あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

中欧旅行(61) ヴィート大聖堂2

2012-04-30 | 中欧5カ国紀行

 

   教会内に入って 目が薄く暗さから慣れてくると

   先ず 圧倒される広さと天井の高さに アーチ型天井を飾る
     網状のハリがその美しさを表現している。

   
   また 20世紀初頭に造られた 左右にある六つの礼拝堂の
     上にあるステンドグラスが印象的。

 
   「聖キリストと聖メトディウス』は
     チェコを代表するアール・ヌーボー画家の

       アルフォンス・ミュシャが 4万枚のガラス片を使って 
         1934年に完成していることで有名だ。

    最も有名な、ミュシャ作「聖キリルと聖メトディウス」
     パリのノートルダム寺院を真似たという 
       バラ窓のステンド・グラスは
           天地創造の日々を表しているそうだ。

   

      西側正面の出入口の上部にある「バラ窓」は
      ゴシック・リヴァイヴァル様式で造られ
         聖書の創世記の場面が描かれている。

      内部は 高さ33mのゴシック様式の天井で、
       美しく交差したハリ
は見ごたえがある。
        また祭壇の上に作られた「聖ジキスムントの昇天」の像や
          正面のステンドグラスも素晴らしい。

          

 


中欧旅行(60) ヴィート大聖堂

2012-04-29 | 中欧5カ国紀行

 

   正面入り口の上のステンドグラスは 1927年に完成

   第2中庭から門を潜ると第3中庭へ 大きな「聖ヴィート大聖堂」がある。
    余にも目の前なので 写真のアングルにおさまらないし
      見上げる首がおかしくなるほどだ。


   丘の上から プラハ町を望んだときに 凛と聳える二つの尖塔や 

     高さ約96mの青銅葺き丸屋根から伸びる塔が
       今目の前に緑青色に輝いている。

   この大聖堂 926年に円形建物の教会として創建され
     その後 11世紀にロマネスク様式に建て替えられた。

   現在のゴジック様式になったのは14世紀カレル4世の時代で

     東側8つの礼拝堂が完成。 続いて聖歌隊席
      内陣のアーチ天井など現在の東側半分が
作られた。

   それ以来長い年月の末 完成したのは1929年のこと。

    一方西側半分は19世紀から20世紀にかけて建てられた部分で
      完成した大聖堂は
 全長124m 幅60m 天井の高さ33m 
        三つの塔のうち南側は96.5m 

          西側正面の二つの塔は82mある。

    『 この教会をはじめ プラハの古い建物が 黒みかかって
          見えるのは
 ドイツのドレスデン近くにある 
              鉄分を多く含んだ砂岩を用いているためです。』

   とガイドの説明。
     また 修複の時は洗浄するのではなく 削り落して行われるそうだ。

 


中欧旅行(59) ユーロプレート

2012-04-28 | 中欧5カ国紀行

 

 

  前回 チェコの国産車を掲載したので 
    関連して「自動車ナンバープレート」に」注目。


   EU諸国のナンバープレート(「ユーロプレート」と呼ばれる)は
     共通デザインのものでは プレートの左端に青色の帯が縦に入って
       上に欧州旗(青地に円形に並んだ12の黄色星)と
         下に車両登録地の国の記号がある。

  
   次に 数字とアルファベットの組み合わせにより
      登録された国や地域の独自の

         個体識別になって 横長で 白地か黄色地に黒色の文字の
           組み合わせになっている。


      因みに今回訪れた国の記号は
         A : オーストリア
         CZ: チェコ
         D : ドイツ 
         H : ハンガリー 
         SK: スロバキヤ
  

    最近 日本でも 欧米並みの自動車ナンバープレートにする検討を
    始めたとニュースにあり 参考のもが表示されていたが
      あれはいただけない。現在のプレートのほうが
        むしろ判別しやすいと思うが


中欧旅行(58) 国産車シコダ

2012-04-27 | 中欧5カ国紀行

 

 

   チェコの国産車「シコダ」(Skoda)
    エンブレムは ウイングアロー(羽のある矢) 1923年

   プラハ城内は 現在大統領府になっていることから
    中には シコダが数台駐車していて ガイドが盛んに
      この車の薀蓄を述べていた。 
       この中には 大統領専用車もあるのだろう。
 

 

 

  写真は 中庭では撮影できなかったので
    他の場所で撮影したものを掲載。


  ドイツワーゲン社の傘下に入ったためか
    かつて当方も乗っていたが

      フォルクスワーゲンによく似ている。

   近年は同社にとって中国への売込みが好調で
     一番のお得意さんになっている。

     この車アクテブに利用されているようで
 バックにトレーをつなぎ荷台に三輪バギーを乗せていた。




中欧旅行(57) プラハ城

2012-04-26 | 中欧5カ国紀行

 

