最高気温18度。
「ズピィー、ズピィー、ズズズ」
草木も眠るうしみつどき。夜の闇に小さくひびく、イビキのような寝息で僕は目がさめました。
それは、しし座流星群がピークになる晩秋の日曜の夜に、
真夜中までおきてられず、はやばやと布団の中で眠っていたときのコト。
うん?いびきのような寝息は、僕の頭のすぐむこう、ベランダの方から聞こえてきます。
ガラス戸ごしに、そーっとべランダをのぞいてみる、
といつも僕がすわっている折り畳み椅子の上で、白いネコが丸くなって眠っていました。
その白いネコは、たまにそのすがたを我が家の庭に見せる、多分ノラ。
「あらら、今まで気がついていなかったけど、この椅子がヤツのいつもの寝場所なのかな?
それなら近頃、夜もめっきり冷えてきたから、椅子の上にブランケットを置いておこうか?」
すっかり目がさめてしまった僕は、もう流れ星を見る気にもなれず
再びぬくい布団の中にもぐりこんだのでした(ネコを起こしちゃうしね)。
日曜の木枯らしが、月曜に美しいブルーの空をつくりました。冬のような。
午前中の陽だまりは、まだハダカでもすごせるほど陽がぬくいけど、
それっ!と薄着のままチャリで家をとびだせば、切る風がピリッと冷たい・・・。
川沿いの道をくだって、中村の街へ。
陽の当たる場所はまだしも、日陰でゆっくりペダルをこぐと一気にカラダが冷えていきます。
「おおっ、ひやい。もう、すぐそこまで冬がきているのだなぁ・・・」。
今日は、道草もせず、ひたすらペダルを踏み続けたのでした。
今日のおやつはシイの実。香ばしくコーヒーにあいます。