あるBOX(改)

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「八重樫vsローマン・ゴンサレス」カウントダウン!

2014年09月03日 | ボクシング
WBCフライ級王者の八重樫東が、怪物と言われるローマン・ゴンサレスの
挑戦を受ける大注目のタイトルマッチが明後日と迫ってきた。

予想や掛率ではローマン・ゴンサレスが断然有利で、八重樫は一方的に
倒されなければ善戦・・・というムードさえある。

昨年11月に八重樫が初防衛戦で判定勝ちしたブランケットを、
ローマン・ゴンサレスは僅か2回でKOしているので、それがそのまま
力の差とも思われるが、いやいやそう簡単に考えちゃいけないのが
ボクシングの面白いトコロなんです。

ブランケットはゴンザレスの圧力に負け「数ある戦術を早々に放棄して」
闇雲に打ち合い、墓穴を掘った・・・とも見えたからだ。

それだけゴンサレスの圧力が凄いとも言えるが、我らが八重樫の我慢強さは
そこで捨て鉢になりがちな気持ちを抑えてくれるのではないか?
残る戦術を駆使し、自らの技量を総動員して強敵に対峙してくれるのでは
ないか?

・・・そういう期待を抱かせてくれるのです。



そりゃゴンサレスは強いです。
現在「軽量級最強」と目されるに充分な戦績を誇っていますよ。
87戦全勝のアマチュア成績を引っさげて2005年にプロデビューした後、
39戦全勝(33KO勝ち)。

世界王座は、WBA世界ミニマム級に始まり(3度防衛)、WBA世界ライト・
フライ級を獲得(5度防衛)。

新井田豊(横浜光)、高山勝成(真正)とグローブを交え、いずれも完勝。
強打者だが、踏み込む距離感にも長け、殆ど死角は見当たらない。

今回は「日本の気候に慣れるため」と、本番から2週間以上も前の
8月18日に来日していることからも、並々ならない意気込みが感じられる。

強いて試されていない部分を挙げれば、
その強さゆえに「苦戦慣れ、ピンチ慣れ」していない事くらいか。

あのストロー級の名王者リカルド・ロペス(メキシコ)だって、
元バンタム級王者ルペ・ピントールに言わせれば
「本当の強敵とは戦っていない」選手ですから。
ローマン・ゴンザレスも同様の事が言えるかも知れません。
※ピントールはサラテやWゴメスと戦ってますからねぇ・・・

八重樫に期待出来るのは、彼が試合ごとに進化を見せてくれている事。

昨年12月のエドガル・ソーサ戦では、足を使ったスタイルで躱し、
強敵と言われた相手を完封。
一瞬のスピードと回転力、出入りの速さはさすがでした。

8位のオディロン・サレタ(28才/メキシコ)を迎えた3度目の
防衛戦では右カウンターを強烈に決めて9回でKO勝利。
ミニマムから階級を上げた八重樫なれど、ここではフライ級でのパワーを
見せつけました。

この両スタイルをミックスし、掻き回してペースを握りながら時折
強いカウンターを入れれば、ゴンサレスを焦らせる事も可能だし
そこでゴンザレスが効いてしまったりしたら、ピンチの対処慣れして
いない相手はロープに真っ直ぐ下がり、八重樫のフェイントに
引っ掛かってくれる可能性もあると思います。
※ピンチをクリンチで逃れる技術があるかも疑問。

八重樫とて躱しながらも相手の「立体攻撃」に晒される危険性あるが
※ジョニー・ゴンサレス戦の長谷川穂積のように、左フックをダックしたと
思ったらアッパーで掬い上げられる・・・とか

今の八重樫の集中力と試合分析力、判断力があれば
下馬評を引っ繰り返す事も可能だと思います。

苦戦、混戦だって慣れている。辛い展開を頑張りで打開した事も何度もあります。
※ゴンサレス戦で「打たれて打って」の混戦はマズイですが・・・

とにもかくにも
頑張れ八重樫!!

村田諒太の相手ルナが練習を公開

2014年09月03日 | ボクシング
9/5、代々木第二体育館のダブル世界戦と合わせ、実質トリプルメインで
行われるノンタイトル10回戦。
ロンドン五輪のボクシング・ミドル級金メダリストで、WBC同級12位の
村田諒太(28才)と戦うメキシコ同級王者アドリアン・ルナ(メキシコ)が
練習を公開した。

今回が海外初試合のルナ(24才)は、シャドーやミット打ちなど軽めの調整。
「人生最大のチャンス」と、勝てば世界への道が広がるという意気込みを
語ったという。

アマ時代18戦18KO、プロでは20戦17勝(11KO)のルナだが
メキシコ・ミドル級のナショナル王者というと80年代のマルコス・ヘラルドを
私は思い出します。

ピークのレナードやハグラーと判定まで行った選手。
タフな印象あったが、ハーンズやケイブマン・リーには序盤でKOされてたりする。
この時代のトップ選手と当たりまくってるから大したモンだと思うが、
その勝率は高くない。
メキシコ・ミドル級のナショナル王者には、そういうイメージがある。
何が言いたいかと言うと、村田には圧勝して欲しい・・・そういうコトです。

そういえば、村田の所属ジムも正式に「帝拳」になりましたな。
まぁ、元々が帝拳で練習してサポートも受けてたんだけど
試合を専属で放送するのがフジTVという背景もあり、
(帝拳ジム興行試合は契約上、日テレまたはG+で放送される)
三迫ジム所属という扱いだっただけだから、その辺の大人の事情から
開放された印象ですな。

ただし、帝拳は選手の売出しが上手い印象ないし、
亀田騒動の事もあり「ボクシング以外で注目されたくない」という
選手も増えてしまった。
※これはこれで亀田問題の弊害ですなぁ。他の選手や関係者が意地に
 なって生真面目な方向を向いてしまうという・・・

村田も、奥さん引っ張り出して二人でトーク番組に出るとか、
そういう活動した方がイイと思うんですがねぇ・・・。