あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

鬼怒川決壊 14

2015-09-30 | 出来事・行事

 
                         (9月21日撮影)


前回話題の越水した若宮戸地区
メガソーラーの設置場所。


仮堤を挟んで 両側に設置されていたようだが
川側のソーラーは 大方破壊され 
その残骸が 片隅に うず高く積み上げられていた。

メガソーラーとは 発電出力が1MW(1000Kw)を
超える大規模な 「太陽光発電システム」のこと。

3.11の東日本大災害以降 急激に普及しており
その再生可能エネルギーの
全量買取制度(買取期間20年)による買取価格は
2013年は 36円KWh(税抜)だったが 
毎年改定され 2015年7月以降は
27円に改定されている。


その採算を見込んで
土手を削り整地し投資したのだが。 

”捕らぬ狸の皮算用”となり 
このソーラー発電への投資は
自ら招いた リスク 災害なのか?

 

 


鬼怒川決壊 13

2015-09-29 | 出来事・行事

                                  (9月21日撮影)

写真は 越水した若宮戸地区だが 
現在 大型の土のうに防水シートが被され
 3mを上回る
仮堤が
万里の長城のごとく 築かれている。

写真は その堤防に登り 
北方向 上流方面を望んでいるが

その東側には 洪水により破損した
ソーラーパネルがぎっしりと並んでいる。


また 前方正面は 
通称十一面山の丘陵である。
民間の太陽光発電の事業者が
鬼怒川の土手付近の掘削工事をしたことが

水害の要因になったのでは
ないかといわれている。


このメガソーラー設置工事は
昨年1月から始まり
3月 住民からの通報で
そのうち 約150mにわたって
高さ約2m削られていたことがわかった。


この区間は 民有地であったが
住民や常総市からの指摘を受けて

国交省は 削れられた箇所に
大型土のうを約2m積み上げて
一応の手当はしていたのだが。


しかし それを上回る水嵩に
越水してしまった。

 


鬼怒川決壊 12

2015-09-28 | 出来事・行事

 

 

 今回 鬼怒川では
7か所で川から水があふれ出し
堤防から水が漏れ出したり
堤防が削られたりした場所も含めると
被害は 95か所に上ることが
今日 国土交通省から 報告されている。 

こちらは 鬼怒川決壊した常総市三坂町から 

4km程 上流にある 「越水」した
市内若宮戸地区の堤だが。

激しく 濁流が流れ出たことが
周りの様子から うかがわれる。


常総市は この地区の洪水の危険さは
昨年の市議会でも

鬼怒川に堤防のない区間が 約1kmもあり
自然の土手が堤防代わりなっていることから
問題とされ 事前に承知はしていたようで 
この地区への 避難指示は 
国交省からの連絡により

10日当日の午前2時過ぎ出ていた。

しかし その恐れは 現実となってしまった。

現場の左岸から 北東方面には 筑波山が望め
鳥のさえずりが遠くに聞けるほどの
静けさの中に 田園風景が広がる地区だが
突然に洪水に見舞われている。

                         (9月21日撮影)


鬼怒川決壊 11

2015-09-27 | 出来事・行事

 

                               (9月20日撮影)

昨日26日から 水害で避難を
余儀なくされている 被災者を対象に
県の住宅相談会が 市内で始まり

600人を超す住民が殺到したそうだ。

日常的に生活ができ 心の休まる
場所がないことには どうにもならない。
一刻も早い 住宅等の提供が望まれる。


決壊場所から 北より150m程のところに
コンビニの石下大房店がある。

当然に水害の被害を受けていたが 
1週間も経たないうちに営業を再開した由。

訪れた時も 何もなかったように
営業をしており 多くの客が 出入りしていた。

今回の災害に対し このコンビニの親会社は
被災翌日の朝 市の避難所10カ所に
おにぎり6千個を届けており

12日には 新たに1万個を届け
肌着や 靴下 毛布など 計約7千点も
無償で配ったとのこと。

 コンビニやスーパーの多くは
2011年の東日本大震災以降
防災マニュアルを見直し

自治体と緊急物資に関する
「災害協定」を結んでいる。


特に災害時の「初動」に対しては
無償で食料や生活物資を提供するためにも

自治体等に移送道路を確保してもらうことは
店の営業にもメリットになるようだ。



鬼怒川決壊 10

2015-09-26 | 出来事・行事

 

                                  (9月20日撮影)

決壊現場には 
濁流に流され 破壊された車が
数台連なっていた。

今回災害で どのくらいの車が
犠牲になったかは 分からないが

その台数は 相当数に上るのではないかと想う。

今の車両は いったん水に浸かってしまうと
エンジン
また 車のコンピュターが
不具合を生じて 多額の修理費を要するようだ。

 強制保険(自賠責)の補償は 対人に限られ
車両の補償は 受けられない。 

しかし 任意保険の車両保険に加入していれば 
洪水やゲリラ豪雨などの車両の水没の際にも
修理代や修理不能の場合は 全損として
契約額が 補償されるようだ。

 だが 任意保険には加入しても
車両保険にまで 加入する人は

その半数に達していないという。

果たして ここで犠牲となった車は
補償を受けられただろうか?

