今回のピアノ練習会発表会(長いから今後は「ピ練会」と書きます)で、印象に残った演奏といえばなんといっても、
←ピアノの演奏だって音色が命です
わたりさんの「亜麻色の髪の乙女」と、テレビCMメドレーのラストを飾った「情熱大陸」。
情熱大陸は、二台ピアノ+カホン(箱型の打楽器。みなさんご存知?)で演奏され、ノリノリのイケイケでピ練会ここにありって感じで、かっこよく会をしめくくった、文句なしの出来栄え。勢いがついて練習よりだいぶ速くて、ヤバかったらしいがそのままつっぱしった。しかも頭にはアフロのカツラ(笑)
この演奏が人気がないわけがない。アンケートでも、たくさんの人が書いていた。
それに比べればずっと地味なんだけれども、わたりさんのソロ演奏は、アンケートでもその「情熱大陸」と人気を二分する勢いだった。(情熱のほうも、わたりさんが入っているんだけど)
曲の組み合わせもよかった。ラフマニノフの「鐘」でしっかり、わたりワールドを作って聴衆を引き込んでおいてから、「亜麻色の髪の乙女」でがっちりつかんだ。昨日、「有名曲恐怖症」について書いたけれども、わたりさんは少なくとも、「有名曲恐怖症」とは無縁らしい。(前も、ソナチネアルバムの先頭にある誰でも知ってるソナチネの一楽章を弾いていたし)
なにしろ「亜麻色の髪の乙女」だものね。この曲を知らない人はいない。この曲はこうだというイメージを、それぞれが持っているだろう。そこへ入り込んで、わたりさんの「亜麻色」はこうだ!! ということをずしんと納得させてしまった。こうなったときは、名曲ってやっぱり強いなと思う。隅々までよくできているし、聞いている側にも馴染みがあるだけ、納得感があるものね。
今回の発表会で、ピアノとしていちばんうまかった演奏はtaccaさんのプーランクだったと思うんだけど、それをアンケートに書いた人は少なかった。アマチュアの演奏として、むしろ「傷」「ずれ」がなさすぎる演奏は印象に残りにくいということもあるし、それと、曲が知られていなくて、難解だったということも大きいような気がする。
わたりさんが聴衆を引き込んだその秘訣(?)は、なによりもわたりさん自身が自分の音をよく聴いていることだと思う。会場の中を隅々まで響く音がぐるりと回り、わたりさんの耳がしっかりそれをキャッチして、よりよい響きを作っていくような、そして聴いているほうも、そのサイクルに参加しているような気がして、引き込まれてしまう。
もともと、私が前回のピ練会を聞きに行ったのは、かーたん^^さんの演奏を生で聴きたいと思ったからだった。私は実は、かーたん^^さんとタワシさんのファンなのだが、かーたん^^さんが「耳がいい」系の演奏、タワシさんが「ノリがいい」系の演奏だとすると、タワシさんの演奏が「安デジピで録音」したとしてもかなり魅力が伝わるものであるのに対して、かーたん^^さんの演奏はやっぱり生でしょ、と思ったのがきっかけ。
かーたん^^さんの今回の演奏は、ドビュッシー「沈める寺」。これまた「耳がいい」系の演奏をいかんなく引き立てる選曲で、今回もいい感じで演奏してたようなのだが、なにしろ、自分の出番が近くなってきたときに、「どこで席を立って移動する??」とか、「あの舞台の裏手にはいったい、どこへ通っていけばいいのか??」とか「リハができなかったけど…」とかどきどきしてたもんだから、演奏に集中できなかった。残念。
私が、「耳がいい」系の演奏が特に好きなのは、やっぱり自分にないものを求めているのか? と思うのだが、それをいうなら「指がよく回る」系の演奏がいちばん好きでいいって理屈になりそうなものだけど…別にそうなってない(^^;;
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わたりさんの「亜麻色の髪の乙女」と、テレビCMメドレーのラストを飾った「情熱大陸」。
情熱大陸は、二台ピアノ+カホン(箱型の打楽器。みなさんご存知?)で演奏され、ノリノリのイケイケでピ練会ここにありって感じで、かっこよく会をしめくくった、文句なしの出来栄え。勢いがついて練習よりだいぶ速くて、ヤバかったらしいがそのままつっぱしった。しかも頭にはアフロのカツラ(笑)
この演奏が人気がないわけがない。アンケートでも、たくさんの人が書いていた。
それに比べればずっと地味なんだけれども、わたりさんのソロ演奏は、アンケートでもその「情熱大陸」と人気を二分する勢いだった。(情熱のほうも、わたりさんが入っているんだけど)
曲の組み合わせもよかった。ラフマニノフの「鐘」でしっかり、わたりワールドを作って聴衆を引き込んでおいてから、「亜麻色の髪の乙女」でがっちりつかんだ。昨日、「有名曲恐怖症」について書いたけれども、わたりさんは少なくとも、「有名曲恐怖症」とは無縁らしい。(前も、ソナチネアルバムの先頭にある誰でも知ってるソナチネの一楽章を弾いていたし)
なにしろ「亜麻色の髪の乙女」だものね。この曲を知らない人はいない。この曲はこうだというイメージを、それぞれが持っているだろう。そこへ入り込んで、わたりさんの「亜麻色」はこうだ!! ということをずしんと納得させてしまった。こうなったときは、名曲ってやっぱり強いなと思う。隅々までよくできているし、聞いている側にも馴染みがあるだけ、納得感があるものね。
今回の発表会で、ピアノとしていちばんうまかった演奏はtaccaさんのプーランクだったと思うんだけど、それをアンケートに書いた人は少なかった。アマチュアの演奏として、むしろ「傷」「ずれ」がなさすぎる演奏は印象に残りにくいということもあるし、それと、曲が知られていなくて、難解だったということも大きいような気がする。
わたりさんが聴衆を引き込んだその秘訣(?)は、なによりもわたりさん自身が自分の音をよく聴いていることだと思う。会場の中を隅々まで響く音がぐるりと回り、わたりさんの耳がしっかりそれをキャッチして、よりよい響きを作っていくような、そして聴いているほうも、そのサイクルに参加しているような気がして、引き込まれてしまう。
もともと、私が前回のピ練会を聞きに行ったのは、かーたん^^さんの演奏を生で聴きたいと思ったからだった。私は実は、かーたん^^さんとタワシさんのファンなのだが、かーたん^^さんが「耳がいい」系の演奏、タワシさんが「ノリがいい」系の演奏だとすると、タワシさんの演奏が「安デジピで録音」したとしてもかなり魅力が伝わるものであるのに対して、かーたん^^さんの演奏はやっぱり生でしょ、と思ったのがきっかけ。
かーたん^^さんの今回の演奏は、ドビュッシー「沈める寺」。これまた「耳がいい」系の演奏をいかんなく引き立てる選曲で、今回もいい感じで演奏してたようなのだが、なにしろ、自分の出番が近くなってきたときに、「どこで席を立って移動する??」とか、「あの舞台の裏手にはいったい、どこへ通っていけばいいのか??」とか「リハができなかったけど…」とかどきどきしてたもんだから、演奏に集中できなかった。残念。
私が、「耳がいい」系の演奏が特に好きなのは、やっぱり自分にないものを求めているのか? と思うのだが、それをいうなら「指がよく回る」系の演奏がいちばん好きでいいって理屈になりそうなものだけど…別にそうなってない(^^;;
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