西の空を茜色に染める太陽が、
蒼く穏やかな海をも染めようとしています。

グアム・サイパンニューイヤークルーズ、
冬の日本近郊の海は荒れると聞いていましたので、
フロントで酔い止めの薬(トラベルミン)をいただき、
飲んでおいたものの大揺れすることもなく、
穏やかに時が進んでいました。

海に沈み行く夕陽を見て、
その美しさに驚愕したのは、
モルディブで見た夕陽でした。

1999年7月のことで、ノストラダムスの予言が当り、
この世が終わりになったとしても
悔いはないとまで思いました。

遮るものもない洋上で見る夕陽は雄大で美しく、
この時間が楽しみです。

日の出から夕陽が沈むまで、
一時たりとも同じ表情を見せない
千変万化のドラマが繰り広げられる空模様。

日常ではじっくり観察も難しかったりしますが、
クルーズ中は、心にも余裕が生まれます。
次第にこの時間も慌しくはなるのですが…。

太陽が沈んだ後、まだ明るさが残っている
この短い時間が名残惜しくも感じます。

やがて海は静寂な闇に包まれていくのですが…
2014.12.28