アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

12月22日(金)のつぶやき(リブログ)

2024-12-22 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 最低気温-1、0度(今季最低)。

(ちょっと遅めの)おはようございます。

朝、目が覚めるとそこは雪国だった・・・。おーひやい。

真っ白く雪化粧をした庭に、粉のような雪が、音もなくひっきりなしにゆっくりと降っています。

車には、20センチほどの厚さの雪が積もっています。ワイパーを上げておいて正解やった。

庭から道路に続く狭いスロープは、雪の重さで大きく頭をたれた細竹たちに塞がれてます。やれやれ。

 

サクサクと雪道をあるいて沈下橋へ。

雪に慣れていない南国の住人。さすがに、この雪道を走る車は稀で、国道も静かです。

朝の川は、モノトーンリバー。

白く染まった山、川原、沈下橋のなかを、深いグレーの川が、ゆっくりと流れています。

凍てついた空気の中、ポケットのなかの、缶コーヒのぬくもりが嬉しい。

さぶいけど、(雪に)閉じ込められたけど、このレアでしぶい川景色を見られたのは、ラッキー。

ちらちらと雪が舞う沈下橋から、雪化粧をした南国の川をココロゆくまでながめました。

さて、(雪がやんで)お町に買い出しに出れるのはいつになるやろか?

 

  最高気温1、7度。

午後の空に、じこじこと青空が広がれば、それとともに、雪が止みはじめました。

やがて、流れる雲間から陽ざしもこぼれはじめました。ほっ。

暖かく眩しい光り。空を見上げて、太陽に感謝する冬至です。「ありがとSUN」と。

 

冬の太陽にさそわれた僕は、登山用のブーツを履いて、散歩にGO!

国道や陽のあたる小道は、もう黒々とした路面を見せているけど、

田畑や日陰の小道、家々の屋根は、まだしっかりと白く雪をかぶっています。

 

ニギヤカに歌いはじめているのは、この雪に、寒さに声を潜めていた鳥たち。

沈下橋をわたり、岸辺の林を縫う細道(ほとんど日陰)をゆけば、

バサバサと頭上から落ちてきた雪が、ジャケットのフードの隙間から背中にIN。

うっひゃーツメテー!!思わず僕は、飛び上がったのでした。

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南回帰線(冬至の物語と言葉)

2024-12-22 | ・最新のお知らせ・イベントなど

南回帰線(冬至の物語と言葉)

いつかの冬至に書いた旅雑文です。期間限定公開終了。

  最高気温15度。

 今日もまた、フィールドとはあまり関係ないザレゴトを書いてますので・・・。

お気に召さない方は読み飛ばしてくださいね。

 

 冬至の四万十の空はサッパリ晴れて、北西の風が強いけど陽ざしがぬくい。

はるか遠い南回帰線上の太陽は、南の空の低いところを移動してゆく。

北半球は、一年でもっとも昼間が短い日。

僕は、サヨナラをいいたい日。(オフシーズンの長く寒い夜に)うつむき、冷えてしまったココロに。

 年賀状をだしに、中村の街の郵便局まで自転車を走らせる。

近所にも郵便局はあるけど、トレーニング(ダイエット?)もかねての往復30キロ。

行きのルートは、多少のアップダウンはあるものの、全体的に見ればゆるーい下り。

北西の強い季節風にグイグイと背中を押されながら、四万十川沿いの道をスイスイとゆく。

 

 木漏れ日の林道に、あざやかに赤く輝くツバキの花。

陽のあたる道の上で、かろやかに踊るハクセキレイ。

鳥は、そっと近づいてもなかなか逃げず、ダンスに夢中だ。

 

 帰りのルートは、全体的に見ればゆるーい上り。

行きとは逆に、北西のきつい風が壁となり、ペダルをきつく漕いでも思うように進まず思わず汗だくに。

そして日陰に入れば、かいた汗は、一気にグイーンと冷えてしまう。

 午後は、べランダのコットの上にころがり、下半身をシュラフに突っ込み本を読む。

元気がでないときに読む本のなかから「夜間飛行」をチョイス。

「第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃墜され、地中海上空に散ったサン=テグジュペリ。

彼の代表作である『夜間飛行』は、郵便飛行業がまだ危険視されてた草創期に、

事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の、

人間の尊厳を確証する高邁な勇気にみちた行動を描く。実録的価値と文学性を合わせもつ名作」

文庫本から引用。

 

 ちなみに著者は、「大切なものは目には見えないんだよ、心で見なくては」

のセリフも印象的な「星の王子様」の作者でもある。

物語を読みすすめれば(生と死の狭間で誇りと勇気をもって)

黎明期の夜間飛行事業にうちこむ男達の生き方に、ジワリと心があたたかくなる。

読み終えて本の裏表紙をふと見る、とある文字が書きなぐってあった。

期間限定公開終了~続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧ください

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