 


鬼怒川決壊 9

2015-09-25 | 出来事・行事

 

                               (9月20日撮影)

 

決壊から 半月が経ち 

決壊場所の応急復旧工事が 完了し


安全が確保できたことにより 

今日25日 3万余の住民を対象に

発令していた避難指示と


約3千人への避難勧告が解除された。

堤を破壊した 濁流は

大地を削り 道路を分断して 


電柱をなぎ倒し 家屋を破壊し

車など すべてを押し流してしまった。

えぐり取られた後には

未だに 水溜まりになっている。


ヘリなどの救出により 

人的被害が なかったことは

せめての慰めだ。

このありさまを見て

3.11の津波といい 水の勢い凄さを

あらためて 思い知らされた。

 


鬼怒川決壊 8

2015-09-24 | 出来事・行事

 
                                                          (9月20日撮影)

鬼怒川決壊から 今日で2週間が経ち
堤防も仮復旧し 小中学校も授業が再開された。

写真は 直接濁流を受けた 被害現場である。

中央の家屋では 母親と二人の子供 

その家屋に流れてきた家屋の屋根から夫婦と犬2匹
そして 左側の支柱に支えられた電柱には 男性が
濁流のなか ヘリコプターで救出される様子が 
TV実況中継された現場である。

そんな中 電柱に しがみつく男性を
早く救出しないのかと思って見ていたが
救出ヘリコプターは 
より危険性ある屋根の人を救出した。


その後 十数分で その家屋が流されてしまった。

さすが プロ的な判断の救出であった。

この人たちを含め ヘリによる救助者は
茨城県全体で 1000人以上に上ったという。

しかし どこでどのようになるか分からない。 
この中央の家屋は 鉄骨2階建てだが
流された家屋をしっかり受け止めても
なおびくとしなかったことから 水害 地震に強いと
この建設メーカーに 問い合わせが殺到しているとか。

 


鬼怒川決壊 7

2015-09-23 | 出来事・行事

 

                                                                                            (9月20日撮影)


鬼怒川が決壊し 甚大な被害を受けた現場の
常総市・三坂町(みさかまち)である。


県道357号線は
鬼怒川に沿って東側に走っているが
その標識の上部まで 水没し
ゴミが ひっかかっていることから
その深さと 凄さがわかる。

 9月10日 午前6時すぎから 
国交省は 鬼怒川上流の3カ所で
「越水」が発生していることを把握して
堤防が決壊する恐れがあるとして
警戒を呼び掛けていた。

三坂町の堤防が決壊したのは 
午後0時50分ごろで 
この地区に 避難指示が出たのは
何と 決壊から 約2時間後の
午後2時55分だったのだ。

このことに対し
「そこが決壊するとは思っていなかった」と
常総市長は ミスを認めている。

 因みに 今年の4月から 
市民へ災害情報や避難情報などを
素早く伝えるため
市内全域に
デジタル防災行政無線を
整備していたのだが。


 


鬼怒川決壊 6

2015-09-22 | 出来事・行事

 

          

 20日夕方 ボランティアの帰り 

鬼怒川の決壊現場へ行ってみた。 


現場では 国交省直轄工事となったのか

大手ゼネコンが入り 左側に白く見る

仮堤防は決壊した堤防と同じ

約4mの高さで 全長約200mが完成しており

 さらに 河川敷に
水を食い止めるため

高さ10mの鉄板「鋼矢板」を全長約250mに

わたって地面に打ち込んでいる作業が

急ピッチでが行われていた。


夜間照明機も投入されていることから

昼夜兼行で行われているようで

報道によれば24日までに終えるという。

また 応急復旧工事後に

元の堤防に戻るのは 来年夏以降になるという。

 


鬼怒川決壊 5

2015-09-17 | 出来事・行事

 

 

 

鬼怒川の堤防が決壊して 

今日17日で 1週間がたったが 

当日と同じように 朝から強い雨が降り続き

再び浸水被害が出るとのことで 

「土のう」の準備が 急がれることから

災害ボランテア活動に参加してきた。

 