   第2中庭へ通じるマティアス門 両脇の国旗掲揚の

   旗竿は25mのもみの木

   プラハ城は、フラッチャニの丘に建って 

   市街からもその威容が眺められる。

   9世紀にポジヴォイ王が建てた城にはじまり

 
   14世紀のカレル4世(1347~78在位)の

   時代にほぼ現在の形が整えられた。


   16世紀末にハプスブルク家のルドルフ2世が

   プラハに宮廷を置いたことで 全盛期を迎える。

   その後 宮廷をウィーンに戻したことによりその繁栄はとまり


   マリア・テレジアの時代に大改築があったが衰退していく。

   しかし 1918年のチェコスロヴァキア共和国が

   成立するに伴い 大統領官邸が置かれ 

   旧王宮の建物はチェコの大統領府となっている。

   我々は 正門から第1中庭へ 

   ここでは 国賓の歓迎セレモニーが


   また毎日 衛兵の交代式も行われる。

 

 


中欧旅行(56) マティアス門

2012-04-25 | 中欧5カ国紀行

 

  プラハ城への門
   

  『この門は “待ち合わせ門” と言います。』とガイドが説明するが
   

   その後すぐに『正式には “マティアス門”というところから


   ごろ合わせのダジャレです!』  一同笑い。

  

   笑いに反して 門にしては 何か異様な雰囲気で
    

   気持ちいいものではない。
    

   ハブスブルク時代に建てられているが それぞれ侵入者を
    

   左側はこん棒 右側は剣でとどめを刺そうとしている像だが


    神話や歴史から 
この城に攻め入る者や無断で侵入する者は


    このような目にあうぞと
いう脅しと暗示なのかもしれない。

 

 


中欧旅行(55) フラッチャニ広場

2012-04-24 | 中欧5カ国紀行

        フラッチャニ広場からプラハ城を望む


   この広場は 最近2回 チェコ・プラハの市民により埋め尽くされている。

   1回は 2009年4月5日 バラク・フセイン・オバマ アメリカ大統領が
     核廃絶へ具体的な目標示した、歴史的な「プラハ演説」が
       行なわれている。

    2回は 我々が訪れた日の4日前 2011年12月23日

   1989年に当時のチェコスロバキア共産政権を非暴力で倒した「ビロード革命」の
     立役者で民主化後のチェコを率いた チェコのバツラフ・ハベル前大統領が
      18日に死去(75歳)し その国葬が
      
 クリントン元米大統領 ヒラリー・クリントン米国務長官夫妻や
        フランスの
サルコジ大統領ら各国の要人が参列し
          チェコ大統領府があるプラハ城内の
大聖堂で営まれていた。

           今 我々は その歴史的な広場に立っている!

 


中欧旅行(54) プラハ城衛兵

2012-04-23 | 中欧5カ国紀行

 

   プラハ城入口 「巨人の門」 の両脇に 直立不動の2人の衛兵がいる。
    観光客が盛んに記念写真を撮っているが 身動き一つしない。

 

   我々も 当然一緒に写真は撮らせてはもらったが・・・

   門前の新婚さんは 中国系のカップルでグラビヤか 何かのためだろうか
    城周辺をバックに写真撮影をしていた。   

   城内には、大統領府 外務省などの公的な機関があるための警備で
    この国では 18歳になると1年間の徴兵制度があり 
      さらに選抜されて衛兵になるとのこと。

    昼の12時に衛兵の交替式が行なわれるとのことだが
    我々は もうとっくにその時刻を過ぎている。  残念!
      見学するなら第一の中庭がベストだそうだ。

    因みに 衛兵の制服のデザインは 以前は カーキー色の制服だったが
    映画「アマデウス」の衣装を担当したデザイナーにより1989年に一新している。
     この映画は チェコ出身の名監督 ミロシュ・フォアマンの作品で
       アカデミー賞は 監督賞 衣装デザイン賞など8部門の獲得している。

 


中欧旅行(53) トスカノ宮殿

2012-04-22 | 中欧5カ国紀行

 

   この堂々たる建物「トスカノ宮殿」は
    プラハ城の反対側 フラッチャニ広場の西側に堂々とあり
      ホテルのような雰囲気もある。

      17世紀末に初期のバロック様式で建てられ
       T・ホーヘンシュタイン伯爵が所有していたが1718年イタリアの
     
    トスカーナ大公家に売却された。

   ファザードには 現在もトスカーナ家の紋章が見える。

    この宮殿は4つの翼で構成され 2つの塔が聳えていて
      周りの宮殿と違って威圧感がある。
         二つの塔の間に見える彫像は 
           中世の自由学芸三学四科を表している。

   


中欧旅行(52) 大司教宮殿

2012-04-21 | 中欧5カ国紀行

 

  

   フラッチャニ広場に面し プラハ城正面左手に立つ大司教宮殿

   16世紀にハプスブルク家の皇帝フェルディナンド1世が
     大司教館として購入し
 建設当時は ルネサンス様式であったが
      17世紀にバロック様式に改築され

