アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)7月10日

2024-07-10 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、曇り。

「今朝はちょっとラクやねぇ」「そろそろ雨が降ってほしいっすねぇ」

厚ぼったい灰色の雲に閉ざされた空のした、

そんなアイサツを、沈下橋のうえで、朝の散歩中のおばちゃんとかわしました。

 

足元の川は、このところ続いた猛暑にやせて、ながれが(より)遅くなってます。

水の透明度が、いまいちよくないのがザンネンですが、

ゴブゴブ、ザァザァ。鳥の歌にまじって聞こえてくる、小さな瀬音がココロを涼やかにしてくれます。

 

天気予報をみると、明日いこうもしばらくは、傘マークが続いてます。

どうやら、このところ続いたひどい暑さも、よーやくひとだんらくのようです。ほっ。

そうだ、まだ、梅雨は明けてないのだった・・・。

 

  最高気温30、3度。午後は、曇り一時雨。

「うーん、まだ持つかな?」

ジョギングシューズをはいた僕は、路上から空をみあげて思いました。

どよんとした鉛色の雲が、つぎつぎにながれこむ低い空は、いまにもなきだしそうです。

エイヤ!と走りだし(といってもノロノロと)、田畑をぬけ、大橋をわたり、岸辺の細道へ。

細道では、2羽のコジュケイ、野ネズミ、

かんたろう(シーボルトミミズ)、クチメ(マムシ)イタチの姿をみるコトができました。

人よりも生き物との出会いのほうがおおい、過疎の川のほとりの暮らしです。

*庭先にツガニが!ある秋の日に。

 

沈下橋で折りかえす、とポツポツと雨が。おっ、持たなかったか・・・。

すかさず雨は、ザァザァと本降りに。たっぷりと汗をかいたカラダに、7月の雨がなんとも気持E!

いやっふう!思わず声があがったのでした。

 

しかし、気持ちよかったのは、最初だけ。

家まであと30分。ずぶ濡れのカラダは、ズンズンと冷えてゆき、そして僕は、梅雨の雨にフルエル。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、ですね(使いかたあってない?)。

 

そしてそれは、夏の雨天時にカヌーを漕ぐときにもおなじコトがいえます。

「半日ていどなら、Tシャツ姿でズブ濡れて漕いでも、へっちゃらだろう」

真夏の雨はあたたかく、気温も川の水温もたかいので、そう思っている方もいるかと思います。

でも、それは大きなマチガイです。若い体力自慢のヤングマンでも、

30分も濡れネズミで漕げば、寒さにブルブルとふるえるように。さらに冷えれば低体温症になるコトも。

(まぁ、沈してしまえば、レインウェアを着てても、ズブ濡れちゃいますが。それでも)。

 

海、山、川、自然のフィールドで遊ぶときは、レインウェアは必携です。

晴れていても、天候の急変にそなえて、ザックなかには、つねにレインウェアをいれておきましょうね。

 

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、

そして地上へと姿をかえていく、ひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」R・カーソン

夏は、野外で雨を感じるのによいシーズン。

雨の日のカヌーは (晴天時とはまたちがう)新しい視点を僕らにあたえてくれます。

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南の川から(気まぐれダイアリー)7月5日

2024-07-05 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、快晴。

沈下橋からみあげる早朝の空は、スカッと晴れわたり、雲ひとつみえません。

日陰の川は、水面をわたる北よりの風が心地よい。

橋のうえで、ぼけっと風に吹かれていると、日向(暑い)が、じわじわとせめて(侵食して)きます。

「うーむ、あいかわらず地球はじっくりとまわっているのだなぁ」

暑い陽ざしに、おいたてられるように朝の川をあとにしたのでした。

今日の最低気温は、23、5度。

(やや水位が高く笹濁っていた)四万十川は、このところ続く梅雨晴れで、

水位がグングンと下がり、ほぼ平水に。水の透明度もかなりよくなってきました。

 

 最高気温36、7度。午後も晴れ。

お腹をひっこめねば・・・。川沿いの細道を、1時間ほどヨタヨタとゆっくり走りました。

岸辺の林をぬうように走る小道は、日陰を吹きぬける川風がたいへん心地よい。

頭上からは、ジュワジュワとセミの大合唱が、足元からは、ザァザァと瀬音が、聞えてきます。

林をぬけ日なたの炎暑の道にでれば、まばゆい陽光にきらめく緑のなか、オニユリの花がむかえてくれました。

ザブーン!走りおえれば、川に飛びこんで、夏空に目をほそめながら、風に吹かれました。

明夜(6日)は、新月です。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

コットに寝転び、お酒でも片手に、のんびり夏の星空をながめてみてはいかが。

天の川もバッチリみえるし、ときには流れ星も。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

 

そして、明後日(7日)は、七夕ですね。

7日の予報は、晴れ。1日おくれの新月の夜は、美しい星空がみえるコトでしょう。

「○○さま 7月5日。

あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。

あさってのよる、あまのがわうかぶほしのしまんとがわを、かぬーでくだります。

うちゅうじかんをどんぶらこ。ながれぼしにねがいをかけましょう。

どうぞ、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」

さのねこ拝

 

 

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南の川から(気まぐれダイアリー)7月2日

2024-07-02 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、晴れ。

ひさしぶりの朝日が、目にまぶしく肌に暑い朝です(朝からバッチリ晴れのは11日ぶり)。やっほう!

