停滞

たかあきさん、『離島』を舞台に、『豆腐』と『握手』と『百合』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

　それからの数日間に関しては、はっきり言ってあまり思い出したくない。無駄に反抗さえしなければ男の態度は紳士的で屋敷の敷地内は自由に歩けたが、常にクロそっくりの蒸気犬が見張りとして付いてきたし、男の趣味で常に布地が無駄に多く丈が長い、つまりは非常に動きづらい服を着せられていたのだ。そんな中で私が出来るのはうちの先生が一刻も早く此処を発見出来るのを祈ること位だった。ああ見えて探偵としては有能な人なのでそれほど待つことも無いだろうと思っはていたが、その日は意外なまでに早く来た。

入浴

たかあきさん、『図書室』を舞台に、『強運』と『石鹸』と『対決』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

　ところでお風呂を使いたいなら今すぐにでも入れるよと言われたときの私の表情が余程愉快だったのか、男は笑いながら式を終えるまで手を出す気は無いよと付け加えた。従うのは業腹だが逆らったところで事態が悪化するだけなのは明らかだと判断して頷くしかない。入浴が済んだら書斎も見せてあげよう、きっと驚くよと男は上機嫌だ。