いやぁ~、やっぱ良かった。
特にクリス・スクワイアのベース、スティーヴ・ハウのギター。
スクワイアは太ってたが、良く動き元気だった。
ハウは痩せ細ってたが元気に弾きまくっていた。
オープニングはクラシック曲が流れる暗闇の中、メンバーが舞台に現れて
ファンが大喝采の定番スタート。
そして一曲目「Yours Is No Disgrace」(3rdアルバム収録曲)
代打ヴォーカリストのジョン・デイヴィソン、声もルックスも衣装も70年代ジョン・アンダーソンに似ている。
よくまぁ、こんなキャラを探し出して来たもんだ。
(中域からやや上で音程が危うくなるトコロもあったが)
アラン・ホワイト(dr)のスネア・アタックとバスドラ音は強烈。
ジェフ・ダウンズ(Key)のデジタル・シンセは八面六臂。曲によってはメロトロンの音色も再現。
Dorama-Yesらしく、2曲目で期待の「Tempus Fugit(光陰矢の如し)」。
感激だったが、ギターの音色がオフ気味で残念なサウンドバランス。
「I've Seen All Good People」「And You and I」と定番曲が続き
スティーヴ・ハウのギタープレイが冴え渡る。
ソロ弾きまくり、アコギとスチールギターとエレクトリックギターとマンドリンなど取っかえ引っかえし、
「3人分は弾いてるんじゃないか?」とも思える大活躍。
フレーズ決めては動きを止めてドヤ顔。
腕を客席に伸ばしてキメポーズ。
他のメンバーが引っ込んで、一人アコギのコーナーになっても疲れも見せず堂々の演奏。
凄い。
弦を弾く、最も進化した哺乳類。
ハウ翁は遂にその域まで達した印象を受けた。
そりゃ客席から「I Love You」と男性から声掛けられますわ。
(すかさず「Me Too」と返すハウさん、リアクションスピードも凄い)
そして最新アルバム「Fly From Here」から組曲演奏。
そうです、最新アルバム・リリースに伴うツアーなんです!
最終日はジャカルタのリッツ・カールトンです!
・・・で、「Fly From Here」
よくぞ21世紀になって、こんな冗長な
・・・じゃなかった、
クドイ・・・じゃなかった、
壮大な・・・曲を作ってくれたもんです。(元はDoramaのアウトテイク的な素材だったらしいが)
そして、生演奏してくれたモンです。
当時は「NewウェイヴYes」とも言われた顔ぶれも、60歳過ぎたメンバーが大半。
それでもスタジオアルバムを楽しげに再現です。
凄いですわ。プロの音楽集団、健在ですわ。
(途中、アランのスネア音がオンリーハート用の音色を出してたけど、あれはスタッフのミスだよね?)
そして曲は
怒涛の代表曲オンパレード
「Heart of the Sunrise」
「Owner of a Lonely Heart」(ハウ先生の「80年代の曲を演るよ」との紹介あり)
「starship Trooper」の終盤で客席は立ち上がって拍手。
アンコールで
「Roundabout」
・・・充分に満足のコンサートでありました。
近くで食べたホープ軒千駄ヶ谷店のラーメンスープの臭み同様(?)、実に印象深かったコンサートでありました。