沈下橋へ。

長く雨が降りつづいた川は、いつもより水位が少し高く、ウグイス色の水が少し速く流れてます。

(四万十川の水位は、平水+1、2メーター。川登)

鳥の歌と虫の音にみちた岸辺。耳をすますと、じーっ、じーっと小さなセミの声も。

 

「夏は、太陽が見えたらもう暑い。陽の下にいたら、焼けるくらいや思うくらいのときもある。

けど、風があったら、水のニキ(すぐそば)がいちばん涼しいけん。

やっぱり川で遊ぶんがいちばんええじゃろ」野村春松 

 

それにしても(風がない夏の朝は)蒸し暑い・・・。

ザブザブ。水浴びをして今日をスタートする裸族です。あっ、洗濯もしなくちゃ。

と、ここまで書き終えて、ふと外をみれば、空は、雲ってシマウマ。哀号・・・。

今日の最低気温は、24、5度。

 

 

四万十市花火、初の有料指定席7/2発売 混雑回避や運営費確保へ 8/31開催、一部駐車場も | 高知新聞

四万十市の夏の終わりを彩った昨年の納涼花火大会。今年は赤鉄橋たもとの観覧エリアに有料席が設けられる 四万十市の四万十川河川敷で8月31日に開かれる第20回しまん...

 

 

 最高気温33、2度。午後は、曇りときどき晴れ。

薄雲ひろがる空から、ときどき真夏の太陽が顔をみせます。

スカッと晴れない夏空。空気は、ジメジメ、ムシムシ。

湿ってあつい空気が、ねちゃねちゃと肌にまとわりついて、いやはやなんとも鬱陶しい 。

「サウナのような真夏」が、四万十にやってきたのです。

「バシャバシャ川遊び」も気持ちE!真夏が。

(まだ、梅雨明け宣言はありませんが、明日以降の予報も晴れマークが続くということで。フライングで)

 

「四万十のサイコーに気持イイ真夏は、キレイな水のなかにある」

カヌーだけでなく、川遊びも楽しめる真夏のアークツアー。

水の透明度よい支流で、シュノーケルセットを使って、水の中をのぞけば、そこは天然の水族館。

アユ、イダ(ウグイ)、ゴリ、オイカワ、カワムツ、カマツカ、ツガニ、手長エビなど、

川をながれながら、いろいろな種類の水の生き物たちを見るコトができます。

・R1A(1日Aコース)。コース途中の支流目黒川で、シュノーケリング&ランチタイム

*シュノーケルセットは、こちらでも用意しますが、

自分専用のものがあれば、ぜひご持参くださいね(特に子どもたちは。度付きはなし)。

そして、数ある支流のなかでも、水の透明度がもっともよい、

といわれる黒尊川での川遊びは、なんともソーカイ!ツーカイ!です。

*真夏アークツアーでは、黒尊川で川遊びができるツアーもご用意しています。

・R1B(1日Bコース)午前:四万十川カヌー 午後:黒尊ぷかぷかシュノーケリング

・RSK(半日) 黒尊ぷかぷかシュノーケリング

 

四万十のサイコーに気持イイ真夏は、キレイな水のなかにある。

真夏の四万十川は、カヌーを漕ぐだけでは、もったいありません。

この夏は、老いも若きも川ガキになって

(画面越しでは感じられない) リアルなウオーターワールドを体験してみませんか?

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月28日

2024-06-28 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、雨。

予想されていた大雨とはならず・・・。

雨は夜通し、ポチャポチャと弱く降りつづきました。

大雨を想定していたはさのは、なんだか肩透かしをくらったようなキブンです。んが。

さて、今日はこれからどれくらい降るのだろうか?コーヒ片手に、じっと雨空を見る。

それにしても、洗濯物が乾かなさよ。ジメジメ。

8:00現在。四万十川の水位は、平水+90センチ(川登)↑

*累加雨量は、上流のおおいところで、35㍉ほど。

今日の最低気温は、22、4度。

 

 最高気温25、6度。

午後も雨。シトシト雨が降ったり、止んだり。

15:00現在。

四万十川の水位は、平水+1、3メーター(川登)。

週末の川は、水量たっぷり。カヌーにのって長距離をスイスイくだりたい方には、良い水量です。

天気は、よくなさそうですが。

 

(週間天気予報によると)ダラダラと降りつづく長雨は、どうやら6月いっぱいでオワリ。

7月初句の四万十は、ひさしぶりの夏の太陽が、連日顔を見せてくれそうです。

梅雨の中休み?それとも梅雨明け?

いずれにせよ来週は、オニ暑な真夏のさきがけのような日々となりそうです。

カヌー&川遊びもユカイな。

 

以下の雑文は、ある夏(梅雨明けごろに)、

初めて高知県西南部をソロバイク旅したときに(まだ四万十に移り住むまえに)、

初めて四万十川をカヤックでくだったときの日記をかきなおしたものです。おヒマなら読んでね。

 

 7月27日。江川崎カヌー館。キャンプサイト。

今日も雨。もう7月も終わるというのに、なかなか梅雨が明けない。

四万十川は、増水中(+2、5メータほどか)。雨がつづく川は、なかなか水位がさがらず・・・。

 

夕方、テント前の小さなタープの下で、もう何日も水量がおちつくのを(カヤックで下るため)

まっていた僕のちかくに、おっさん三人組がやってきてテントをはった。

夕食は、彼らといっしょに食卓をかこみ、ハナシをした。

アユやエビ、カツオなど、川と海の幸をごちそうになる。ダバタ火振り(クリ焼酎)とともに。

ビンボーバイク旅の僕には、なんともラッキ&ハッピーな夜になった。

おっさんは、三人とも55才。僕は、彼らを「ゴーゴートリオ」と心のなかで名付けた。

 

