あるBOX(改)

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熱戦!「八重樫vsゴンサレス」

2014年09月06日 | ボクシング
久々の感動でした。
やっぱ八重樫のハートは凄いわ。

試合は、人間vs人間の戦いでした。
私の目には、そう見えました。
相手を「怪物」から「メチャメチャ強いが、それでも同じ人間」に
引きずり降ろし、時に連打で相手を下がらせた八重樫は
やはり男前でした。



9/5、東京・代々木第2体育館で行われたボクシングの
WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦。

2Rから圧力を強めた相手に対し八重樫は打ち合いを選択。
ゴンサレスの強みは、前に出るだけでなく正確な手数で攻めて
くるトコロ。
八重樫からすると、足を使っては躱し切れないという厳しい判断。

しかし、ただ打ち合いを余儀なくされただけではなく
リング中央で「回転の速いパンチを繰り出す」という持ち味を
発揮しての攻防だったゆえ、その選択に期待も掛かったのだが
3Rに一発の左フックでダウン。
苦しい戦いの幕開けとなった。

フラッシュ・ノックダウンをアピールした八重樫は、
そのラウンドの終盤に連打で反撃。
鍛え上げた肉体で序盤のダメージを最小限に抑えに掛かったが
強いパンチを連打で放つゴンサレスの攻撃はジワジワと積み重なり
八重樫の戦力を削ぎ始める。

後は脅威の粘りで最強の相手に立ち向かう八重樫。
ゴンサレスは、あらゆる攻撃を披露。
「ボクにはこれだけの武器がある。君には あと何があるんだい?」
そう言わんばかりだ。

八重樫には何があるのか!

「あ、あとは」「・・・勇気だけだ」



島村ジョーか!?
アポロンvsサイボーグ009か!?!?(涙)

石森章太郎先生は傲慢なアポロンの隙を突かせ、009を勝たせたが
敬虔なクリスチャン・ゴンサレスは生真面目に攻めてくる!

終盤、
ゴンサレスも打ち疲れが見えたが、八重樫の打たれ疲れも
深刻になってきた。懸念されたパターンだ。

並の選手なら既に倒されている展開で、それでも
打ち返している八重樫が驚異的とも言えるんだが。

8Rには強打を浴びた王者の両ヒザがガクンと折れ、いよいよピンチ!
それでもガードを下げて反撃に出る八重樫。
※あああ、コワイ!

八重樫が手を出すと凄い声援が飛ぶ。しかし、それを
やりすごしたゴンサレスが力強いパンチを打ち込むと、歓声は
悲鳴と驚嘆の声に変わる。

ボクシングでは、ごくまれに競技を超えた戦いがリング上で
繰り広げられる時がある。

試合は一方的かも知れないが、八重樫の戦いはファンの心を打った。

9Rは自分でパンチを打った後に体勢を維持できないくらい足に
ダメージが来た八重樫。

最後はアッパーからの連打で背中からロープ際に倒れこむダウン!
なおも立とうとする八重樫だったが、レフェリーは試合をストップした。
※正直ホッとしました・・・

世界王座がニカラグアに渡った。
敗者には大きな拍手が贈られ、勝者にも敬意が払われる会場のムードは
素晴らしかった。

実況したフジTVは、生でなくディレイ放送という事で
ファンからは不満が上がったそうな。

しかも途中、結果をテロップを流してしまうというミスを犯したらしい。
私は情報シャットダウンし、留守録を生放送感覚で見たのだが、
集中して見てたので全く気付かなかったよ。