鼓橋

 

 


青森旅行(13) 釜伏山

2012-02-13 | 国内・青森

 

  恐山に向かう途中 高さ879mで、下北半島の最高峰の
  「釜伏山」の展望台へ

  360度の大パノラマの絶景。 尻屋岬・太平洋が見渡せ
  眼下には恐山・陸奥湾などが一望できて 下北半島の東半分
  の形がはっきりとわかる。

  夜は むつ市の夜景が羽を広げたアゲハチョウのように
  浮かび上がり 日本夜景遺産にも選定されている。

  冬はスキー場にも」なり 陸奥湾に向かって滑り降りる
  「海辺のダンヒル」として賑わうそうだ。  

  先の映画『飢餓海峡』にも釜伏山が映っていた。


青森旅行(12) 北限のサル

2012-02-12 | 国内・青森

   
   脇野沢から西 県道175線で海沿い行くと九艘泊(くそうどまり)と
  いう所に 1970年に天然記念物に指定された 「北限のニホンサル」
  が姿を現す「猿の住む海辺公園」がある。
  公園内にはサトウハチローの「猿は友だち」が刻まれた詩碑もある。
  
  
  サルの姿が見えないので 公園の船小屋前にいた老人に聞いた
  ところ 1960年代には200匹ほどだったが 今は1800匹ほどに
  もなり 毎日サルのいたずらとの戦いで このところ この付近には
  近づかなくなっているそうだ。

  天然記念物ゆえ 捕獲するわけのいかず 手を焼いているようだ。
  観光用に公園としとしているが 生活と観光の共存は難しい。

 
  

                 脇野沢へ向かう途中で見かけたニホンザル


青森旅行(11) 脇野沢

2012-02-11 | 国内・青森

              津軽半島も望める沖の鯛島

   国道338号・海峡ラインを南下
          下北半島の南西端 脇野沢へ

  ここから 青森へは高速船 対岸の津軽半島・蟹田へはフリーが
  通っている。また 仏が浦への遊覧船も発着している。  

  沖合い約1kmほどの無人島が 海面を泳いで
  いるような形の「鯛島」を見る。
    私にはクジラのように見えるが。

  ユニークな姿とは 裏腹に村に まつわる悲しい恋の伝説が
   語り継がれている島でもある。

   「下北かるた」は

    た 鯛島が 夕陽を泳ぎ 村 暮れる

 

 


青森旅行(10) 川内町

2012-02-10 | 国内・青森

 

  北半島のほぼ中央に位置し 
  川内川沿いの県道253号(長後・川内)線沿いにある
  
  の駅「かわうち湖」へ

 この地区は 海 川 森 湖 山と 自然の宝庫とも言われ
 自然と体験できる各種の体験施設が整っている。

 また 「北の川柳の町」を目指している川内町 

  道の駅「かわうち湖」の一画に
 
  日本を代表する女流川柳作家・時実新子(1929~2007)の 
  『有夫恋』(1987年)の代表作

        「君は日の子われは月の子 顔上げよ」

   の文学碑が建てられており
  
  全国からも川柳ファンが訪れているそうだ。

 


青森旅行(9) 仏が浦2

2012-02-09 | 国内・青森

 

    ここ「仏が浦」が  水上勉(1919~2004)の小説『飢餓海峡』
   (1963年)にあることを知り 小説を読み そして内田吐夢監督の
   同名の映画(1965・昭40年 主演:三国連太郎・伴淳三郎
   ・左幸子)のDVDを取り寄せて見る。

   1954年に実際に起きた 青函連絡船洞爺丸転覆事故を
   ヒントに小説としている。
  
 放火強盗殺人の犯人が津軽海峡を船を漕いで渡り
   この仏が浦にたどり着き 船を焼き始末した場所として
   描かれている。

   映画は 16mmフイルムを35mmに変換し モノクロの映像を
   より荒々しくし迫力あるものして ストリーに漂う不気味さを
   表現している。

   仏が浦がどのように映っているか期待したが 夜の場面と
   いうことで期待は外れたが 小説・映画ともに面白く
   読んだり鑑賞できた。
   
 
  
  

 


青森旅行(8) 仏ケ浦

2012-02-08 | 国内・青森

    

   大間から約30km 南下して佐井(さい)村の「仏が浦」へ

   駐車場から遊歩道の急な階段を約15分かけて下りると
   遊覧船の船着場にもなっていて岩々をめぐり歩くことができる。

  約2kmにわたり 
    「如来の首」「五百羅漢」「一ツ仏」「親子岩」「十三観音岩」
      「天竜岩」「蓮華岩」「地蔵堂」など 長い年月をかけて
   仏様が造作したとか思えないのか 仏にちなんだ名前が
   付けられた白緑色の凝灰岩の巨岩・奇岩等が並ぶ

   「仏が浦」の名称は 仏の宇陀(アイヌ語で「浜」の意味)

    詩人 大町桂月(1869~1925年)は

      「神の業 鬼の手創り 仏宇陀       
           人の世為らぬ 処なりけり」

    「下北かるた」では

        仏ヶ浦は 極楽の磯 羅漢、如来が立ち並ぶ

    
      

 

 

 


青森旅行(7) イカサマレース

2012-02-07 | 国内・青森

 

 

  夏の時期 金・土曜 17時から 開催される 
 ここの名物「元祖烏賊様(いかさま)レース」がある。
 なかなか洒落たネーミングだ。

 全6コース(20m)の水槽で風間浦で採れた活イカを泳がせ
 オーナーは競馬のムチよろしく棒でイカを突っついて泳がせて
 勝敗を競うレース。
 イカのオーナーとしての参加と、イカの順位を予想する投票でも
 参加できる ちょっとユニークなイベント。
 出走したイカはオーナーへプレゼントされるため その場で
 刺身を食べることができるそうだ。

 しかし 当日は我々だけで オーナー6人揃わないとできない
 とのことであった。

     

 


青森旅行(6) 下風呂温泉2

2012-02-06 | 国内・青森

                 「海峡いさびり公園」ある井上靖文学碑

  作家の井上靖が この地を訪れ 雪の下北半島を舞台にした
  小説「海峡」を執筆し 終章に「漁り火の見える温泉」と紹介
  されたことから 全国的に有名になるきっかけになった。

   「ああ 湯が滲みて来る
    本州の 北の果ての海っぱたで 雪降り積る温泉旅館の
    浴槽に沈んで 俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる 」


  井上靖文学碑は全国に20箇所あるが 東北地方に唯一ある
  
下風呂の文学碑
   碑文には 「アカエリヒレアシシギ」の散文詩が刻まれている。

  「下北かるた」は
   
   シギが飛び立つ海峡に 井上靖の 文学碑