「晴れて水量もおちつきそうな明後日に、川を下ろうかと思っている」

と僕がいうと、ゴーゴートリオもその日に下る予定だという。

「どうだい。一緒に下らないか?」

とのおさそいは丁寧におことわりした。一人で自由気ままに下りたかったのだ。

7月29日 晴れ。AM9時。江川崎 西土佐大橋上流 右岸の川原。

今朝の空は、よく晴れている。

川の水量は、ややおちついてきたが(+2メーターほど)、ウグイス色の水は、全体的に流れが速い。

ところどころにある瀬の波は高くはない、でも、なかなかパワーがありそうだ。

僕が使うカヤックは、レンタルしたポリ艇(ゴーゴートリオも)。*レンタルは、シマムタ共游国さん

 

カヤックで川を下るのは、ひさしぶりだ(四万十川は初体験)。

まずは、西土佐大橋上流、右岸の川原にできた狭いトロ場で少しならす。*トロ場:流れがゆるい箇所

ここは陸より、川のうえのほうが空が広く開放感がある。

 

流れる水を尻にかんじながら漕ぐカヤックのバランスは繊細で、

艇を大きくかたむけると、沈(ひっくり返るコト)するコトも。

しかし、その分こまわりがきくカヤックは、軽快で自由度が高い。それがポリ艇カヤックの魅力だ。

安定をもとめるなら、ダッキーやパックラフトのほうがいい。肴はあぶったイカでいい。

 

瀬音、風音、鳥、蛙の歌、ぽちゃぽちゃパドル音。

水面にちかく目線がひくいカヤックは、水鳥の視点で川をながめられるのがシンセンだし、

機械音がないので、水の自然を(水や音、風、生き物)五感で感じるにはサイテキな道具(ギア)だ。

バサバサ。少し遠くの川原から、アオサギが飛びたっていった。

 

さぁ、いくぞ!ざぶん、ざぶん!うっひょー!!

下りはじめて ―やや緊張しながら— すぐに突入した、初っ端の波高い瀬を無事クリアー。

スプレー・スカートを付けなかったので、カヤックは水船になり、全身はびしょ濡れだ。

濡れたカラダに、ギラギラ太陽が、ジリジリと照りつけた。

 

ん?荒瀬おわりの左側の川原に、艇の水抜きをしている、カヤッカーの姿が。ゴーゴートリオだ。

まったくの初心者の彼らは、2人が荒瀬で沈したようだ。

他人の沈は、蜜の味・・・。

僕は、ニカニカ笑いながら彼等に声をかけた。

全員じゃなくてよかったね(3人ともセルフレスキューになってしまう)、真夏の川でよかったね、と思いつつ。

「やっちゃいましたね」

「わははっ、気持ちイイよ~。四万十川に初沈をささげたよ」

「手伝いましょうか?」

「ん、だいじょうぶだぁ~。どこまで下るん?」

「いけるとこまで、いってみます。流れも天気もイイし」

「気をつけてな~」

「四万十川の水を飲んだ者は、四万十川に帰る、です。いつかまた、この川であいましょう」

ゴーゴートリオと別れた僕は、再びメインストリームにカヤックをのせ、スイスイと川を下っていった。

 

 コクピットからのけぞってみる夏空には、ギラギラ太陽、モクモク入道雲。

聞えてくるのは、にぎやかなセミの大合唱。南風にざわめく葉擦れの音。

これで梅雨明けだろう。ついに真夏がやってきたのだ。四万十川に!夏の旅人に!

「とりあえず文句ない文句ない」

プチン!僕はひとりごちながら、冷えた缶ビールのプルトップを開けた。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月27日

2024-06-27 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 最高気温24、4度(最低気温21、9度)。終日雨。

♪ああ 四万十は 今日も雨だった~♪

ダラダラと小雨が降りつづく、ジメジメと梅雨らしい1日です。

予報は、今夜日付がかわる頃~明日朝まで、大雨になるとつたえてます。

長雨で、たっぷりと水分をたくわえて、水が出やすくなっている流域の山々。

明日の四万十川は、大きく増水し、今年初(近所の)沈下橋が、濁流に沈むかも?しれません。

 

川が大きく増水すると(平水+5メーター以上に)

川底まで洗われ(川底の大きめの石も動き、珪藻などがとれて)、増水後の川は、水の透明度が良くなります。

(ほぼ1年間、大きな水が出なかった川は、水の透明度があまり良くない。主観ですが)

それ以外にも

・魚や手長エビなど、川の生き物が大きく移動するので、川漁がふたたび活発に。

(増水時の魚は、水中の流れがゆるい場所にヒナンしたり、中には一旦海まで下ってしまう魚も)

・コケがついてた川底の石が、ゴロゴロと大水に転がされ、古いコケが落ちる。

 その後、新しくついたコケを食べたアユは、香りがよくなる。

など、大きな増水にもよい面があるのです。

 

これから真夏の「カヌー&川遊び」をおこなうガイドとしては、

ゲストの皆さんに、水の透明度がよい川で、思うゾンブン遊んでいただきたい!と願いますが・・・。

さて、どうやろか?いったいどれくらい降るやろうか?じっと雨空を見る。

 

15:00現在

四万十川の水位は、平水+70センチ(川登)。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月26日

2024-06-26 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

   おはようございます。四万十は、曇りときどき晴れ。

沈下橋から見あげる雨あがりの朝の空は、青空が大きくなったり、小さくなったり。

雨雲と青空が、せめぎあっているかのようです。

 

「カナ カナ カナ」ヒグラシのひと鳴きが響く岸辺に、

(南国の川に真夏のおとずれを告げる)オレンジ色も鮮やかなヒメヒオウギズイセンの花。

南国の川は、 シーズン・イン・ザ・サン。もうすぐ、ギラギラ太陽の季節をむかえます。

四万十川の水位は、平水+1メーター(川登)。笹濁り。

今日の最低気温は、20、9度。

 

 

世界では水産業が成長産業なのに「海水温上昇」で日本の周りだけ魚が獲れないなぜ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

 農林水産省から2023年の水産物の生産量(漁業+養殖)が発表されました。数量は372万トンと、現在の形で統計を取り始めた1956年以降で過去最低を更新しました。過去最低は毎...

