むかしむかし、友人の伝手でこの町に引っ越すことになったとき。
○○○(地名)付近は部屋を借りるなと忠告を受けた。
地元民が断言するならと心に留め置いて不動産業者に赴き、住居希望地区と予算を告げると、業者は渋い顔をしてから「その地区でその予算はキツい、場所も近いし○○○にしないか?」と言ってきた。友人の忠告を忘れていなかった私は当然却下したのだが、とにかくしつこく勧めてくる。その態度で更に危機感を覚えた私が相当に強硬な口調で断ると、今度は「どうしてそこまで○○○が駄目なんですか?」と、相手が相手なら即刻契約破棄ものの地雷発言をしてきたので、つい目だけは笑わぬ笑顔でこう答えた。
「嫌だなー、そんなの私よりも不動産業者さんの方が良く理由を判っている筈じゃないですかー」
単なるはったりだったのだが、以降は担当業者も無駄口を慎むかのように黙り込み、私が暮らす新しい部屋は○○○地区以外の場所に決まった。後に自分で確認したところ、○○○地区は駅に近い割に道路事情が良くない上、イロイロと怪しい噂がある場所だった。
なお、安さ重視で借りた新居では白黒取り混ぜた蟻にえらい目に遭わされた上、酒盛りで騒いだり借金を申し込んできたり夜中に絶叫するような隣人達に悩まされることになったのだが、コレはまた別の話。
○○○(地名)付近は部屋を借りるなと忠告を受けた。
地元民が断言するならと心に留め置いて不動産業者に赴き、住居希望地区と予算を告げると、業者は渋い顔をしてから「その地区でその予算はキツい、場所も近いし○○○にしないか?」と言ってきた。友人の忠告を忘れていなかった私は当然却下したのだが、とにかくしつこく勧めてくる。その態度で更に危機感を覚えた私が相当に強硬な口調で断ると、今度は「どうしてそこまで○○○が駄目なんですか?」と、相手が相手なら即刻契約破棄ものの地雷発言をしてきたので、つい目だけは笑わぬ笑顔でこう答えた。
「嫌だなー、そんなの私よりも不動産業者さんの方が良く理由を判っている筈じゃないですかー」
単なるはったりだったのだが、以降は担当業者も無駄口を慎むかのように黙り込み、私が暮らす新しい部屋は○○○地区以外の場所に決まった。後に自分で確認したところ、○○○地区は駅に近い割に道路事情が良くない上、イロイロと怪しい噂がある場所だった。
なお、安さ重視で借りた新居では白黒取り混ぜた蟻にえらい目に遭わされた上、酒盛りで騒いだり借金を申し込んできたり夜中に絶叫するような隣人達に悩まされることになったのだが、コレはまた別の話。