   
   その後 18世紀にはロココ様式の装飾がされ

     現在まで 大司教舘として使われている。

    なかなか 趣のある建物で 映画「アマデウス」が撮影された
     館としても有名になっている。

   映画は アマデウス・モーツアルトの生涯を描いたもので 
     作品・監督・主演男優賞ほかアカデミー賞8部門を獲得した
       話題作にもなった。


   モーツアルトが活躍した18世紀の風情がそのまま残され
     撮影のために
 何も手を加える必要がなかったとのこと。

   この周辺の建物は 一つ一つ趣があり 歴史が感じられる。


中欧旅行(51) チェルニーン宮殿

2012-04-20 | 中欧5カ国紀行

 

   このツェルニン宮殿は フムプレフト・ツェルニン伯爵によって
     17世紀後半に12年の歳月をかけて建設され
       現在は 1919年からチェコの外務省の建物として使用されている。

  プラハ城に劣らぬ館は 正面の幅が150mもある。
  
  2階から4階部分にまでかかる長い半円柱が三十本もファサードが飾る。

    1階の外壁は土台の石がスグラフィットのだまし絵のようにみえるが
      こちらは本物のダイヤモンド形積彫石である。

  1948年ヤン・マサリク(チコスロヴァキヤ初代大統領となった
   トマーシュ・ガリーク・マサリクの息子)が 未だに原因不明の死を
    遂げた場所でもあるとのこと。

 


中欧旅行(50) シュヴァルツェンベルク宮殿

2012-04-19 | 中欧5カ国紀行

      
      プラハ城正門に向かって右側に

        シュヴァルツェンベルク伯爵の宮殿がある。

          オーストリア・ハプスブルグ大帝国のフランツ・ヨーゼフ皇帝側近

              として活躍したが
  もともとは チェスキークルムロフ城の領主
               
                  であることから プラハにも宮殿を建ている。


      この壁をご覧いただきたい。 まるで石を積んだように見えるが
       
           実はひとつひとつ全部 “絵”になっている。

          この手法「スグラフィット装飾」というそうで

                   眼の錯覚を利用しているとは驚きですね

 


中欧旅行(49) ロレッタ教会

2012-04-18 | 中欧5カ国紀行

 

 

  プラハ城に向かう途中左手下に 「ロレッタ教会」がある。

  「ロレッタ」とは 聖母マリアがイエスの誕生を告げられた
   聖なる家「サンタ・カーサ」のことで

     天使によって ナザレからイタリアのロレッタ村に運ばれたという
      伝説に基づき
カトリック勢力拡大のために 
       その家を模した教会が ボヘミア各地に 35も建てられた。

 
   その中でも 1629年に建てられており最古で 最も美しいのが
     このロレッタ教会そうだ。


   塔には 27個のマリアの鐘が収められており 毎日1時間毎に
     「マリアの歌(昔の巡礼歌)」というメロディーを奏でているが 
       我々は その時間ではなかった。

   内部には 16~18世紀の宗教典礼用具などの財宝が展示されており
     その中で 6222粒のダイヤモンドに輝く
           「聖体顕示台」が有名とか。


中欧旅行(48) ストラホフ修道院

2012-04-17 | 中欧5カ国紀行

 

 

        写真の右側にストラホフ図書館の入り口がある。

 
   昼食後 第一の見学は 「ストラホフ修道院」の外観。 

   1140年に創設されたプレモンストラート会の修道院で 
    1258年の大火災で最初の貴重な書物を消失したものの
     800年間 延々と続いてきた。しかし 共産党時代は閉鎖されて
      修道士の多くが投獄されが 1990年の共産党主義の
       崩壊後は解放された。


   現在は 民族博物館になっており 中世から受け継がれてきた
    「哲学の間」や「神学の間」と呼ばれる図書室が見どころで
     13万冊以上の蔵書数 その内2500冊は1500年以前の発行
      3000冊は手書きのものだそうだ。 
 

   「哲学の間」は 18世紀後半に造られた部屋で 高さ14mにおよぶ
    2階建てのバルコニーの壁面には 5万冊書物が収まっている。
     天井のフレスコ画は人類の精神史をテーマに描かれている。

   「神学の間」は 1679年に建てられた初期バロック様式の部屋で
    半円天井のフレスコ画は

   当時の神父によって描かれている。 また古い地球儀や天球儀も
     展示されている。

       これらのことからも 内部に入りたかったが・・・・


中欧旅行(47) プラハ

2012-04-16 | 中欧5カ国紀行

 

     ついにプラハにやってきました!

    「プラッチャニの丘」 からプラハ市街を眺める。

     左手の尖塔は プラハ城内にある 聖ヴェート大聖堂

  プラハは チェコ共和国の首都であり 中欧における有数の世界都市で

    人口は 約120万人。

  ウィーンよりもドイツ寄りにあり 神聖ローマ帝国の首都として

   ドイツ民族に戴かれていた時期もあることから 独自のスラブ文化と

    併せて 一種の国際性も古くから備えた都市となっている。

  市内中心部を ヴルタヴァ川 (ドイツ語:モルダウ)が流れ

    古い町並み・建物が数多く現存しており 尖塔が多くあることから

     「百塔のプラハ」 とも呼ばれている。

   これからのプラハ見学が楽しみに!