2021年12月10日に投稿した記事を再掲です。
ウナギとワカサギが激減した宍道湖 ナショナルジオグラフィック
「ネオニコチノイド系殺虫剤は現在、世界の農業分野で最も多く使用されている殺虫剤である。
ということは宍道湖で突如としてウナギが捕れなくなったようなことが、
世界のどこかでこれから起こるかもしれない。あるいは読者の身近な水辺で、
既に起こっているのかもしれない。それに気付けるのは誰だろうか?
日本では水田に大量の農薬がまかれるが、
そこから繋がっている川や海の状態は、漁師や釣り人くらいしか見ていない一方で漁師や釣り人は、
「最近〇〇が捕れない」「〇〇年前にはもっと〇〇がいたのに……」
と現場の変化には気づいていても、かつて魚毒性の強い農薬によって魚が瞬時に浮いたような激変でもない限り、
その原因が農薬だと判断できない」。ナショナルジオグラフィックの記事より抜粋
もちろん、四万十川にも農薬や生活排水は流れこんでいます。
水質が比較的まだ良いという理由の一つは、流域の人口が少なく汚水の量が少ないから、です。
川を、ただカヌーで下るだけでは、環境問題まで、なかなか目が向きませんが。
書籍『東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス 魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う』から紹介
第1回 ↓
第2回

EUでは屋外の使用禁止も、ネオニコチノイド系殺虫剤とは
魚たちが直面している危機の原因が殺虫剤であるとわかれば、人類は魚を減らさない殺虫剤を創り出せるだろう。そこで、ネオニコチノイド系殺虫剤につい...
第3回

ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと
魚毒性がない殺虫剤を使い始めた年に、なぜ魚が減ったのか。山室真澄氏は魚のエサに注目し、検証してゆく。(書籍『東大教授が世界に示した衝撃のエビ...