Yahoo!ニュース

 

 

  最高気温27、8度。午後は、曇りときどき小雨。

ねずみ色の空のした、聞えてくるのは、小さな雨音と鳥の歌だけ。

しずかなしずかな梅雨の昼さがりです。

しずけさのなかで(土のなかで)、セミたちも、うずうずとギラギラ太陽をまっているコトでしょう。

 

「今年の梅雨は、短期集中型かも?」

予報によると、今週末の四万十は、まとまった雨に。でもその後は、晴れマークがつづいてます。

おおっ、もしかしたら来週には(7月はじめには)梅雨が明けるかも?

ココロノジュンビヲシテオカネバ。

カヌーにのって、(南国の川の)梅の雨をかんじてみたいかたは、おはやめにどうぞ。

 

もうすぐ太陽の季節。夏空の南国の川では、

泳ぐ、潜る、飛びこむなどの「ザブザブ水中川遊び」も楽しめるように(~9月半ば頃まで)。

真夏の四万十川、最高気温は、35度以上。川面の水温は、30度前後(支流の下流域も)。

「カヌー&川遊び」で、あなたも夏の子供になりませんか?(ほぼプライベートツアーでのんびりと)。

 

それ以外にも、外遊びがいっそう楽しい真夏の四万十(幡多地域)では、

キャンプ、シュノーケリング、ラフティング、キャニオニング、トレッキング、ダイビング、

波乗り、釣り、散歩、星空観察、昼寝、虫捕り、西瓜割り、サイクリング、ツーリング、ジョギング、

バードウオッチングなど、いろんな方法で、山、川、海の豊かな自然が楽しめますよ。ぜひ。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月24日

2024-06-24 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、雨

静かな雨が、ふったりやんだりの月曜の朝です。

ベランダで、コーヒを飲みながらグレーに湿る空をながめていると、

お約束?「Rainy Days and Mondays」がラジオから流れてきました。

 

曲がおわりラジオをけせば、聞こえてくるのは、小さな雨音と鳥の歌だけ。

なんちゃあない(でも自然だけはたっぷりある)川のほとりの、雨の日と月曜日は、わるくないものです。

ふぁぁ・・・。さて、今日は何しよう。

四万十川の水位は、平水+1、3メーター(川登)。笹濁り。カヌーで長距離を下るにはよい水量です。

今日の最低気温は、22、8度。

11月撮影

 

 最高気温25、6度。午後も雨。

ポチャポチャ、ジメジメ。梅雨らしいスッキリしない天気のマンデーです。

さて、今夏もまた、スローな旅が好きなかたに、良いニュースがとどきました。

「人気の切符がこの夏も登場!

東日本旅客鉄道などJRグループ各社は、6月18日、2024年夏の「青春18きっぷ」の詳細を発表した。

青春18きっぷは、学校の長期休暇にあわせ、毎年春夏冬にJR各社が販売する企画乗車券。

価格は1万2050円(大人・こども同額)。7月10日より全国のJRの主な駅や旅行会社などで販売を始める。

発売期間:2024年7月10日~8月31日   利用期間:2024年7月20日~9月10日 」 

*土佐くろしお鉄道では、使用できません(窪川~中村~宿毛)

*JR予土線 窪川~宇和島間は、別途210円が必要(窪川駅~隣の若井駅は土佐くろしお鉄道区間なので)。

 

JR、夏の「青春18きっぷ」発売決定 1万2050円で5日間乗り放題(アスキー) - Yahoo!ニュース

東日本旅客鉄道などJRグループ各社は6月18日、2024年夏の「青春18きっぷ」の詳細を発表した。価格は1万2050円(大人・こども同額)。7月10日より全国のJRの主な駅や旅行会社...

Yahoo!ニュース

 

 

「青春18きっぷ」

皆さんは、春、夏、冬休みに販売されるこのきっぷを使ったことがありますか。

僕も何度かこのきっぷで、スローな旅を、移動をしてきました。

 

安くお得に、長距離をいどうできるのはモチロン、何才でも使えるのがよいですし、

「青春18きっぷ」というネーミングは、

「いくつになっても、好奇心を大切に、新しい旅にココロおどらせていたい」。

そんな、僕たちのなかの少年(少女)のココロを、そそのかすようにひびきます。

そしてふらり、どこか遠くへ行きたくなっちゃいます、のんびりはしる電車にガタゴトゆられて。

  

最近は(山歩きだけでなく)、中高年バックパッカーも増えてきているそうです。

「両手が自由になるスローな旅をふたたび」 ステキですよねぇ。

でも、若い頃とはカラダがちがいます・・・。

くれぐれも無理はキンモツ、そして、体調管理にも気をつけて良い旅をしましょう。お互いに。

 

(ココロたのしい)ボーイズ&ガールズのような、ピカピカかがやく無垢な笑顔は、

カヌーツアーで川を下っているとき、川遊びをしているとき、にもよくみられます。

「18 Till I Die」

四万十川で、青春18カヌー(笑)を漕いで、老いも若きも、新しい旅にココロおどらせませんか。

「そんなに急(せ)かんでも、エエんとちゃうやろか・・・」

自然ゆたかで、スローな時がながれる川は、「沈没」するにも、

「デジタルデトックス」するにも良いところ(電波状況がよくない場所も多し)。

長期滞在もオススメですよ。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月21日

2024-06-21 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

   おはようございます。四万十は、雨のち曇り。

昨朝からポチャポチャと降りつづいた雨はあがりました。

沈下橋から見あげる空は、じこじこ明るくなり、ときどき雲間から陽がこぼれます。

明るくなるにつれ、鳥の声もニギヤカに。

「もうすぐラウドなセミの真夏か。ウグイスの恋歌もそろそろ聞きおさめやね」と思えば、

ふぅ~大きく深呼吸して、かけがえのない今朝の自然の音に耳をすませ、風に吹かれました。

♪だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう♪

 

