カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

『約束』と【下手くそ】より・いつかはお日様のような

2015-09-11 22:08:02 | 物書きさん、お題です
 幼馴染みの彼女は昔からホットケーキが大好きで、でも自分では上手く焼けなかった。大概が焦げたり生焼けだったり、まあそう言った物体をいつだって半泣きで量産していた。だからボクは常に再加熱と焦げ落としを駆使しながらご相伴にあずかっていた。
 やがて歳月が流れ、ボクの妻となった彼女はホットケーキが焼けないと半泣きになる自分の娘に対して、『お母さんと一緒に頑張ろう』と言って得体の知れない物体を量産している。そしてボクは常に再加熱と焦げ落としを駆使しながらご相伴にあずかっているのだ。
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