日曜日の公園で、着ていた服の飾りボタンを知らない子に引き千切られた事がある。
キレイだったから欲しかったと小さな子に言われた揉め事を嫌う母は、それならあげるとボタンを渡してしまった。母の態度をどうしても許せなかった私は、心の傷を覆いかけた忘却と呼ばれるカサブタをことあるごとに何度も何度も繰り返し剥がし続け、結果として酷い疵痕が残ることになった辺りで母と絶縁することになった。
キレイだったから欲しかったと小さな子に言われた揉め事を嫌う母は、それならあげるとボタンを渡してしまった。母の態度をどうしても許せなかった私は、心の傷を覆いかけた忘却と呼ばれるカサブタをことあるごとに何度も何度も繰り返し剥がし続け、結果として酷い疵痕が残ることになった辺りで母と絶縁することになった。