今日は、貴重な梅雨の晴れ間になりそうだ。さぁ、帰って洗濯しよ!(たまったなぁ・・・)

四万十川の水位は、平水+約1メーター(川登)↑ 笹濁り。

今日の最低気温は、18、4度。

4月撮影


 国道441号、四万十市西土佐茅生で全面通行止め。

18日、中村地域と西土佐地域を結ぶ国道441号の茅生地区の路面が崩れ、現在も全面通行止めに。

総重量6トン未満の車に限り、沈下橋などの迂回(うかい)路がある。

県幡多土木事務所が29日ごろの復旧を目指している。

*迂回路(沈下橋)も、対向車とのすれ違いがこんなんな狭路です。

車でくる観光客の皆さん。時間と運転には、余裕をもって慎重に。


 最高気温31、4度。午後は、晴れ。

すっきり晴れた青空を、小さな白い雲が、ゆっくりとながれていきます。

ひかる風わたる緑まばゆい道端に、あざやかなオレンジの花。ノカンゾウの花です。夏やねぇ。

ジリジリと照りつける陽ざしは強く、

少し蒸し暑い昼さがりですが、風があるので、日陰はわりにすごしやすいです。

 

風がふきぬける日陰で、梅雨見舞いのハガキを書きました。

「梅雨お見舞いを申し上げます。

〇〇さん、お久しぶりです。その後、お元気におすごしでしょうか。

僕は、なんとか生きてます。

梅雨空の四万十で、暇の海に沈没する日々です(暇の海って四股名みたいですね)。

あいかわらず旅のような人生っす。

 

じめってうっとしい長雨の季節ですが、

梅雨の晴れ間の川は、ギラギラ太陽の下、もう真夏の蒸し暑さです。

そんな夏の日、僕は裸族になり、バシャバシャと川で遊んで暑さを楽しんでます。

 

最高気温35度以上。川面の水温30度前後(支流の下流域も)。

「カヌー&川遊び」。真夏の四万十川は、ズブ濡れて水とたわむれるのがサイコーです(星空もきれいです)。

○○さん。都会(マチ)の暑さにくたびれたときは、

少し足をのばして、水の自然豊かな四万十ですごすのも一手ですよ。

 

日本の夏、猛暑の夏。カラダにきつい夏になりそうですが、

暑さとうまく折りあって、心身ともに健やかに、この夏をお過ごしくださいね。

また帰省したさいには、一緒にご飯でも食べにいきましょう」

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月18日

2024-06-18 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、雨。

予想されていた大雨とはならず。

(7時までの)累加雨量は、上流のおおいところで、97㍉ほど。

(家地川ダム&津賀ダム)ダム放流量は、98㌧↑ 四万十川の水位は、平水+70センチ(川登)↑

 

明け方、ザァザァと降っていた雨は、すでに小降りに。

朝の空は、少しずつ明るくなってきています。

どうやら天気は、上り坂(とは言わないか)。太陽カモン!

今日の最低気温は、19、4度。


ほんとうの宝    谷川俊太郎

ほんとうの宝は おもいがけないところにかくれている 

それをさがすには手がいる足がいる そして感じる心がいる 考えるアタマがいる

ほかでもないあたな自身の

 

ほんとうの宝は 誰のものでもないみんなのもの ちからをあわせて 見つけるものつくるもの

私たちは宝だと気づかずに水を飲む 宝だと気づかずに木を見上げる 宝だと気づかずに人に会う

 

ほんとうの宝は 日々の暮らしの中にひそむ 四季のめぐりの自然にまぎれている

湖の水の源から海までの流れに沿って どんな気持ちが生まれるだろうか

どんな宝が見つかるだろうか


   最高気温30、0度。午後は、晴れのち曇り。

おそい朝に、雨があがると、昼まえには、曇り空わって太陽が顔を見せました。

それを合図に?梅雨晴れの川は、北よりの強い風がブゥブゥとふきはじめました。

おっ、晴れてきたか、とカメラをつかんで家をでたさのが、川のうえにでれば、

いじわるな空は、ふたたび厚い雲で空をとざし、太陽をかくしてしまいました。ん、もう。

 

「太陽よ、はよでてこい!」。沈下橋から曇り空をみあげていると、

ん?前にも同じキブンで、夏まえの空をながめていたコトがあったな、と思いました。

遠い記憶をたどる。「ああそうか、初めて四万十川に遊んだあの夏の日だ」

あのときは、川原のテントのなかから、今日は、沈下橋のうえから、旅の途中の青空をさがしている。

『大切なのは目的地ではなく「旅」そのものだ』  T・S・エリオット

16:00現在。

四万十川の水位は、平水+1、4メーター(川登)↓ 水の色は、オリーブグリーン。

いつもより少し速い流れの川は、カヌーのロングツーリングには、よい水量です。

昼どきの川。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月17日

2024-06-17 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、曇り。

小さな青空から陽がこぼれていた早朝の空は、

時間がたつにつれ、空いちめん灰色に閉ざされてしまいました。

どうやら天気は下り坂。梅雨空復活です。

空と川のあいだで(沈下橋で)、のんびりぼんやりと川時間をすごしたあと、チャリを漕いで家に。

その途中、「キョロロロロ・・・」頭上のどこからか、よく響く高い鳴き声が聞こえてきました。

ん?あまり聞いたコトがない声だな?と思いチャリをとめて、

辺りを見上げれば、バサバサ!少しはなれた林の上を、

火の玉が燃えているような、朱色がかった美しい鳥が飛んでいきました。

おおっ!アカショウビンではないですか。メズラシイ!スバラシイ!ラッキー! 

