2018.2.24参拝。葛飾八幡宮の樹齢1200年超えの千本公孫樹を見物してからJR総武線本八幡宮へ。二駅で小岩駅。駅構内に栃錦の像があった。駅前広場を見てなぜに都バスの本数がわずかなのか納得。バスは京成バスがほとんどだったのだ。や〜、そういうことか〜。東京都内だから都バスじゃないんや〜。
駅からは昭和の名残のある下町の商店街を抜ける。千葉街道と柴又街道が交わる交差点を過ぎたら東へ。江戸川の西岸の土手下に善養寺はある。駅から徒歩約20分ほど。初訪問なので、度々地図を確認。いや〜、下町の道って判りにくいのなんの。道は細いし、まっすぐじゃないし〜〜。確認回数が少なかったらば、駅から10分ちょいでいけるかも?
地図では南の参道から境内に入るともりだったけども、西にも不動門があった。寺社仏閣は出来るだけ正門から参道を抜けて境内へ。というのが素敵なんですが、目の前に近道があるんだからもういいわ。
で、不動門へ。
門の奥に立派な木が見える。もしやせんでもあれが目的の影向の松なんじゃ〜?
正解だった!もうびっくりじゃ足りん。魂消ました!いや〜、巨樹・巨木の本に「
松としては日本一の面積えを誇る」と書かれてあるのを読んで、また話盛りすぎ〜。大げさだよな〜。とか思ってゴメンなさい。これさ、クロマツなの。普通のマツ。いわゆるマツ。それがどうやってこの形になったのか?どうやって樹齢600年なのか??あ。説明板発見!
善養寺影向のマツ 国指定天然記念物平成23年9月21日指定 江戸川区登録天然記念物 昭和56年1月13日
影向(ようごう)のマツは、
推定樹齢600年余り、主幹の樹高は8メートル、根元付近の樹周約4、5メートルのクロマツです。地上2メートルの位置で四方に枝が伸び、東西方向約31メートル、南北方向約28メートルにおよび、警官の秀麗さとあわせて日本屈指の威容を誇ります。
大町桂月「東京遊行記」(明治39)に「一大老松の横にひろがる者あり。凡そ10間四方に及ぶ。支柱は百を以って数うべし。(中略)東京付近、松の奇観はこの寺に尽きたり」とあります。鏑木清方「新江東図説」(昭和12)には「珍しいのは亭々として雲を凌ぐ星降りの松にも増して、その傍に巨大な傘をさしかけたような影向の松の方であろう」と書かれています。
昭和56年。四国の岡野松と日本一を競い、当時の大相撲立行司木村庄之助氏によって東西の横綱に聞き分けられました。その後、樹勢に衰えがみられましたが、平成14年度から平成23年度夏までの樹勢回復事業により回復に向かっています」とありました。
確か、巨樹・巨木の本のどこかに四国の岡野松はすでに枯死したかなんかで現存してないって書いてあった気がする。ならもうこの善養寺の影向の松が日本一になってるんじゃなかろうか?
境内見取図
説明板発見:
善養寺
善養寺は真言宗豊山派で星住山地蔵院と号します。室町時代の大永7年 (1527)山城(京都)醍醐山の頼澄法印が霊夢のお告げによって小岩の地を訪れ、堂宇を建立したのがはじまりと伝えられています。しかし、永正6年(1509)の柴屋軒宗長「東路のつと」に当寺の記事があることから、寺の草創は寺伝よりもさかのぼるものと考えられます。慶安元年(1648)徳川家から寺領10石の御朱印を受けた名刹で、現在の本尊地蔵菩薩は江戸時代の作です。境内に不動堂があり「小岩不動尊」とも呼ばれています。
上の画像は小岩不動尊です。画像上部に一部写り込んでるのは影向の松の枝。で、不動尊の奥のガラスにも影向の松がうっすらと写り込んでいます。
こうね。いい感じに大きさのわかる感じに撮影できないものか?
何度もぼやいてますが、撮影しても大きさがわかる画像にはなかなかなりません。
多くの支柱で枝を支えてるので、影向の松の枝ぶりを写せないか?と座って見上げて撮影。
境内のキワに展望台みたいなのがあったので、登ってみた。展望台は横綱山と名前がある。善養寺の檀家だった大相撲三役格行司の木村宗四郎にまつわるもの。弟子の三役格行司の二代目式守伊三郎が法事で寺を訪れ、宗四郎の軍配を貴乃花対龍虎の一番で使ったとか。横綱山は境内で開催された子供相撲の時の土俵の土で築いたとか。影向の松を撮影するのにぴったりかも?と登ってみた。松を上からの構図で撮影できました。
中央に突き出てるのが影向の松の中央部。でもって、枝は横に広がってます。ちょうどお参りだかお掃除に来てるのか?おばさんがいたのでハイライト代わりになってもらった。大きさが分かる?日本一の松なんだよ。
ちなみに本堂(弘化2年再建の木造銅葺き)には珍しい感じのものがあった。
おびんづる様ってどこかで聞いたことがある。WIKIで調べたところ、びんずるはビンドーラ・バーダドヴァージャ)のことで、お釈迦様の弟子の一人。名前がビンドーラ。姓はバーラドヴァージャ。名前の意味は不動、利根といい、16羅漢の第一。日本ではこの像を堂の前に置き、撫でると除病の功徳があるとされ、なで仏の風習が広がった。この像をおびんづるさん(*上方では神仏も観音さんえべっさんなどとさん付けで呼ばれる)とありました。
さてと?次は亀戸天神なんだけども、小岩駅へ戻るのはなあ〜。都営まるごときっぷを使いたいので、とりあえず小岩入口バス停を目指す。現時刻は午前10時49分。頑張れば21分発のバスに乗れるかも?それを逃すと30分待ちだから結構賭けかも?でも挑戦してみる。
そんなこんなで到着したバス停ですが、到着時刻を確かめる間もなく、乗車予定の錦27系統がやってきた!あれ??思わずバスの前面についてる行き先と系統番号を見直して、更に運転手さんに「このバス亀戸駅前通りに行きますか?」と尋ねてしまいました。「行きます」と運転手さんの返答あり。いそいそと乗り込む。車内で時計を確認。どうやら前のバスが遅れてた模様。日曜日ですから、バスは道の混み具合とか乗客の数で予定通りには来ないこともある。でもラッキーです。