たかあきさん、『吹雪』を舞台に、『座布団』と『自由』と『司書』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。
奴が家から出ていった日は結構な新雪が周囲に降り積もっていて、だから奴の背中を見送る俺はその白さに一瞬だが奴の行いを忘れ、俺達とは関わり合いのない場所で自分の座る場所を見つけて勝手に幸せになってくれれば良いと思った。それくらいの権利は奴にもあるのだと、あの時は本気で思った。そして今、そんなことを一瞬でも考えてしまったことに関して後悔しかない。
奴が家から出ていった日は結構な新雪が周囲に降り積もっていて、だから奴の背中を見送る俺はその白さに一瞬だが奴の行いを忘れ、俺達とは関わり合いのない場所で自分の座る場所を見つけて勝手に幸せになってくれれば良いと思った。それくらいの権利は奴にもあるのだと、あの時は本気で思った。そして今、そんなことを一瞬でも考えてしまったことに関して後悔しかない。