 

(繁殖期は梅雨どきで、雨が降りそうなときに鳴くので)

雨乞い鳥、水乞い鳥ともよばれるアカショウビン。

うっとうしい長雨の季節ですが、アカショウビンが見られて、小確幸を感じた朝です。

 

 

  最高気温28、7度。午後は、曇りのち雨。

どよんと暗い雨空の川辺で、ヒマワリの花の黄色があざやかです。

雨は、今夜から明日未明にかけて激しくふる予報。

梅雨晴れがつづき、痩せはじめていた川は、大きくリバウンドしそうです。

梅雨時の川は、どんよりとした厚い雲におおわれる日もよくあります。

そんな雲り空の川は、風がふかないコトがおおく、凪の川は、水鏡のような水面を見せてながれます。

(風の通り道でもある川。ぬくい季節は、おもに南よりの風が、

ひやい季節は、おもに北よりの風が、時にビュービューと強くふきます)。

 

先日6月15日は、(前日までの終日雨予報はハズレ、曇り空の)凪曜日。

カヤックにのった僕らは、水面にうつる空と山をわって、

水無月の川を、ゆっくりゆっくりと下りました。暑くも寒くもない、カイテキな気温の川を。

 

R1A(江川崎スタート1日コース)。漕行約11キロ。

最高気温26、0度。川面の水温 23度。川の水位は、ほぼ平水。

*Sさん、画像CDは17日に発送しました。お楽しみに~。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月13日

2024-06-13 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。梅雨晴れ4日目。

まだ薄暗いうちに目がさめてしまった朝は、寝ぼけあたまで、川へGO!

幻想的な表情をみせる早朝の川は、蒼い夜明けの風が心地よい。

川原に腰をおろした僕は、あついコーヒーを飲みながら太陽をまちました。

 

目の前の川は、いつもより(平水時より)少し足早にながれています。

聞こえてくるのは、風と瀬音、鳥と河鹿蛙の鳴き声。

瑠璃色もうつくしい小鳥が、水面をすべるように飛んでいきました。カワセミです。

今日の最低気温は、17、5度。

 

 最高気温33、1度(今年最高)。

サンサンと降りそそぐ陽ざしに、青葉かがやき、

ザワザワと吹きわたる南風に、水面みだれる午後です。

それにつけても、陽ざしの強さよ。ひと晴れごとに、太陽がキョ―ボーになってゆく6月です。

「夏は、太陽が見えたらもう暑い。

陽の下にいたら、焼けるくらいや思うくらいのときもある。

けど、風があったら、水のニキ(すぐそば)がいちばん涼しいけん。

やっぱり川で遊ぶんがいちばんええじゃろ」野村春松 

 

太陽が見えたらもう暑い、南国の真夏。

真夏の四万十川でキャンプをするときは、(夜明けまえに)早起きするコトをオススメします。

日の出まえは、(めちゃ暑い日中にくらべて)風がすずしくすごしやすいし、

夜明けの川は、一日のなかでもっとも幻想的な川景色をみせてくれるから、です。

 

いつかの夏の「四万十川カヌー旅日記」より。

8月〇日。口屋内沈下橋の川原。

まだあたりが薄暗いうちに起き、テントからでて、ストーブに着火しコーヒーをつくる。

沈下橋にこしかけ、夜明けの川風に吹かれながらコーヒーを飲んでいると、

蒼暗く沈んでた川が、景色が、カヌー(カナディアン)が、薄明に少しづつ浮かびあがってきた。

寝ぼけオトコの耳に聞こえてくるのは、鳥や蛙の歌、瀬音。

 

テントにもどり、朝メシの支度をしていたら(といっても、朝メシは、菓子パンに魚肉ソ、バナナだ)、

沈下橋のわきに自転車をとめたおばちゃんが、川原の僕に声をかけた。

「にいちゃん、これ食わんかね?」と。それは、パックに入った田舎寿司だ。

「ありがとうございます」とお礼をいった僕は、明けゆく川をながめながら寿司を食べた。

幻想的な景色、涼やかな風、差し入れの朝メシ。

「早起きは三文の徳」。そんなことわざを思い出した、真夏のキャンプの朝。

 

朝の川原は、朝陽がつくる日なたが、ジワジワと大きくなってきた。

陽ざしのなかは、もう暑い。その前に、テントや荷物を撤収しカヌーに積みこんだ。

 

ザブン!出発前に川に飛びこんだ。

水面からみあげる夏空は、すみずみまで晴れわたり、一欠けらの雲もみえず。

「空がからっぽになってしまって、 空気さえないみたいに、太陽ばかりが光り輝いています」

*壇一雄(作家)が、滞在先のスペインから娘に送った手紙のなかの一節。

さて、今日は、太陽ばかりが光り輝く夏の川を、どこまでくだろうか?

 

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月12日

2024-06-12 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、晴れ。

梅雨晴れ3日目の朝の川は、無風。

スベスベの水面を、笹濁りの水がゆっくり流れていきます。

足元の川原は、草ぼうぼう。無精ひげを生やしたヒトのように。

しばらく大きな増水がない(沈下橋をこえるほどの)川は、

暴れ水に洗われてないので、水は濁りやすく、川原は草が生えホーダイなのです。

 

「被害もあるけど、大水出るということは自然にとったら必要なことなんよ。

川はいっとき濁るけんど、そのあとかならず澄んできよる。

そしたら、川の石には新しいコケがつく、これも大事なことよ」野村春松

 

さて、この梅雨は、川を(川底まで)洗うほどの大水がでるかな?どうかな?と

ぽけっと沈下橋から空をながめていたら、青空は、みるみるうちに曇っていきました。

今日の最低気温は、18、8度。

 

 最高気温30、5度。午後は、晴れ。

モクモク白い雲がうかぶ青空から、夏のさきがけのような強い陽ざしが照りつけます。

なまぬるい南風に、白百合の花が、ユラユラ揺れてます。夏ですねぇ。

もうすぐ真夏、裸族の季節。

お腹をへこめねば、と川沿いの細道を、1時間ほどヨタヨタと走りました。

だれっちゃとおらん(動物のほうがおおい)せまい道を、汗をカキカキ走っていくと、

日傘をさし、シックな黒いワンピースを着た、

細面の青白い顔にマスクをした若い女の子が、前からあるいてきました。

ん?原宿のほうが似合いそうな女の子が?何故こんなところに?

