アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

気持ちよく進んだり座礁したりする舟歌

2021年09月18日 | ピアノ
今日はショパン舟歌本番でした。まぁ本番とはいっても、イツメン(いつも見慣れた面子)が並んでるだけなのでそんなに緊張してないつもりでしたが…

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やっぱり緊張してたんですかね??

今日弾くのは、
ショパン/ワルツOp.70-2
ショパン/舟歌

ですが、頭が舟歌でいっぱいだったらしくて、椅子に座ってパッと目の前の楽譜を見たときに「ふぁっ(o_o)」ってなりました。

あれっ、私、なんの曲弾くんだっけ…あぁワルツだよワルツ
それで、出だしがどんなか思い出せなくて(笑) 3秒くらい楽譜ガン見してました。どんだけー

弾き始めは怪しい感じでしたが、そのうちふだんくらいになってきて、後半はまぁまぁふつうに弾きました。

さて気を取り直して舟歌。

鍵盤は軽くて弾きやすく、よく響く会場で気持ちいい。
いい雰囲気で弾き始めた(たぶん。録音聞いてないから定かではない)んだけれども
なんか、今日は頭と手とピアノがビビッとチャネリング(?)してない感じでちょっと危うい。

えーと何をいってるかというと、調子のいいときというのは、頭の中で「音」を考えればそれがそのまま弾けているという状態。直結。
それがなんだか間接的で、ビビッとこなくて鍵盤上で「あれーどこだ」ってやってる状態が、不調。

不調でも、慣れた曲、易しい曲であればふつうに弾けるし、特に問題ないんだけど、舟歌くらいになってくると問題、大問題。

じゃーオマエ「不調」っていうけど「不調」の率はどのくらいなんだい、っていうと…人前で弾く大小すべての演奏をひっくるめて…6割くらいかしらねぇ

つまり「不調」のほうがフツーじゃないか。ごもっともです。

けれども、前はそれこそ「稀」にビビッとそういう「ゾーン」みたいのに入ることが一年一度あるかないかだったのが、最近ではまぁまぁあるんだから進歩じゃないですか。

ともかく「舟歌」なんて好調じゃないと弾けませんよハイ

ということで、前半わりと気持ちよく舟が航行していたところで、舟が座礁。
例の、めくるタイミングがないからコピーしてぴらぴら継ぎ足してあるところ、基本はその三段くらいを暗譜で弾く予定なんだけど、それが怪しくてときどき抜けるから、見られるようにぴらぴらしたんだけど、今日はハッとなって見ようとしたら自分がどこにいるかわかんなかった…

ということで大穴空けましたが、むしろ懸案の和音ラッシュはちゃんと弾けてましたね。開き直りでしょうか。

「よかった」「音もきれいだった」と何人かの方が言ってくださいましたが、皆さんもう慣れてて、ヤバいところ頭の中でカットして観賞するのも手慣れてらっしゃる…


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男女別枠

2021年09月18日 | 大学生活
(さらに昨日の記事の続き)
「彼女は頭が悪いから」(姫野カオルコ)の中で、主人公つばさたちが、利用できそうな女の子を引っ張ってくるためのサークルとして立ち上げたのが「星座研究会」。

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このサークル名は、実際の事件のものがそのまま使われています。もちろん中身については架空というか作者の創作ですけど、星座に合わせてその期間の誕生日の女子をメインに呼んで飲み会をしようという…要するにほぼ飲み会だけのサークルです。

「だってインカレって、異性と知り合いたい、仲よくなるために飲み会したい、って、ようするにこれが本音でしょ。本音のサークルを作るの、いいじゃないかと。でも、本音をラッピングしてやる必要があるわけすよ、対女子には。」というのが、譲治がつばさに趣旨説明したときのセリフ。

…インカレねぇ…

ただ単に複数の大学から学生が集まるサークルということなら、将棋部も、フルート同好会も、室内楽の会も「インカレ」といえます。そして学外から来るのは女子のみという点も「星座研究会」と同じだったけれど、違う点といえば、
・学内の女子もいること
・集まる目的が具体的にあること(フルートとか将棋とか)

この点が違うと、空気としてどう違うのかというと、「男」「女」という属性が先に立つのではなくて具体的な活動が、まずは基本としてあるということですね。
たとえば、ボワモルティエの五重奏をやろうってことであれば、いちおう譜面が読めてだいたい正しい音程とリズムが取れる人を五人集めて、中でもちゃんと吹けそうな人を1stに配置しようかなって話で、男とか女とか関係ない。もちろん、アンサンブルの練習をしているうちに、流れでごはん食べに行ったりもするだろうし、コンサートが終われば打ち上げもするだろうし、あるいは気が合えばフルートと関係なくボウリングとか行ったりするかもしれないですけど(昭和だな)。

そんなこんなで一年とか二年とか経ってみると、その中からいつの間にかカップルができてたりすることはある。あるし、ひょっとしたら元々、サークルに参加した目的が「結婚相手を探す」だったりする場合もあるかもしれないけれど…

…ってか、それ、私だよ…

私の場合、元々大学に入ること自体が「結婚相手探し」だったので、まぁあんまり人のことはいえないんですが、まずは人として親しくなって、友人といえるくらいになって、いろいろ遊んだり飲んだりする中で「この人だ」と思ったらそこで初めて男女としてカップルになったほうが、ハズレ(人として合わない)が少なくてよろしいのではと思うんですよ。

結果としては、サークルでなく学科で一緒だった人(よしぞう)と結婚したんですけど(この人、と決めたのは三年生の夏くらい)。サークルにもいい人いろいろいたな(^^;;

そもそも問題は、つばさ(たち)が、「女性をあまり対等な人間として見ていない」+「(自分は頭がいいから)頭が悪い人を支配していい」というような人間であることなんだけれども、それでもある相手に最初に「人として」会ってしまって、ある程度親しくなった後ではあの事件みたいな犯罪はなかなかしにくいでしょう。

「星座研究会」では、元々、東大生の男子が企画して、そこに指定の女子大の女子を呼んでくるという「男女別枠」として設定されているところが間違いの始まり、いや、始まりではないけれど助長していると思います。

この小説を読んで最初のうちは、こんな人たちいなかったよなぁと思ってしまったのですが、まぁ考えてみれば仮にそんなタイプがいたとしたら、私の目の前にはほとんど現れず、「男女別枠」なインカレサークルでもやっていたのでしょう。

そういえば当時(今もかな?)「男女別枠」のインカレサークルといえば、特定の女子大から女の子を呼んでくるテニスサークルとかがあったものですが、それはどんな雰囲気だったのでしょう。直接は知りませんが、しかしやはり「星座研究会」ではなくまずともかくテニスをするわけで、「人として」会ってしまいますからそこまでの事件は本質的に起こりにくいのではないでしょうか。

個人的には、人にいろいろな属性や特徴がある中でまずとにかく男女で分けて考えるという「男女別枠」があると、いろんな歪が生じやすいんじゃないかなと思うんです。じゃあ女子校ってなんなんだといわれるとアレですが、逆にもう女子しかいないから「男女で分けて考える」ことがなくてものすごく快適な世界なんですよ。それってどうなんだ。うむ。

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