「Letter FromS 1」 期間限定公開です
2003年 5月30日
皆さん、お元気ですか?
「Letter FromS」は、アーク佐野がつづる、四万十フィールド身辺雑記です。
台風4号が近づく四万十は、昨日の午後から風がブンブンと暴れはじめました。
今朝は、よこなぐりの風雨に大きくざわめく木々の音で目がさめました。
雨と風は、時間がたつにつれイキオイを増して、やがて暴風雨に。
台風は、はやければ今夜中にも四国に上陸するとの予報。
四万十川のほとりに移住して4年目。今シーズンは何回沈下橋がつかるかな?
沈む高瀬沈下橋 友人一家
先週と今週は、「江川崎カヌー館」&「かわらっこ」で、
カヌー体験にきた修学旅行生相手のインストラクターをしていました。
今週の川は、天気&水量(やや増水)に恵まれず少しザンネン・・・。
それでも生徒達は、歓声をあげ、カヌーを漕いだり、沈したり、
沈下橋から飛び込んだりと、つかの間の四万十川カヌー体験をそれなりに楽しんでくれたようです。
では。
5月31日
灰色の雲の群れが、空いっぱいにのんびりと流れていきます。
今朝は、台風一過の青空とはなりませんでした。
四万十を直撃した台風の風雨が、家の雨戸を激しくたたいた昨夜は、
起きていようと思っていたけど、結局、睡魔には勝てず。2時頃には夢の中、zzz・・。
9時、写真を撮りに家を出発。
30日の写真は、前回増水した時のもの。今回は、それよりさらに2メーターほど水位が上がったようです。
沈下橋は、完全に泥水に沈み、村や国道ひくいところ、
かわらっこの一番下のキャンプサイトは、茶色く濁った水につかってます。
トロ場がなくなった川は、川幅いっぱいに、ザァザァと一気にはやく流れている。
すげーっ!僕はその流れの迫力に、しばしボーゼン。
「早く青空が戻らないかなぁー」と思いながら空をながめた午後でした。
では。
6月3日
沈下橋からながめる青空を、薄雲がのんびり流れていきます。
足元の川は、かなり水位がさがりましたが、はやく流れる水は、まだ薄茶色に濁ってます。
今日は、今月3本行う専門学校の研修プログラム、
「シーカヤック&シュノーケリングコース」の下見で、土佐清水市以布利に行って来ました。
このプログラムには、三崎のダイブショップ「シーサークル」のスタッフとして参加します。
1 衣布利漁港内でシュノーケリング。
2 マンボウ(5匹いる)とたわむれた後、カヤックにのり3~4キロ海を漕いで大城の浜へ上陸。
3 カャックで波乗りを楽しんで、大城の浜でゴール。
南国のきれいな空、海、白砂青松の大城浜(1、6キロの砂浜)を満喫できるプログラムです。
*マンボウは8月はじめ頃まで。
8月初句からは、ジンベイサメとシュノーケリングも可(ジンベエの捕獲状況にもよる)。
アークでは、シーサークルさんの提供のもと、このプログラムを利用できます。
この夏は、川と海、両方を楽しめるツアーをやりたいなぁー、と考えています。
では。
以布利港マンボウ 手を叩くと寄って来る 大城の浜
梅雨入り直前のある日。
シーカャックで、日本一周中の武田君が中村に寄港しました。
彼は、僕の年下の友人で 東京都出身。
冬は、テレマークスキーのガイド(かかとを固定しないスキー)。
夏は、シーカャックのガイドの仕事をして生計を立てている。
カナダで暮らし、極北の大河ユーコン川を下った経験を持つ。
カナダから帰国した彼は、もっと自分の国を、自然を知りたくなった。
そして、「海に囲まれた日本を、単独、人力で旅をするには、シーカャックが最適だろう」
と去年の4月に、シーカャックでうしゅ日本一周の航海をはじめた。
中村に到着 やまもも 今が食べごろ 黒尊渓谷
伊豆をスタートし、太平洋を北上。
北海道をまわり、昨年12月に島根まで到達するが、冬の荒れる海に旅を一時中断。
今年の4月にふたたび航海をはじめた。
*彼の旅の記録は、「西伊豆コースタルカャックス」のホームページでご覧になれます。
我が家に2泊の予定が、荒天のためなかなか出港出来ず、約1週間の四万十滞在となった。
近くに住む友人もさそい、3人で初夏の風が気持ちよい四万十川をカヤックで下った。
沈下橋から飛びこんだり、手長エビを捕ったり、遊びながらのんびりとゆく。
ひさしぶりの淡水での川遊びにコーフンした彼は、
ニコニコしながら、僕に水をかけまくったり、カヌーを沈させたり、とはしゃぎまくった。
シャツの背中がめくれあがったまま、夢中で手長エビを追いかけるすがたは、まるで子供のようだ。
僕らは、捕った手長エビを焼き、ビールを飲んだ。
次の日は、四万十の支流の中でも、透明度がもっともよいといわれる黒尊川で遊んだ。
夜、二人で酒を飲みながら、彼の旅のハナシを聞くのは楽しかった。
出発の日。四万十川の河口から海に出港する武田艇を見送る。
土佐湾に小さくなる彼のすがたを見ながら思う。「僕も今シーズンからアークという船で航海をはじめたんだ」と。
「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ」星野道夫
では。
この先の航路をチェック ジンベイも見ました 再び太平洋へ
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