 

かるく会釈をしてすれちがった僕は、その女の子もすがたに、

子供のころに流行った、口裂け女のことを思い出して、聞いてみたくなりました。

まさか、口裂けてないですよね、と。

(そういえば、こっくりさんも流行ってましたなぁ。今でも、やってる人っているのかな)。

そして、おんちゃんは(僕は)、Tシャツを着ていてよかった、よかったと胸をなでおろしたのでした。

夏は、上半身ハダカで走っているコトも多いので。

 

閑話休題。走り終えたあとは、岩の斜面から湧きでる水を、ゴクゴク飲みました。

ぷはーっ!生きかえる!石清水は、先日の大雨の影響がまだのこっているのでしょう、

まだ、ほんの少し土臭さが混じってますが、不自由なく美味い水が飲めるコトが、なんともうれしくありがたい。

(春先の水が、一番スッキリとして美味し)

 

「簡単にいうと、いま地球に存在する飲料水にたいして地球上で生活する人間の数が多すぎて、

すでに世界には清潔な水が手に入らない人が9億人近くいる。

このままでいくと10年後、20年後にはこの数が加速度的に増えていく、ということがはっきりしている。

2008年の世界の人口は67億人。

国連の統計によると2025年には80億人に増加するという。

また水不足で不自由な生活を強いられている人の数は、2025年には55億人に達すると推算されている」

「水惑星の旅」椎名誠著

ブルーゴールドと呼ばれる水。

21世紀は、水(ブルーゴールド)をめぐる争いの世紀になるだろう、といわれてます。

ノルウェー、カナダ、アイスランド、ブラジル、インドネシア、ニュージーランド、そして日本。

水資源に恵まれた国に暮らしていると、水の危機を、どこか他人事のように思ってしまいます。

(僕個人は、豪州の焼けつくアウトバックを旅したとき、身をもって水の大切さを知りましたが)

 

世界の人口がふえれば、1人あたりが使える水の量はへる。

水の汚染がすすめば、人間にとって使える水はへる。

(この国でも)安全で美味しい水が飲めなくなる日常は、遠い未来のコトではないのかもしれません。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月10日

2024-06-10 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

雨に洗われた山の緑はクッキリ、空気はスッキリ、

風はヒンヤリ、気持ちのよい梅雨晴れの朝です。やっほう。

 

朝の川は、ウグイス色の水が、サァサァと速く流れています。

四万十川の水位は、平水+2、7メーター(川登)↓ ダム放流量は、214㌧↓

今日の最低気温は、17、7度。

 

 最高気温26、4度。午後は、曇り。

濡れて黒いアスファルトは、たくさん散らばった小花の芥子色があざやかです。

アカメガシワの花です。梅雨の大雨が、初夏の花を散らしていきました。

その脇の斜面では、ピンク色の花が南風にゆれています。雨が似合う花、レインリリーです。

南国土佐は、ジメジメ、ムシムシ、湿って蒸し暑くなかなか不快な長雨の季節に。

でも、雨がよく降る梅雨どきの川は、水量たっぷりで、ふとくはやく流れるコトもおおく、

カヌーで、長い距離をスイスイとくだりたい方には、なかなかよい時期です。

(トゥマッチな水量で、下れないコトもよくありますが・・・)。

 

源流から河口まで川の高低差が小さい四万十川は、

クネクネと大きく曲がりながらゆったりと流れるので(おまけに夏場は向い風だ)

平水時の川は、距離をかせぐのが、なかなかタイヘンなのです(江川崎~下流域)。

 

思えば僕がはじめてカヤックでこの川をくだったのは、ある年の梅雨の半ば。

連日の雨に、川原のテントに閉じこめられていた僕は、

梅雨の晴れ間をまって、レンタルカヤックで四万十川をくだりました。

 

梅雨晴れの川は、平水時よりも水位が2メーターほどたかく、笹色の水の流れは、ふとくはやい。

ギラギラ照りつける太陽のした、少し冷たい川の水がとても心地よい。

はやい流れに艇をまかせて、グングンくだり、初日は30キロほど。

水位が少しさがった2日目は、25キロのほどの距離をくだりました。

それでも、午後の早い時間には、

目的地についてしまったので、そのあとは、近くの支流で川遊びをしたのでした。

 

よい面もある長雨の季節の川。

梅雨晴れの四万十川を、カヌーにのって長い距離をくだれば、ユカイ!ツーカイ!ソーカイ!です。

都会(マチ)の長雨に、ココロが雨漏りしそうになったときは、少し足をのばして。ぜひ!

