じゃ、僕の話をします。

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「藪半」

2012-09-05 | ラーメン・蕎麦・うどん
小樽の蕎麦屋さん。

老舗らしいのですが、入り口からしてまさしくその通りと言う風情。

小樽と言えば寿司のイメージですが、港町らしく様々なジャンルの料理の名店があるようでして、その中でも蕎麦ならここだと。

で、いわゆる「蕎麦屋酒」を楽しむ店だと。

蕎麦をいただく前に飲む酒を「蕎麦前」なんて言いますが、これは決して酔っぱらうのが目的ではなく、最終的に蕎麦を美味しくいただくために、言わば酒でアイドリングをするわけですね。

そういう蕎麦屋ならではの楽しみ方がしっかり堪能できる店とあって、メニューを見れば蕎麦屋さん独特のおつまみが満載。

その中から、やはりこれだろうと頼んだのが…

板わさび。「板わさ」ではなく「板わさび」とメニューにあるのも、こちらのお店のこだわりの現れでしょうか。

小樽だけに、何だか蒲鉾も美味しいような。これは蕎麦屋だから成立するつまみだとメニューにも書いてましたが、確かに居酒屋で頼んだら寂しいだけですね。

この後に蕎麦が控えているからこそ、その期待感で美味しく感じるようなものかも。とは言え、やはり蕎麦屋で酒を飲むならこれです。

で、もう一つ…

かしわぬき。

かしわ蕎麦の蕎麦抜き。歯応えのあるモモ肉に、蕎麦屋ならではの出汁。

具だけ食べてから、盛り蕎麦を出汁につけて食べるなんてのも良いですね。

Twitterのフォロワーさんの話では卵焼きもオススメのようなのですが、それは次回のお楽しみに。

メニューには「蕎麦屋酒」の流儀が色々書いてありました。

焼き海苔の粋な食べ方、なんてのは勉強になりましたね。

日本酒も冷酒よりかは、常温かぬる燗が良いと。

確かに、冷やして飲んでしまいがちな吟醸酒なんかは、ぬる燗にした方が薫りが立って美味しいんですよね。

教えに従い、福島の地酒をぬる燗で。

蕎麦味噌がついたのですが、これをチビチビ、日本酒もチビチビ、って感じがとても楽しい。

そして最後に…

合鴨せいろ。

蕎麦を食べたら、蕎麦湯をいただいてサッと帰る。

この潔さ(?)が蕎麦屋酒の醍醐味。

できれば、一人で。一人で飲んでこそです。

何だか、お店の雰囲気だけで十分楽しめましたね。

見れば外人さんも居たりして、日本の文化を堪能していたようです。

蕎麦屋でのお酒の楽しみ方は独特なので、興味のある方は是非このお店で体験してみてください。