予告

たかあきさん、『黄昏』を舞台に、『座布団』と『石鹸』と『指輪』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

　実は蒸気魔人と名乗る相手から予告状が届きましてという依頼人の言葉に、何だってうちの事務所にはこういう突拍子もない仕事しか舞い込まないのだろうと密かに黄昏れつつ詳細を確認する俺。賊の標的は天鵞絨に鎮座する宝石をちりばめた黄金の装身具で飾られている右手の彫刻で、写真を見る限り彫刻自体も見事なものだった。

犬猫

たかあきさん、『猫カフェ』を舞台に、『強運』と『転倒』と『数学』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

　猫で暖を取るのは止めてください。御嶽丸の散歩から戻るなりアイツはそう言って俺から三毛を取り上げて事務所の外に追いやってしまった。せっかく懐いてきたのにと文句を言う間もなくココは動物飼育禁止アパートです！大家さんに見付かってクロまで追い出されたら先生のせいですからね！下手すればクロだけじゃなく先生や私も追い出される可能性だってあると考えないんですか！などと決めつけられて言葉を失う俺、更に容赦なく何事かを畳み掛けて来ようとした直後、来客の気配に気付いて黙ったアイツは即座に営業用の表情と口調に切り替えると慇懃な態度で客を迎える。いつもながら見事な変わり身だ。