*増水時の川を下れるか?否か?の判断は、くれぐれも慎重に。

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月9日

2024-06-09 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 本日(6月9日)四国地方も梅雨入りです。

 

四国地方が梅雨入り 平年より4日遅く 梅雨入り早々に大雨警戒(気象予報士 日直主任)

今日9日(日)、気象庁は四国地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より4日遅い梅雨入りです。梅雨入り早々、大雨に警戒が必要です。

tenki.jp

 

 最高気温20、8度(最低気温18、9度)。

ガシャガシャ、シトシト、ザァザァ、にぎやかに降る雨。

大雨の(梅雨入りの)サンデーです。雨は、夜には止みそうです。

 

16:00現在。

四万十川の水位は、平水+1メーター(川登)↑(家地川ダム&津賀ダム)ダム放流量は383㌧↑

週明けの川は、水量たっぷり。カヌーで長距離を下るには、よい良い流れとなりそうです。

梅雨入り初日の空気は、ひんやり。

押し入れから厚手のフリースをひっぱりだして着て、下半身をシュラフに突っこみ読書です。

 

「カヌーで行く時は、他の乗り物と異なり、目に入るすべての風景は自分の腕で稼いだものだから、

それだけ感銘も深い。この山の向こうにどんな世界があるのか、とカーブを曲がる時は胸がときめく」

 

「江川崎を過ぎると、四万十川はおだやかになり、大河の風貌を帯びる。

しかし、流れは早く、深い流れにのって滑るように下っていくのは気持良かった。

山また山が折り重なり、そのすそを縫って川は流れた。人間の音が全くない。耳に入るのは山の音だけである。

今日は一日、漕がず、フネの中であぐらをかいて流されるままに下った。

黒尊川の流れこみで上陸。早々にテントを張る」

 

『川にかかった橋を渡って対岸の部落の小さな食堂に入った。

「アイスクリン50円」と張紙のある戸を開けて入ると、一人の酔漢が抱きついて来た。

良く来た、と僕の手をしっかり握る。酔っぱらうとやたらと人恋しくなる人らしい。

いっかな手を離さないので、片手でウドンを食っていると、奥さんが迎えに来た。

酒が入るととても楽しくなる人で、それはいいのだが、この間は部落の葬式で失敗した。

初めはシンミリ飲んでいたのだが、酒が回るにつれて幸福になり、つい酔った時の口癖がでた。

彼はいったのである。「今日は実にユカイである。こんなに楽しいことはない」

おまけに「ヨサコイ、ヨサコイ」と踊ってしまった。「ヨサコイ」とは今夜飲みに来い、という意味だ』。

 

『四万十川の美しさは日本随一であろう。

水質、魚の多さ、川をとりまく自然、川から見た眺めの美しさ、いずれも日本の川では最高だ。

日本人が汚し始める前の自然が、川がどんなものであったか知りたければ、四万十川を見に来るといい。

部落の人はいう。「山や川が好きな人にゃここは天国じゃ」

しかし、天国には若者は住めないのだろう。

彼等をより強く惹きつけるのは美しい自然より、ゴミゴミした都会の汚濁の巷だ』

「日本の川を旅する」四万十川編より 野田知佑著 1985年発行 

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南の川から(気まぐれダイアリー)6月7日

2024-06-07 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

白い雲が、のったりながれゆく透きとおった青空。

雨粒をまとい、朝日にキラキラかがやく青葉の山。 

つるりとした水面に、青と緑をうつしてゆったり流れる川。

昨夜の雨が、美しい水無月の朝をつくりました。うーん、ビューティホー。

家にもどる途中。

ガリッ!岸辺の野生化したスモモのまだ青い実をかじれば、

わかい夏のあまずっぱさが、口いっぱいに広がっていきました。

*今年は、スモモ、ヤマモモ、ウメの果実が、まったくといっていいほど生ってません。なんでだろう。

今日の最低気温は、16、3度。

 

 最高気温28、5度。午後も晴れ。

ザワザワと青葉風が吹きぬける6月の庭で、

サツキの花といれかわるように、ネムノキの花が咲きはじめています。

そんな、淡いピンク色のネムノキの花を見ると、

僕は、若き日の夏、はじめてのバイク1人旅でのデキゴトを思い出すのでした。

7月の朝、テントのなかで目をさまし外をのぞくと、あたりいちめんミルク色の深い霧に包まれていた。

目のまえに止めた愛車が見えないほどの。

そこは、九州のとある地方の丘陵地帯を走る国道、ドライブイン脇の小さな公園。

 

テントをでて、トイレをすませ、顔をあらった僕は、

ドライブインのベンチに座り、温かい缶コーヒを飲み、タバコを吸っていた。

今日はどこまでいこうか?と考えつつ。

ドルル。深い霧のなかから、排気音が聞えてきた。すると目の前に、中型のオートバイが現われた。

オートバイを降りたライダーがヘルメットを脱いだ。女性ライダーだ。

 

視線があった。

「おはようございます」とアイサツを交わした僕は、おどろき笑顔がこわばってしまった。

中背で細身、背中までの長い黒髪、小顔に薄い唇、涼し気な目元。

その女性ライダーは、僕がうまれてはじめて憧れた年上の美しいひとによく似ていたのだ。

 

どんな旅をしてるのか?などと短く話をしたあと、写真を撮らせてもらった。

霧が晴れてきた公園の木には、淡いピンク色の花が、フワフワたくさん咲いていた。

「じゃあ、このキレイな木の花をバックに」と僕が言うと、

「ネムノキの花ね。ネムノキは、夜になると葉を閉じて、

まるで眠っているように見えるから、 ネムノキという名前なのよ。知っとう?」と彼女が言った。

「ほぇ~そうなんだ・・・」。僕は、出来の悪い弟のようなマヌケな返事をした。

 

そういえば、あの時の写真。押し入れのプラ箱(写真箱)のなかのどこかにあるはずだ。

ナツカシイ、探してみようか?すると、もうひとりの自分がささやいた。

野暮はおよしよ。(思い出補正ずみの)記憶のなかのステキなデキゴトに、と。

ココロの地図には、あの夏のネムノキの花を背景に、彼女の美しい笑顔の花が咲いている。

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