我々の担当は 土のう袋に

土を しゃべる4~5杯を入れて 作る作業だが

今日一日
1000余袋を 

雨を含んだ土の重さ また ぬかるんだ足場に苦戦し

雨具を着ていても 
内側からの汗で ズブ濡れ

加えて 泥まみれ状態の悪戦苦闘であった。

写真 奥では 重機による ”1トンの土のう”も

並行して造られていた。

 


国勢調査

2015-09-15 | 出来事・行事

 

 

5年に一度 国内に住む すべての人を対象とする

「国勢調査」の通知をもって 自治会役員が訪れる。

9月20日までに インターネットで回答すると

紙の調査書に書かず また 回収もないと

調査員から 説明がある。

早速 当方は インターネットから 回答をおこなったが

ものの10分も かからずに済んだ。


今日の新聞には

「国勢調査書類のずさん配布」と見出しがあり

書類は 手渡しが原則だが 

不在に場合は 郵便受けへの配布を 認めている。

しかし 封をしないので 

第三者にID・パスワードが

盗みされる可能があると
記事になっていた。

「マイナンバー制度」も そのようなことに

ならなければよいが?

 


阿蘇山噴火

2015-09-14 | 出来事・行事

 

 

今日14日 午前9時43分 阿蘇山中岳が噴火した。

災害列島日本 明日何があるか分からない状況で

鬼怒川の水害に続き 

またまた自然の厳しさが迫ってきている。

 

写真は 当方が90年代 大分・久住山に登山した折 

雲海の奥 阿蘇五岳(涅槃像)が見えているが

阿蘇が噴火した時のもの 

当時は 島原の普賢岳も火砕流の被害等があり

また 阿蘇地方の土砂災害があった後で

その被害現場も見てきているので 

余計に自然災害の恐ろしさを感じている。

 今日の噴火で 人的被害はなかったが 

これから先 大事にならないことを祈る。

 


鬼怒川決壊 4

2015-09-13 | 出来事・行事

 

 

今日は心配された雨は降らずに 

排水も進んで 大分冠水地域も

少なくなってきてはいる。

写真は 野外活動で訪れた時のものだが

鬼怒川に架かる「石下橋」(決壊場所の上流2km)の

橋げたに掲げられている

水位危険度のレベル標識だが 

何か感じるものがあり撮影していた。

この標識が 今回の水害に役立ったかは わからないが

 これは
気象庁は国土交通省・都道府県と共同して

あらかじめ 指定した河川について

区間を決めて 水位または流量を示した

洪水の予報を行っており 


これを「指定河川洪水予報」というそうだ。

 鬼怒川の指定河川洪水予報には

  はん濫危険水位(レベル4・ 5.30m)

  避難判断水位 (レベル3・ 4.70m)

  はん濫注意水位(レベル2・ 3.50m)

  水防団待機水位(レベル1・ 1.50m)

に指定されており

10日当日の13時には 8mを記録して

現場の堤防は「越水破堤」となり 


はん濫の発生(レベル5)になったことを知る。

 


鬼怒川決壊 3

2015-09-12 | 出来事・行事

 

                                                    11日TVから

 

常総市上空から 冠水一帯がTVに映し出され

当方の知人宅もその中にあって

びっくりして 無事かどうか電話を入れた。

知人は10日の避難勧告によって 

即 隣町に住む娘さんのところに避難しており

無地であることが分かった。

避難所ではなく 普通の家屋において

生活できることに喜んでいた。

しかし 映像を見る限り

床下か床上かはわからないが


家屋は浸水しているようだ。 

昨日から 24時間 ポンプ車を使って

排水ポンプにより大分水位は下がったようだが 

完全に抜き取るのには まだまだ時間を要するとのこと。

今日は政府の要人も視察に訪れたようだが 

一日も早い復旧を望み 

また行方不明者の無事の確認を望む。

 


鬼怒川決壊 2

2015-09-11 | 出来事・行事

 

 

写真は 鬼怒川右岸から

左岸越しに筑波山を望んでいる。

今回の決壊位置から3kmほど下流の地点である。

3か月前 のどかな風景を 何気なく撮影していたが

今回の水害で 一変してしまった。

昨日から近隣7県警と警視庁 自衛隊などの

ヘリ38機が応援にあたり 600人以上が救助された。

しかし 被災世帯は約7000にもなり 

今でも23人が行方不明になっているという。

大変な惨事となってしまった。

 


上のNHKTVの情報では 

丁度一番下の左の堤が 上の撮影地点になる。

手前「美妻橋」その奥は工事中の「圏央道」

さらに奥 右手 堤が決壊している。