前にアンネ・フランク(1929-1945年)に
触れた「アンネの日記」について
日記は 1942/6/12に始まり
1944/8/1に終わっているが
自分と周りの人々とのかかわりを織り交ぜて
アンネの葛藤や成長が生き生きと描かれている。
また 未来に希望を持ち続け
平和を希求する生き方が文面に表れている。
その中で1944年5月3日の日記には
「いったい全体、戦争がなになるだろう。
なぜ人間はおたがいに仲よく暮らせないのだろう。
なんのためにこれだけの破壊が続けられるのだろう。」
また「いったいどうして人間は、
こんなに愚かなのでしょう?
わたしは思うのですが、戦争の責任は、
偉い人たちや政治家、資本家にだけあのではありません。
そうなんです、責任は名もない一般の人たちにもあるのです。
そうでなかったら、世界じゅうの人びとはとうに立ちあがって、
革命を起こしていたでしょうから。」
とある。
戦争は人間の破壊本能・殺りく本能が
そうさせていることまで述べている。
14歳の少女が 隠れ家で外の情報がない中
綴った文とは思えない・・・。