大陸から到来した唐物が崇拝された室町文化において、
その頂点に君臨したのが義満らによって収集された
将軍家のコレクション「東山御物」でした。
この展覧会では、当時から高い評価を受けてきたもの
足利将軍家が確実に所有していたものを
中心に構成されていてます。
作品の中心は、12~13世紀の絵画と工芸品、
収集から500年以上も経ち、その後の美の規範となった
古典中の古典ともいえる作品で、国宝や重要文化財がズラリ。
その中でも特に目をひいたのは国宝の宮女図(伝銭選筆)
男装した宮廷の女官ですが、物思いにふける表情に、
指先に、立ち姿に、紅色の服を着た彼女はあまりに妖艶。
背景もない縦長の画面から離れがたくなりました。
南宋時代の「油滴天目」という国宝の茶碗も
この時代にこれだけの茶碗を作り、
保存されてきたことにも驚きました。
日本の水墨画に多大な影響を与えた南宋の禅僧の絵も一部屋に。
室町殿が憧憬した唐物文化は、
日本の空間を飾り、美意識の古典となった。
写真は、旅先で撮った金閣寺と銀閣寺ですが、
足利将軍と言って真っ先に思い浮ぶのが、
世界遺産にもなっているこのお寺です。
床の間や棚にこれらの作品を飾ったりもしたのかしら?
そう思い浮かべながら見学していました。
唐物の収集は足利将軍の権力に直結、
日本の美の成り立ちに大きな影響を与えたことを実感する
見応えのある展覧会となっていました。
この特別展は11月24日まで、期間中展示替えがあります。
三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2-1-1
三井本館7階
2014.10.7
その頂点に君臨したのが義満らによって収集された
将軍家のコレクション「東山御物」でした。
この展覧会では、当時から高い評価を受けてきたもの
足利将軍家が確実に所有していたものを
中心に構成されていてます。
作品の中心は、12~13世紀の絵画と工芸品、
収集から500年以上も経ち、その後の美の規範となった
古典中の古典ともいえる作品で、国宝や重要文化財がズラリ。
その中でも特に目をひいたのは国宝の宮女図(伝銭選筆)
男装した宮廷の女官ですが、物思いにふける表情に、
指先に、立ち姿に、紅色の服を着た彼女はあまりに妖艶。
背景もない縦長の画面から離れがたくなりました。
南宋時代の「油滴天目」という国宝の茶碗も
この時代にこれだけの茶碗を作り、
保存されてきたことにも驚きました。
日本の水墨画に多大な影響を与えた南宋の禅僧の絵も一部屋に。
室町殿が憧憬した唐物文化は、
日本の空間を飾り、美意識の古典となった。
写真は、旅先で撮った金閣寺と銀閣寺ですが、
足利将軍と言って真っ先に思い浮ぶのが、
世界遺産にもなっているこのお寺です。
床の間や棚にこれらの作品を飾ったりもしたのかしら?
そう思い浮かべながら見学していました。
唐物の収集は足利将軍の権力に直結、
日本の美の成り立ちに大きな影響を与えたことを実感する
見応えのある展覧会となっていました。
この特別展は11月24日まで、期間中展示替えがあります。
三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2-1-1
三井本館7階
2014.10.7